FTの編集者ライオネル・バーバー*1が、今回の危機に関するマスコミの自省の弁を書いている。イェール大学で講演したものの要約とのこと。 内容をざっとまとめると以下の通り。 今、マスコミにはインターネット革命による構造的な衝撃、今回の経済危機の衝撃に続いて、第三の衝撃が訪れている。それは、今回の経済危機を予見できなかったことの責任を問われる、というもの。金融記者にとっては、大恐慌以来という一世一代のチャンスに巡り合ったという意味では最良の時だが、そうした面を考えると最悪の時でもある。 マスコミに問われているのは、ウォーターゲート事件の審判の時と同様、何を知っていたのか、そしてそれをいつ知ったのか、ということ*2。 確かにマスコミだけが職務遂行に失敗したわけではない。政治家も規制当局者も経済学者も失敗した。ただ、ルービニのように警告を発した学者も少数ながらいた。 なぜそうした警告を見落としたか、