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ブックマーク / plaisir.genxx.com (5)

  • 西洋音楽史 / 岡田暁生

    Ricoh GX100 / Nagoya. 『西洋音楽史―クラシックの黄昏』の書評。これは素晴らしく素晴らしい新書。「お買い得」というほかない。ベートーヴェン、マーラー、ドビュッシー…クラシック音楽について、浮島のように断片的な作曲家の知識と視聴経験しか持ちあわせていない自分みたいな人間にとっては、非常にありがたい一冊。なぜならこのは、著名な作曲家の生い立ち、苦難の人生、作曲技法、代表的楽曲を時系列的に解説したではないからだ。著者の述べるとおり、「このの主役は西洋音楽の「歴史」であって、個々の作曲家や作品ではない(p.ii)」。たとえクラシック音楽にそれほど興味がない人でも、「歴史」を知る悦びに包まれながら、おそらく書を読み通すことができるだろう。「歴史」はみんなのもの。ロックやポップスしか聴かないあなたこそ読むべきです。 わたしたちが大好きな「今」の音楽は、脈々とした音楽史の歴史

    西洋音楽史 / 岡田暁生
  • <現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み / 須原一秀

    Ricoh GX100 / Yurikamome Line / Tokyo. 「哲学とか思想とかごちゃごちゃ小難しくてよくわかんないしイライラくるし正直どうなの?と思うけど、なんとなく気になることもある」などと考えている人が真っ先に読むべき。須原一秀著、『<現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み』の書評。これは超おすすめ。現代社会について考えたいとき、哲学・思想にとくに興味のない人がこれくらい押さえておけば気が楽になれる、という最低限の枠組みはこれしかないでしょう。「宮台真司とか東浩紀が現代社会を分析した文章は物語として面白いけど、でもその<ものの見方>を俺に押しつけられちゃかなわんよね!」と斜に構える自分みたいな現代人に贈る、とっておきの一冊。(「わかってる人」には物足りないかも) 劇場的に図式を単純化することによって、須原さんは「一時間半で<現代>を把握する(p.1)」ことを

    <現代の全体>をとらえる一番大きくて簡単な枠組み / 須原一秀
  • Simplify Media

    iTunesライブラリの楽曲を、いつでも、どこでも、誰とでも共有できてしまうSimplify Mediaという驚くべきiTunes拡張ソフト。iTunes Loverならばマストですよ。で、このソフトを紹介しているサイトはかなりあるみたいだけれども、実際の細かい使い心地や使い方についての情報は少ないみたいなので、いろいろと試してみました。 このソフトを使うと、自分のPCに入っているiTunesの曲を他のどのPCでも再生できるようになり、また知人のiTunesに入っている曲を自分のPCで再生できるようになったりします。ただし、可能なのはあくまで再生だけであって、コピーはできません。使うまでの手順を簡単に説明すると、1.自分のPCSimplify Mediaをインストールする(上の画像のリンク先からダウンロード)。2.スクリーンネーム(たとえばgenxx)とパスワードを設定する。3.職場や研

    Simplify Media
  • 独身女性の性交哲学 / 山口みずか - plaisir.genxx.com

    Ricoh GX100 / Ikebukuro / Tokyo. ひさびさのセックス論。都立大(現・首都大)卒業後、性風俗業一で生き抜いてきて、30代後半にしていまだに現役という山口みずかさんの書いた『独身女性の性交哲学』を書評します。海岸沿いを歩きながら頬を風でくすぐられたような、実に爽やかな読後感が残る一冊。ネット上にまともなレビューがまだないようだし、週末なので、かなり長い記事を書きます。セックスの生々しい話も多くて、示唆に富んでいますよ。 私が風俗嬢という職業に魅力を感じたのは、女らしさを媚態していい男をゲットするという全人格を賭けての勝負をして、専業主婦になることを望まなかったからだ。中途半端にガリ勉で、男女平等を規範にしていたから、男性に養われること自体が、負けのような気がしていた。かといって、男性と同じ社会で肩を並べてばりばりやっていけるほどの能力も自信もない。バブルは弾け

  • mixiで知り合った女の子と一晩をともにした - plaisir.genxx.com

    Ricoh GX100 / Shibuya / Tokyo. 友人が経験した実話にもとづく、セックスより深く切ない、一晩の物語を綴ろう。あまりない話だ。自分の体験談ではないので、細かい部分や心情描写には脚色が入っているけれど、実話の基線はブレないように織り上げます。あなたはそれでもセックスできますか?それでも愛せますか? 物語がはじまる数週間前のこと。どうひいき目に見ても女好きの直人(仮名)は、mixiを次から次へと彷徨っていた。いつものことだ。自分のプロフィール・ページについた足跡を踏み返し、少しでも共通項があればかならずメッセージを送ってみるのが、彼の流儀だった。カチカチとマウスをクリックする音が小さな部屋に響き渡る。飲みかけのコーヒーから湯気が姿を消したそのとき、目の色が変わった。発見したのだ。同郷で同い年の女の子を。彼が幼少期を過ごしたのは鹿児島よりも南方に位置するとある小さな島

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