ニュージーランド・オークランドで共同記者会見する韓国の文在寅大統領(2018年12月4日撮影、資料写真)。(c)Diego Opatowsk / AFP〔AFPBB News〕 (古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授) 韓国の文在寅政権は北朝鮮との融和を最優先し、米国が求める北朝鮮の非核化を真剣に考えていない。トランプ政権内外では、文政権に反対する韓国内の保守派への期待が急速に高まってきた──。 米韓関係のこうした不穏な現状が、アジア報道で実績のある米国のベテラン記者によって報じられた。 韓国海軍が海上自衛隊の哨戒機にレーダー照射した問題で日韓関係はさらに悪化する気配を見せているが、亀裂が広がりつつあるのは米韓関係も同様だ。北朝鮮への対応を巡る米韓のギャップは、日本の安全保障にも複雑な影響を及ぼしそうである。 米国の政策に反する文政権の融和政策 ワシントンを拠点と