シン・エヴァで最も好きになったキャラは、冬月だった。シンジでもレイでもアスカでも、ミサトやリツコでもなく、冬月だった。 正直、シン・エヴァまではそこまで冬月に感情移入していたわけじゃないので、自分でも意外だった。 もちろんシン・エヴァだけでなく、エヴァンゲリオンというシリーズの中で、最初は冬月先生が好意を持っていた相手はユイだろうし、ゲンドウを嫌っていたと思う。けれども、あれだけ長年ゲンドウの隣にいて、「碇の我儘に付き合ってもらうぞ」と言うのが、まさに理想の悪役副司令のセリフという感じで、いいんですよね。ユイを好きな冬月の我儘ではないんですよ。 それと比較すると、冬月先生の最後が悲しくてさ。冬月先生はユイにしろゲンドウにしろ、自分のゼミの生徒達に何らかの感情を持っていても、教師だから手は出せないじゃないですか。ただ、見届けるしかない。『天気の子』の須賀さんみたいに、主人公達を物語の辺縁から
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