社外からの抜擢、子飼いの更迭、朝令暮改の組織改編……。まさに異例尽くしの大規模人事を断行した豊田章男社長の真の狙いとは。トヨタを長年取材し続けるジャーナリストによる全内幕レポート。 滋賀大卒の「破壊屋」を登用 「こんな衝撃的な人事は見たことがない」「あり得ない人事だ」。グループ企業の役員や幹部たちがこう口を揃えるのが、トヨタ自動車が11月28日に発表した2018年1月1日付の役員人事だ。 トヨタでは役員人事は4月1日付で行うのが通例だが、これまでに経験したことがないスピードで経営環境が変化していることに対応するためとして、役員人事を一気に3ヵ月前倒しした。人事を発表するにあたって豊田章男社長(61歳)が出したコメントにその危機感が表れている。 〈 自動車業界は100年に一度の大変革の時代に入った。次の100年も自動車メーカーがモビリティ社会の主役を張れる保障はどこにもない。『勝つか負けるか
![トヨタ「前代未聞の役員人事」全舞台裏(井上 久男) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c90af8033549136a38f022cb68e67a6475cdc189/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F4%2F1200m%2Fimg_04cc1784dee6bbe1ece403e16b643c0c148165.jpg)