中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 万物は「メディア」である 僕はこの言葉が好きです。 僕は「メディア論」は全くの門外漢ですが、過去15年以上のメディア論に関する「ヘタの横好きの読書(たぶん理解は伴っていない)」の結果、印象に残ったメッセージは、このセンテンスです。 ここでメディアとは、「物質的なものが記号活動を支える媒介と化した状態」(石田 2003)と、広範囲に定義しておきましょう。メディアとは、「物質が物質であることをこえ、記号として機能しはじめるプロセス」のことを差し示す概念です。 ▼ 小林弘人著「メディア化する企業はなぜ強いのか?」(技術評論者)を読みました。 本書は、表面的に読めば「ソーシャルメディア時代の企業のマーケティング戦略を論じた
今日は、ネット上での「生中継」や「動画の長さ」について。USTREAMやTwitterでの生中継は、だれ向けに何のためにやるかによって有効性が変わってくるのではないでしょうか。 USTREAMやその他の技術を使って、ネットで動画による生中継をすることの敷居は非常に下がりました。今や、それこそiPhoneやAndroid端末が1台あれば、だれでもUSTREAMで生中継できます。また、Twitterでセミナー内容をリアルタイムにレポートすることも、しばしば行われています。 しかし、この「生中継」、ユーザーに喜んでもらえているのでしょうか? 生中継という情報提供スタイルは、「ファン」や「その情報を強く求めている人」を対象とする場合は、強力な価値を生み出すと思います。しかし、そういう人以外には、提供側が思っているほど刺さらないので、ターゲットがファンではない場合は生中継以外のスタイルを検討するべき
鳴り物入りでスタートしたiPad専用の電子新聞「The Daily」。一斉にメディアサイトやブログで、Dailyの評価が始まっている。絶賛する者もいれば、こきおろす者もいる。ともかく、これからの電子新聞の在り方を議論する材料を提供してくれたことは確かである。 ジョブズの入院のためマードックと並んでDailyを披露するセレモニーは無くなったものの、News CorpとAppleのマーケティングパワーのお陰で、登場前から大いに盛り上がっていた。そして、2週間の無料試読サービスが提供されたのだから、iPad所有者の多くが飛びつくのは当然かも。では、飛びついたユーザーの評価はどうだったのか。それには、 iTunes app storeのユーザー評価(Customer Ratings)を見れば良い。他の代表的な電子新聞(iPadアプリ版)のユーザー評価と並べて、Forbesが次の一覧表をまとめてくれ
広島市長が次期市長選挙に出馬しないことをYouTubeで公表しました。 記者会見を一切開かず、取材も拒否したうえで、YouTubeに映像を投稿するという方式が注目されています。 YouTubeに掲載されたビデオは「秋葉忠利広島市長不出馬会見」というタイトルで14分50秒の長さでした。 ビデオは市長がカメラ目線で話続けるという内容です。 個人的に面白かったのが、4分過ぎぐらいのところで大晦日にロリン・マゼール氏によるベートーヴェン1番から9番までの10時間演奏(10時間全部が演奏というわけではありません。念のため)の話が出ています。 市長不出馬会見の内容よりも、その話が出ている点に「え!ここでその話が出てくるの!?」と、密かにビックリしました。 何でビックリしたかというと、つい先週、その取材記事を書いていたからです。 2010年末に行われた「ベートーヴェンは凄い! 全交響曲連続演奏会 201
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 昨日水曜日は、東京大学・駒場キャンパスで、1年 - 2年生向けの「メディア創造ワークショップ」という授業の日でした。 この授業は、今年から、中原と助教の重田先生で担当している授業です。「学生が、大学外の様々な人々にインタビューをして、それをもとに、自らメディア(電子雑誌)をつくること」を目的にしています。 ズバリ! 「東大発2010。」 というipadで読むことのできる電子雑誌をつくり、3月をめどにApp Storeから無料配信することをめざしています。 せっかく電子雑誌というメディアを用いるので、電子雑誌にしかできない「表現」も入れ込むことにしました。具体的には、インタビューのビデオ映像を雑誌の中に埋め込む事を考
Unlike Light’s older phones, the Light III sports a larger OLED display and an NFC chip to make way for future payment tools, as well as a camera.
akira @aakkiirraajp @kanda_daisuke 今回の問題の結論がよくわかりません。クローラ行為がダメ or 連続Webアクセス1回/sがダメ or 相手に不具合(とは認めていないが)があっても障害を発生させたのがダメなのか逮捕理由を明確に説明してもらえませんか? #Librahack 2010-08-22 01:26:54 神田 大介 @kanda_daisuke @aakkiirraajp 警察は逮捕に至った理由については「捜査上の判断」と答えています。捜査関係者の話では、librahack氏は図書館にしつこく付きまとっていると思われていたようです。これは、さくらインターネットのIPを遮断したら… #librahack 2010-08-22 07:12:25
朝日新聞アピタル @asahi_apital 【日本学術会議から実況1】 日本の科学者を代表する日本学術会議が、代替療法ホメオパシーについて、「医療現場から排除しなければ深刻な事態に陥ることが懸念される」という談話を発表しました。これから、金澤会長が記者会見します。アピタルのツイッターでは、現場から実況します。 2010-08-24 16:48:17 朝日新聞アピタル @asahi_apital 【日本学術会議から実況2】日本学術会議は、日本の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約84万人の科学者を内外に代表する機関です。役割は、主に政府に対する政策提言、国際的な活動、科学者間ネットワークの構築などです。http://www.scj.go.jp/ 2010-08-24 16:50:21
神田 大介 @kanda_daisuke みなさま、おはようございます。記事を書きました朝日新聞の神田と申します。今回の件では、ツイッターやブログなどネット上の情報をたくさん参考にさせていただきました。まずはお礼を申し上げます。 #librahack 2010-08-21 08:50:36 神田 大介 @kanda_daisuke この件では、およそ2か月間にわたって取材を続けてきました(毎日この問題だけに専従していたわけではありませんが)。記事に書かれていることはほんのエッセンスに過ぎず、また広範囲な新聞読者を想定しているため、いろいろと表現を「丸めて」あります。 #librahack 2010-08-21 08:53:14
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 このところ電子書籍の話題が、メディアを賑わしていますね。 AMAZONのKindle、Apple社のipadに加えて、日本の通信会社、書店など、多くのステークホルダーが、電子書籍市場への参入を表明し、「明日のプラットフォーム」の「主導権」を握ろうとしています。まさに群雄割拠。関係者の方々は、さぞエキサイティングな日々を過ごしていることでしょう。 東京ビックサイトで開かれている「デジタルパブリッシングフェア」もめちゃくちゃ盛り上がっているそうですね。何人かの方からご報告をいただきました。ありがとうございます。 僕も、一応、年間で数十万円の本を買う「読者」の一人です。また、あんまり売れなくて出版社の皆さんには申し訳ない
地球上のすべての情報を検索できるようにする。このミッションに従って、グーグルは図書館や伝統メディア企業と組んで、膨大な過去の書籍、雑誌、写真、動画、そして新聞のデジタル化を着々と進めている。 これまで一部の人にしか利用できなかったコンテンツや、埋もれたままになっていた古いコンテンツが、誰もがオンラインで検索して閲覧や視聴ができるようになってきている。さらに無料で閲覧できる範囲が拡大していることも、ユーザーにとって有難い。10日ほど前に、グーグルの支援で無料閲覧できる米雑誌のバックナンバーが増えてきていることを伝えた(こちらを参照)。同じように、新聞社と組んで進めている過去記事のアーカイブの拡充に伴い、無料閲覧できるニュース記事も増えてきている。 最近では次の4紙も、創刊に遡って膨大な新聞記事がGoogle News Archiveで無料で閲覧できるようになった。 ・The Montreal
「わが社はコンテンツをアプリケーションとして製作する。」:英国のペンギングループが iPadブックのデモを公開した。予想通り、ビデオとゲームが大きな役割を果たす子供向けのE-Bookだ。ePub標準は使わない。ジョン・マキンソンCEOによると、それは「叙述的テキストのために開発されたもので、今日ご紹介したようなクールな機能には対応していないからです。」そして「少なくとも当分の間、わが社はコンテンツをアプリケーションとして製作していきます」という。 第1世代BookのiPad 出版ビジネスが始動 ペンギンのデモは以下のビデオで見ることができる。「アプリケーション」という言葉を敢えて使ったのは、この対話型ドキュメントが、紙となった「コンテンツ」そのままではなく、実際にアプリケーションとして開発されていると同時に、これがネイティブE-Bookであり、出版社が中心となって製作するものだ、という自負
「日経電子版」の成否が注目を集めている。岸教授は「勇気ある社会実験」と絶賛したが、2つの経済誌はおおむね懐疑的でブログも同様だ。注目を集めるのは、購読者、広告費ともに減少するなかでの新聞のサバイバルが懸かっており、しかもこれまでの成功例が米国のWSJなど僅かにとどまるからだ。確実に言えるのは、有料版の定着には相当の時間がかかること、そしてそれはたんなる「電子版」などではなく、新聞社が手掛ける新しい電子メディアでしかないだろう、ということだ。 関連記事リンク 「日本経済新聞、電子版を3月創刊。購読料は月額1000円から」 By 村松健至、Internet Watch, 2/24/2010 「日経新聞が電子版をお披露目、空虚に響く『紙の部数は横ばい』の計画」 By 山田俊浩、東洋経済オンライン、 03/02/2010 (週刊東洋経済2010年3月6日号) 「有料電子版という日経新聞の「試行錯誤
出版社にとってE-Bookが儲かるものかどうか、あるいはどうすれば儲かるか、という問題はそう単純ではない。印刷・在庫コストが消える代わりに、単価を下げねばならず、ロイヤルティも同じではなくなるからだ。印刷本の流通との兼ね合いもある。事実をもとにいくつかの仮説を立ててシナリオを描き、あとは実験をやってみるしかない。そうした意味で、大手出版社からの取材に基づいてコストを比較したNYTの記事は非常に貴重な情報を伝えている。 リンク記事 Math of Publishing Meets the E-Book, By Motoko Rich, New York Times, 2/28/2010 E-Bookは紙より儲かる!? ただし… New York Timesのモトコ・リッチ (Motoko Rich)記者 は、E-Bookビジネスを継続的にフォローしているが、2月28日の記事では、大手出版社数
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