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  • 【独占インタビュー】「世界的知性」スティーブン・ピンカーが語った「『表現の自由』は、なぜこれほど重要なのか?」(スティーブン・ピンカー) @gendai_biz

    『21世紀の啓蒙』『暴力の人類史』などの著作で知られ、さきごろ新著『人はどこまで合理的か』が刊行されたハーバード大学心理学教授スティーブン・ピンカー博士に、批評家ベンジャミン・クリッツァー氏が行ったインタビューを3回シリーズでお届けする。第1回は「キャンセルカルチャー」や「Wokeカルチャー」などについて話を聞いた。 人はなぜ「集団として合理的」なのか? ——ピンカーさんは『人はどこまで合理的か』では証拠に開かれたオープンマインドの重要性を説き、『21世紀の啓蒙』では啓蒙主義の大切さを論じておられました。最近のピンカーさんの著作からは「アメリカのアカデミアに蔓延する不寛容をなんとかしたい」という気持ちや、「合理性や科学的事実を重視する議論をポストモダニズムやアイデンティティ・ポリティクスによる攻撃から守りたい」という問題意識を感じます。 おそらく、アメリカで流行っている「キャンセルカルチャ

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    palop 2022/11/24
    “レターの提出者たちは、私の意見が不正確であることを証拠で示そうとしたのではなく、彼らが非道徳的と見なす意見を言ったという理由で私に罰を与えようとした”…インタビュー記事は読みやすくてありがたい。
  • 山上徹也容疑者の全ツイートの内容分析から見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz

    安倍晋三元首相が銃撃されてからおよそ1ヵ月が経った。容疑者・山上徹也の犯行動機や彼が抱えていた屈折については、供述内容などから断片的に伝わってきてはいるが、まとまった像はなかなか見えてこない。 以下では、成蹊大学の伊藤昌亮教授が、山上容疑者のものとされるツイートを定性的・定量的な手法で分析、容疑者が持っていた独特の政治的傾向を探った(文中敬称略)。 調査の概略 論では、安倍晋三元首相銃撃事件を起こした山上徹也容疑者のものとされるツイートの分析から、その政治的傾向を探ってみたい。彼はどんな立場から何を見、何に憤り、自らが生きる政治的世界をどう捉えていたのだろうか。 まず調査の概略を記しておこう。対象としたのは、Togetterアーカイブされている彼自身のすべてのツイート、1147件だ。リツイートは含まず、引用リツイートについては当人のコメント部分だけを含むものとした。 それらを対象に、「

    山上徹也容疑者の全ツイートの内容分析から見えた、その孤独な政治的世界(伊藤 昌亮) @gendai_biz
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    palop 2022/08/12
    私の中ではネトウヨと冷笑主義者(アンチリベラル)は全然違うのになあというのと、氷河期世代がネオリベを内面化しているのは21世紀に原因があるんじゃなくて80年代90年代に理由があるんじゃないの?というのと。
  • 日本で「選挙に行こう」というスローガンが「絶望の産物」になってしまっている理由(坂倉 昇平,酒井 隆史) @gendai_biz

    の労働現場のしんどさに対して、私たちはいったい、どうしたらいいのか? 労働運動の歴史や思想に精通した『ブルシット・ジョブの謎』の著者・酒井隆史氏(大阪府立大学教授)と、長時間労働やパワハラなどの労働相談を日々受けてサポートを行ってきた『大人のいじめ』の著者・坂倉昇平氏(労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」理事)に、市場の論理に回収されない「働くことの自律性」を取り戻すためにどんなことがなしうるかについて、語り合ってもらった。 (取材・構成:飯田一史) 他人に答えを求めるのをやめよう 酒井 よくイベントで質疑応答の時間があると「じゃあ、どうしたらいいんですか」と訊かれます。『ブルシット・ジョブの謎』の刊行記念イベントでも同様でした。 当はそこで、答えを他人に求めるのをやめて自分で模索を始めたときにこそ、われわれは解放される、といいたいのですが、なにか無責任な気もして、いつもどうし

    日本で「選挙に行こう」というスローガンが「絶望の産物」になってしまっている理由(坂倉 昇平,酒井 隆史) @gendai_biz
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    palop 2022/03/25
    “「国家権力の奪取」という問題設定をとらず、自律的空間を形成し、触発効果によって社会を変革していくという対ネオリベラリズム闘争の仕方“”世界の民衆闘争の主導理念がマルクス主義からアナキズムへと転換“
  • 「クソどうでもいい仕事」が世界を覆う一方、ケア労働でいじめが蔓延する歴史的構造(酒井 隆史,坂倉 昇平) @gendai_biz

    「クソどうでもいい仕事」が世界を覆う一方、ケア労働でいじめが蔓延する歴史的構造 日の労働現場がしんどい背景とは 誰も読まない書類を作成する、「簡素化」を謳って導入されたはずの使いづらいアプリやサイトに膨大な量の情報を何度も記入させられる、ダメだとわかっている商品を広める広告を作る……こうした無目的で虚偽に満ち、みじめさを感じる「クソどうでもいい仕事」を“ブルシット・ジョブ”と名指して分析したデヴィッド・グレーバーの同名書を解説した『ブルシット・ジョブの謎』。 労災申請のほぼ半数がいじめ(ハラスメント)によるものである可能性が高く、それも雇用者(経営者)から被雇用者(労働者)によるものではなく同僚からのいじめであり、職場のいじめで精神障害を発症した件数がこの11年で10倍になった……これらの衝撃の事実を明らかにした『大人のいじめ』。 仕事の質や種類は異なれど、現代の労働の苦しみを扱ったふた

    「クソどうでもいい仕事」が世界を覆う一方、ケア労働でいじめが蔓延する歴史的構造(酒井 隆史,坂倉 昇平) @gendai_biz
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    palop 2022/03/25
    “グレーバーは「ケアリングは数量化不可能だ」と言っている”…数量化不可能なものをどう分配するのか、トロント先生や岡野先生には訊いてみたいところではある。
  • 立憲民主党が「ただしい」のに支持されない理由(御田寺 圭) @gendai_biz

    「枝野幸男内閣」の波紋 4月上旬――政界に突如として浮上した「枝野幸男内閣」論が報じられ、ネット上でも大きな波紋を呼んだ。 現在の野党第一党、立憲民主党の代表である枝野幸男・衆議院議員が、菅内閣の退陣を求め、また退陣直後に衆院選を行わずに暫定的な「枝野内閣」を組閣することを提案したのだ。 〈立憲民主党の枝野幸男代表は2日午後の記者会見で、菅義偉内閣の新型コロナウイルス対応を批判し、「一刻も早く退陣していただきたい」と述べた。ただ、衆院選を実施できる状況にはないとして、現行の衆院勢力のままで立民を少数与党とする「枝野内閣」を暫定的に組閣し、秋までに行われる次期衆院選までの間の危機管理にあたることが望ましいとの持論を打ち上げた〉(産経新聞、2021年4月3日「立民・枝野氏、衆院選まで暫定の「枝野幸男内閣」を主張」より) 案の定というべきか、これに対してネットでは「民主主義を無視するのか」「エイ

    立憲民主党が「ただしい」のに支持されない理由(御田寺 圭) @gendai_biz
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    palop 2021/05/02
    白饅頭先生、こんなにあずまん先生の影響下にあったっけ?と思った。
  • 「処女なの?」と平気で質問…ブリトニー・スピアーズを苦しめ続けた「メディアの女性蔑視」(富岡 すばる)

    2021年2月。アメリカで公開された、ある一つのドキュメンタリーがインターネット上を騒がせた。『Framing Britney Spears』と名づけられたその番組は、歌手のブリトニー・スピアーズが長年に渡ってメディアから受けた酷い仕打ちや、精神的に追いつめられた彼女の私生活にまつわるトラブルなどを映し出していた。 彼女を“ゴシップの女王”にしたのは誰か 2000年代初頭に高校生だった僕にとって、ブリトニー・スピアーズは人生で初めてハマったアイドルだ。1998年に彗星のごとく現れ、世界的スターの座まで一気に駆け上がる光景をリアルタイムで見てきた。そして、頂点を極めた彼女が徐々に“ゴシップの女王”のように扱われはじめ、やがて音楽活動が不可能な状態になるまで壊れていく様も――。 2009年頃、彼女が様々なトラブルを乗り越え、再び第一線に戻ってきた際、日の雑誌でも彼女のカムバックについて書いて

    「処女なの?」と平気で質問…ブリトニー・スピアーズを苦しめ続けた「メディアの女性蔑視」(富岡 すばる)
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    palop 2021/02/26
    “僕も彼女の音楽に魅了されながら、彼女を面白おかしく書き立てるメディアに対して疑問を持つどころか、それすらもエンタメとして消費してしまっていたかもしれない”…筆者は本当に「音楽」に魅了されてたのか?
  • 「フラットな対話」と称するコミュニケーションに隠された「暴力」を考える(三木 那由他) @gendai_biz

    「フラットな対話」と称するコミュニケーションに隠された「暴力」を考える それ、当に「フェア」ですか? 主張する力を奪われる おれじゃない、と与田正は言っただろうか。/しかし、やったのにやってないと言うのが、与田正なのだ。(今村夏子「嘘の道」、『群像』2020年10月号 63頁) 今村夏子が先日発表した「嘘の道」は、街中の人々から不当に実際以上に嘘つきだと見なされている与田正という少年を物語の中心に据えた短編だ。この物語では、やがて重大な事件が起き、与田正がその実行者であるという噂が流れるようになる。読者はその流れを彼の無実を知りながら読み進めるのだが、そこで現れるのが上に引用した語りだ。 「やったのにやってないと言うのが、与田正なのだ。」 これは、街の人々の(偏った)認識を表す一文である。そのような認識を街の人々が共有する限り、与田正が「やっていない」といくら言っても、それは自動的に嘘と

    「フラットな対話」と称するコミュニケーションに隠された「暴力」を考える(三木 那由他) @gendai_biz
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    palop 2020/10/09
    前半に出てきた例があからさまに全然フラットな関係じゃないじゃんという感じで、5ページにいきなり「フラットな対話」が出てきて、例え話としてあまり上手くなくて文章に乗れなかった。
  • エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕(戸坂 弘毅) @gendai_biz

    安倍と目も合わせようとしなかった 9月14日午後、グランドプリンスホテル新高輪の大宴会場で開かれた自民党の両院議員総会。事前の予想通り大差で新総裁に選出された菅義偉は、緊張した面持ちで壇上に上がり、短い挨拶を行った。 「新総裁に選出をいただきました菅義偉であります。どうぞよろしくお願い申し上げます」 冒頭、会場に向かって頭を下げた菅が、次に口にしたのは首相・安倍晋三への感謝の言葉だった。 「自民党総裁として約8年、総理大臣として7年8カ月にわたって日のリーダーとして国家国民のために大変なご尽力をいただきました安倍総理に心から感謝を申し上げます」 だがこう述べた菅は、斜め後ろに座っていた安倍人を一瞥すらせず、安倍に背を向けたまま会場に向かって深々と頭を下げた。続いて「一緒に万雷の拍手を安倍総理にお願いします」と述べると、ようやく体を横に向けて拍手をしたが、その間、互いに目を合わせようとも

    エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕(戸坂 弘毅) @gendai_biz
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    palop 2020/10/01
    面白かった。「すべてが繋がった!」と思うか「つぎはぎだらけの陰謀論やん」と思うかは別にして面白かった。真面目に批判的ジャーナリストするより、首相の鮨友達になってこういう内幕物を書きたいよね、実際。
  • 安倍長期政権を「担ぎ上げた」のは誰か? 「論壇」から読み解く(後藤 和智) @gendai_biz

    安倍政権を支えた「言論文化」 2020年8月28日、2012年12月に政権を民主党から奪還した自民党政権において、一貫して自民党の総裁、そして内閣総理大臣を務めた安倍晋三首相が辞任を表明しました。 安倍が首相を務めている間、雇用指標や株価などは上昇を続けましたが、他方で森友学園・加計学園問題に代表されるような身内への利益誘導や、「悪夢の(ような)民主党政権」を連呼することによって自分の正当性を担保するような姿勢、そして主要閣僚の、とりわけ「森友(モリ)・加計(カケ)」問題以降に顕在化した記者や市民を見下すような態度などが批判されてきました。 さらに言うと、安倍政権においては、稲田朋美が防衛大臣を辞任するきっかけとなった防衛省の日報問題や、厚生労働省における障碍者雇用の「水増し」問題、そして利益誘導が指摘されていた「桜を見る会」をめぐる公文書の取り扱いなどといった、政権運営の根に関わる問題

    安倍長期政権を「担ぎ上げた」のは誰か? 「論壇」から読み解く(後藤 和智) @gendai_biz
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    palop 2020/09/14
    興味深そうなp.6の図の見方が今一つ分かってないけど、「誰が」リツイートしたかに注目して「あの有名人をよくRTする人はこの有名人もよくRTしている」一般人のエコーチェンバーを可視化した、でいいのかな。
  • 「オタク」であり「フェミニスト」でもある私が、日々感じている葛藤(中村 香住) @gendai_biz

    オタクフェミニズム」がつらい 私は、オタクであり、フェミニストである。少なくとも、自分ではそうだと思っている。そんな私は、とくに2019年の終わり頃から、SNS上で「オタクフェミニズム」という構図が作り出されているように感じ、なかなかしんどい気持ちになっていた。 確かにSNSを見ていると、男性向けオタクコンテンツ全般を嫌悪し、同時に女性の権利を訴えるようなアカウントに出会うことはある。そういうアカウントばかりが目に入ると、フェミニストを自認する人はみなそういうものだと考えてしまうかもしれない。しかし、フェミニストがみなそうであるわけではない。 ジェンダーの観点から問題含みな表現や表象が作られ、とくにそれが公共の場において多くの人の目に触れるものである場合、フェミニストは確かに批判をする。その問題含みな表現が、時にオタクコンテンツと呼ばれるものの中で発生することも実際にある。 しかし、

    「オタク」であり「フェミニスト」でもある私が、日々感じている葛藤(中村 香住) @gendai_biz
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    palop 2020/06/28
    (修正)ご本人のツイッター曰く「私の葛藤や内省を書いた文章」「個人の自己反省的な文章」との事なのでコメントは消します。スターくれた人ごめんなさい。編集者は何を考えているんだとは思いますが。
  • EU離脱の原点ーー「イギリス版ファシズム」という黒い歴史(河野 真太郎)

    ブレグジットと排外主義 2020年1月31日、イギリスは正式にEUから離脱した。この離脱を問う国民投票が行われたのが2016年6月23日。実に3年半の紆余曲折を経て国民投票の結論は実行に移された。 この投票結果について、当時から現在までずっと繰り返されている説明の「型」がある。それは、EUからの移民労働力によって自分たちが職を脅かされていると考えた「排外主義的な労働者階級」が、移民排斥の意図をもって離脱を支持した、というものである。そしてそれに対し、リベラルで排外主義的ではない「多文化主義的な中流階級」は、EU残留に票を投じた、と。 この説明にはある程度の説得力があるし、数字もそれを裏付けているように見える。例えば、マーケティング・リサーチ企業イプソスによる調査結果を見てみよう。念のため、国民投票全体の結果はEUからの残留支持が約48%、離脱支持が約52%であった(投票率は72%)。イプソ

    EU離脱の原点ーー「イギリス版ファシズム」という黒い歴史(河野 真太郎)
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    palop 2020/04/19
    “企業家精神と進取の精神にあふれる者であれば人種の差別はしない新自由主義的なメリトクラシー”“新たなグローバル時代において勝ち組になるためのスキルとしての多文化主義”…面白かった。
  • フランスで「1ヵ月ロックダウン」を経験、私の精神に現れた「変調」(大野 舞) @gendai_biz

    3月16日の夜、テレビの画面に現れたマクロン大統領は、国民に向けての演説で、 "Nous sommes en guerre (我々は戦争に入った)” という言葉を何度も繰り返した。その翌日、フランスはロックダウンされた。 筆者はフランス、パリの郊外で子供2人と夫の4人で暮らしている。ロックダウンによって、移動は突如として制限され、家の周囲1km以内で暮らす毎日だ。親戚にも近所の友人にも会えない状況で、一番小さな家族という単位のみで過ごす日々が始まって1ヶ月が経つ。 ここで書く話はあくまで、パリの郊外に暮らすフリーランスの私個人の体験であり、非常に限定的な場所から見たり聞いたりしたことだ。決して誰もが同じように感じているわけではないということをお断りしておきたい。その上で、フランスに暮らす私の生活にどのような変化があったのかを紹介したい。とくに注目してほしいのは、1ヶ月もロックダウンが続くと

    フランスで「1ヵ月ロックダウン」を経験、私の精神に現れた「変調」(大野 舞) @gendai_biz
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    palop 2020/04/19
    異常事態は権力が引き起こしているのにウイルスのせいと思わされているところまで歴史上の“正義の”戦争と同じ。今は絶賛されている強権リーダーが数年後国民に過度の緊張状態を強いた罪で告発される可能性もある。
  • ホロコーストが現在につきつける重い命題「悪とはなにか」(佐藤 亜紀) @gendai_biz

    第二次世界大戦末期。政府がユダヤ人から没収した財産を積んだ「黄金列車」の運行を任されることになったハンガリー大蔵省の役人の様子を、史実に基づいて描いた小説『黄金列車』が発売された。書の読みどころを著者である佐藤亜紀さんに聞いた。 役人たちの悲喜交々 ―第二次世界大戦末期、ナチスの支配下にあったハンガリー王国。ソ連軍の侵攻に備え、ユダヤ人の没収財産を国外に退避させるべく、「黄金列車」がブダペストを出発するところから物語が始まります。執筆の動機は何でしたか? 渋谷の書店の洋書売り場を歩いていて、ロナルド・W・ツヴァイグの『ホロコーストと国家の略奪 ブダペスト発「黄金列車」のゆくえ』というを見つけたんです。 「黄金列車」って、普通名詞なんですね。体制が崩壊する時に財産を乗せて走る列車をそう呼ぶんです。ロシア革命前夜、ロマノフ家の財産を積んで西側に逃げた列車も黄金列車と呼ばれました。 で、ツヴ

    ホロコーストが現在につきつける重い命題「悪とはなにか」(佐藤 亜紀) @gendai_biz
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    palop 2020/02/24
    細かい事を言うようだけど、「編集部が著者に聞く」スタイルの記事の筆者を本の著者(佐藤亜紀)にするのはおかしいから、見出しの下の筆者プロフィールは砂田明子にした方がいいと思う。現代ビジネスに届け!
  • 「草食系男子」は、どうすればジェンダー平等への一歩を踏み出せるか(前川 直哉) @gendai_biz

    系男子の出現は「フェミニズムの勝利」か 「草系男子」という言葉が一世を風靡してから10年余りが経ちました。この語を流行させた立役者の一人・哲学者の森岡正博さんは、2009年に刊行した『最後の恋は草系男子が持ってくる』(マガジンハウス)で 「草系男子とは、心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」 と定義しています。草系男子の定義は人によって様々ですし、10年余りの間の変遷もありますが、まずはこの定義を踏襲するとしましょう。 「私自身、若いときには草系だった」と述べる森岡さんは、一貫して草系男子を肯定的に描いています。2011年の論考「「草系男子」の現象学的考察」(The Review of Life Studies Vol.1:13-28、こちらで全文公開)では「マッチョであることを中核とした従来の男らしさの

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    palop 2020/01/16
    言葉足らずの軽口ツイートで炎上していた前川先生がちゃんとした長文を書いて提示してきた。偉い。https://twitter.com/i/events/1199673367990681600
  • 炎上繰り返すポスター、CM…「性的な女性表象」の何が問題なのか(小宮 友根,ふくろ) @gendai_biz

    2019年も終わりが近づいてきていますが、1月早々の西武・そごうの広告から、記憶にあたらしい赤十字の献血ポスターに至るまで、今年も女性表象をめぐっていくつもの「炎上」がありました。こうした「炎上」はなぜ繰り返されるのでしょうか。言い換えれば、表象の作り手と批判者の間には表象に対するどんな理解の齟齬があるのでしょうか。 ここでは特に理解の齟齬が生じやすい性的な女性表象の問題点について、私が以前に書いた小論「表象はなぜフェミニズムの問題になるのか」(『世界』2019年5月号)をふまえて、少し突っ込んで考えてみたいと思います。あわせてお読みいただけると嬉しいですが、この記事単体でも読めるようになっています。 【文中のイラストは、ふくろ氏の作成】 ふくろ:兵庫県生まれ宮崎県育ち。東京外国語大学外国語学部卒業。編集職を経て現在は英日ゲーム翻訳者、字幕翻訳者。AAAタイトルを含め多数の作品の日語ロ

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    palop 2019/12/08
    人口1億の国で議論による合意の調達が容易でないからこその法規制という(やや乱暴な)線引きがあると思っているが、社会学者さんには政治学(熟議民主主義や討論型世論調査)にもっと接近して欲しいとも思ってる。
  • 「あいトリ」騒動は「芸術は自由に見ていい」教育の末路かもしれない(森 功次) @gendai_biz

    あいちトリエンナーレ2019が閉幕した。これほど騒ぎになった芸術祭は日ではかつてなかっただろう。話題の中心となったのは最後まで「表現の不自由展・その後」だった。もっと光を当てられるべき良い作品が多数あった中、これは残念なことだ。 当初批判の的となったのは、キム・ソギョン/キム・ウンソンの《平和の少女像》と大浦信行《遠近を抱えて Part II》の2作品だったが、「表現の不自由展・その後」の展示再開後には、「Chim↑Pom(チンポム)」の映像作品、《気合い100連発》も批判され出した。 稿では、今回の騒動があらわにした分断と、その背後にある芸術観について考察する。まずは《気合い100連発》に向けられた批判を見ることから、話を始めよう。 Chim↑Pom《気合い100連発》への誤解 《気合い100連発》は、Chim↑Pomのメンバーが福島県相馬市の若者たちと円陣を組み、順番に気合いの掛け

    「あいトリ」騒動は「芸術は自由に見ていい」教育の末路かもしれない(森 功次) @gendai_biz
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    palop 2019/10/17
    SNS界隈に限っていえば、人工知能学会表紙騒動以来「お前がそう言うなら、これはどうなんだ!?」という意趣返しを“故意に”やってるわけで、あいトリだけ単発で取り上げて専門家が正しい解説をしても何の意味もない。
  • フランスでも「女は男より2割も給料が低い」その厄介な理由(髙崎 順子) @gendai_biz

    ここ数年で男女平等を力強く推進し、短期間のうちに「グローバルジェンダーギャップ」のランキングを駆け上がったフランス。連載「フランスに探る男女連携社会の作り方」は男女の〈連携〉の在り方を同国に学ぶ。 (これまでの連載記事はこちらから) 平均月収は、男女でこんなに違う 男女格差是正を国の重大事と掲げ、グローバルジェンダーギャップランキングを12年間で58位分駆け上がったフランス(2006年70位、2018年12位)。これまでの連載では、その政策や発想の土台を紹介してきた。 しかしそのフランスにも、どうしても男女格差を改善できずにいる分野がある。それは経済、特に男女の賃金格差だ。最新の2018年上記ジェンダーギャップ報告では「同種職の男女賃金差」項目において、全調査対象国149カ国中133位というショッキングな順位を刻んでいる。政治分野では総合10位に位置し、女性閣僚数では世界トップにあるにも

    フランスでも「女は男より2割も給料が低い」その厄介な理由(髙崎 順子) @gendai_biz
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    palop 2019/09/26
    WLBを達成できない中小企業はどんどん潰されて、大企業≒国家ぽくなるだろう。社会的にもっとも自由である成人独身子無し男女に、国家権力がどんな理屈をつけて社会的制約を課すことが出来るかが21世紀の注目点よね。
  • 「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話(工藤 郁子) @gendai_biz

    推し」がいる人生は楽しい。応援したいイチオシの対象がいると、日常に彩りが加わる。推しと共に在れるこの世界を肯定できそうな気がする。購買やイベント参加を通じて、愛を形で示せるのは幸せだ。 ——こうした気持ちに覚えがある読者も多いだろう。ただ、推しが研究者というのは、やや珍しいかもしれない。 筆者は、昼はコンサルタントとして仕事をし、夜は研究をする生活を送っている。ときどき情報法政策について論文を書く。論文が専門誌に載ることもある。研究の裾野くらいには位置していると思う。言ってみれば、研究者の「ファン」と「プレーヤー」の中間にいるような存在だ。 そんな筆者には、たくさんの「推し研究者」がいる。繰り返しになるが、推しがいる人生は楽しい。 「推し研究者」への憧れは力になる 研究者という存在にさしたる印象を持っていない人も多いかもしれない。しかし、研究者は、見る人が見れば、スターのように卓抜した存

    「推し研究者」「推し学者」をつくったら、人生がときめいた話(工藤 郁子) @gendai_biz
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    palop 2019/09/19
    女性シンガーソングライターにつきまといおじさんや新進女性美術作家にマウンティングおじさんの話になりそうだなと思ってたら、ツイッターではやっぱりなってた。
  • フェミニストの私は「男の生きづらさ」問題をどう考えるか(江原 由美子) @gendai_biz

    「男がつらい」時代と「男性学」 現代日社会は、「男性にとってつらい」社会だという。不安定な雇用、上がらない給料、長時間労働、昇進・昇給を望みにくい状況、失業不安など、仕事に関わる状況が悪化していることに加え、家族生活の上でも、未婚化の進行、離婚の増大、老親介護負担の増大、子育ての難しさの増大など様々な問題がある。確かに現代日社会は「男性にとってつらい」社会かもしれない。 当然、こうした「男がつらい」時代に、「男のつらさ」に寄り添うことは、重要である。しかしその際に、繊細な論じ方をしないと、「男のつらさ」を訴えることが「男性の特権を回復せよ」という主張に接続してしまうおそれがある。以下では、そのことについて考えてみたい。 この「男性のつらさ」を、社会変動と男性に対する社会的イメージとの関係から読み解くのが、男性学の騎手の一人、田中俊之氏だ。氏は、社会が大きく変動しているにもかかわらず、男

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    palop 2019/08/24
    (訂正)男性が「私って何者?」研究していると女性がきて「男性の事は私達の方が分かっているから、もっと良いやり方を教えてあげる」っていうのは、トーンポリシングじゃなくてマンスプレイニングだった。ごめん。
  • 「慶應ミスコン」クラファン炎上から見えた、パパ活問題の「本質」(坂爪 真吾) @gendai_biz

    毎年、慶應義塾大学の三田祭で行われる「ミス慶應コンテスト」(以下、慶應ミスコン)と言えば、“女性アナウンサーの登竜門”としても知られる一大イベントだ。歴代のミス慶應には、中野美奈子、青木裕子、竹内由恵ら錚々たる面々が並び、華やかなイメージを持つ。ただ一方で、運営団体の公然わいせつ容疑や集団強姦事件など、度々その不祥事が取り沙汰されてきた。 そんな慶應ミスコンが、今年すでに炎上の様相を見せている。槍玉に挙がっているのは、運営団体がクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に投稿した、「ミス慶應コンテストを孤高の祭りにしたい!!!」と冠するプロジェクトの内容である。 同プロジェクト内には『学生が主催する「学生ミスコン」は運営も出演者も「ジリ貧」なのが現状です』という言葉と共に、クラウドファンディングの出資金額に応じたリターンが提示されている。一番安いものでは1000円の「ファイナリスト最

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    palop 2019/08/24
    “恋愛・結婚・雇用など、多くの関係性が制度疲労を起こしているにもかかわらず、大半の人には、まだまだ自分で関係性をデザインするという発想がない”…坂爪先生は何と闘っているのかはっきり見えてきた感がある。