>少なくとも言語学の側面からは非常にうさんくさい。 言語学の面から考慮すると、トランスユーラシア大語族を証明するには弱いというのは否定できない。 そもそも3500年前の文字しか残っていない東アジアで9000年前の言語を解明するのは言語学的にほぼ不可能。 しかし本論文は言語学だけではなく、分子生物学と考古学の視点からも考察を行っており、特に分子生物学の成果が大きい。 2010年代以降の考古遺伝学の発達はまさに革命といってもよい。2010年代以降と以前では別物と言っても過言ではない。(この発展については「交雑する人類」を読むと良い) 解析方法の発展と古代人骨の収集によるデータの発展が両輪となって、現代の考古遺伝学はほぼ数理科学となっておりこの論文でもデータセットとソースコードが公開されている。 仮にトランスユーラシア祖語が証明されなかったとしても、分子生物学と考古学により証明された人間と文化の