損害保険の保険料は「純保険料」と「付加保険料」で構成されています。 「純保険料」は過去の損害率統計から割り出され、損害保険料率算出機構 が提供するアドバイザリーレートを各社が採用しています。 これは、生保で言う死差益に相当します。 ただ、これは生保の死差益のようなゆとりはなく、自動車保険では 毎年の損害率の上昇で、赤字の会社が多いのが実態です。 一方「付加保険料」部分は各社の事業費に相当するものであり、各社の 経営努力により利益がでたり、損失が出たりします。 大手では30%台前半ですが、中小では30%台後半の会社もあり ます。 あとは、損保各社は過去の保有資産の運用により数百億の営業外収益 があり、この運用益が最終利益の源泉となっており、これなくして経営は 成り立たないのが実態です。 また、この部分は生保には大きく水をあけられています。 そもそも損保は過去の決算を見ても、営業利益は出にくい