それぞれの線は、祖先と子孫の関係を表し、線の幅は、関係が示された回数を表している。 image:Wohns et al / Science <英オックスフォード大学の研究チームは、人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功した......> 2000年6月にヒトゲノムの解析がほぼ完了して以降、ヒトの遺伝子研究は目覚ましく進化し、先史時代の人々を含め、多くのヒトゲノムデータが生成されてきた。これらのヒトゲノムデータをもとに、人類の遺伝的多様性の起源をさかのぼって世界中の人々がどのようにつながりあっているのかを示す「全人類の系図」を生成できるのではないかと期待されている。 しかし、データフォーマットや分析方法が一様でなく、サンプルにも微妙な違いがあることから、大量のヒトゲノムを統一して分析することは容易ではない。