独自の司法制度を確立し、ブラジルの貧困層が住むファベーラを実質的に支配する犯罪組織「PCC」。彼らの存在は国外であまり知られていないが、“洗礼”を受けた「兄弟」と呼ばれるメンバーたちはブラジル国内外に3万5000人もおり、刑務所を牛耳り麻薬の取引までおこなっている。 メキシコのカルテルやイタリアのマフィア、ブラジルに存在するほかの犯罪組織とも異なる仕組みで機能しているPCCの闇に、スペイン紙が迫った。
日本人や中国人、韓国人を含むアジア人は肌の色が黄色い「黄色人種」と呼ばれる。だが、歴史をひもといてみると、アジア人の肌が「黄色」だという認識が広がったのは19世紀になってからだった。 国立台湾大学外国語学部のマイケル・キーバック教授が解説する。 16世紀にはアジア人は「白人」だった 東アジア人は、いかにして「黄色人種」と呼ばれるようになったのか──。実は「黄色人種」という分類は、世界の人種をマッピングした結果にすぎず、実際の肌色とは何の関係もない。 16世紀に東洋人と西洋人が交流し始めたころ、西洋からの旅行者や宣教師、大使らは、東洋人に言及する際、たいてい「白人」と言っている。19世紀まで肌色は人種の特徴としてそれほど認知されていなかったので言及自体がめったになかったが、東洋人については幾度となく、「私たち(西洋人)と同じくらい白い」と表現されていた。 「黄色」という言葉は18世紀末に使わ
日本では「変えなければならなかった」 ────エディーさん、あなたはオーストラリアで選手としてプレイした後でキャリアを重ね、さまざまなチームを指導し、成果をあげてきました。新しいチームに入るときには、何をしているのですか? 最初にすることは、「勝てるケンカと勝てないケンカを見きわめる」のと、「勝てないケンカの問題を解決する」ことです。 だいたい、私が新しいチームに呼ばれるときは、そのチームの成績が良くないときです。そのようなチームには問題があるものです。だから問題を発見し、解決しなければなりません。そのためには、「正すことができること」、「正すことができないこと」を知る必要があります。 面白いことに、私はオーストラリア人でありながら、さまざまな国で働くことができました。おかげで、入ったチームを文化的に理解することが重要だと学ぶことができました。 たとえば日本です。日本人は対立することを嫌い
ラグビーの監督ができることは 2016年の秋のことだ。エディー・ジョーンズの意外性にはじめて気づかされた。漠然としたアイディアでしかなかった彼の本について話しあったときだった。 共同作業を始めながら、僕は彼の人となりを理解しようとした。指導スタイルについての耳障りなストーリーはいろいろと聞いていたが、それはキャンベラから東京にいたるまで多くの選手をしごき、泣かせてきたからだろう。 辛辣な言葉や鋭い洞察力についても聞いていた。イングランド代表監督の記者会見は、退屈だったためしがない。 エディー・ジョーンズがイングランド代表監督に就任したのは、2015年12月1日。イングランドが自国開催のワールドカップでプール戦敗退という屈辱を味わった直後のことだ。その大会でジョーンズは日本代表チームの指揮をとって南アフリカを下し、スチュアート・ランカスター(前監督)の後釜に座った。 ジョーンズ監督のもと、イ
「慣習化した秩序を破壊するために」女性たちは戦う 女性が議会の過半数を制したら─アメリカ史上初、ネバダ州で起きた大きな変化 ネバダ州議会の聴聞会。左から、州議員のアレクシス・ハンセン、サラ・ピーターズ、セリーナ・トーレス、ブリトニー・ミラー、メリッサ・ハーディ、リサ・クラスナー
詠春拳の師父・盧文錦(ローマンカム)は叔父にして師父である葉問(イップマン)より詠春拳を習った。やがてその道場に、路上喧嘩「勝ち知らず」の16歳、李小龍(ブルース・リー)がやってくる。ローは叔父と一緒にリーに詠春拳を教えることになる。 86歳のローは現在も台湾で師父として毎日詠春拳を教えている。ローが語るブルース・リーとの思い出や詠春拳の極意を、香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」記者が書き留めた──。
トランプ外交とは何か 2013年の前半、ワシントンでシリア人の取材をしていた。特派員としてワシントンに駐在し、外交を担当していた私は、オバマ政権のシリア政策に特に注目していた。オバマ大統領の外交姿勢が象徴的に表れていたからだ。 そのなかで、1人のシリア人男性の取材を続けていた。首都ダマスカスから避難してきたというこの男性は、在米シリア人団体を代表してロビー活動をおこなっていた。アメリカ政府にはもっとシリア内戦に積極的に関わって欲しいとワシントンで訴えていたのだ。 日々、議員の事務所を訪ね、議員本人やスタッフに訴え、国務省やホワイトハウスへも働きかけを続けていた。議員スタッフとのミーティングを終えた後の彼がいまでも忘れられない。
翻訳担当の阿部です。 「ジェフ、いつの日か、君にもわかる日がくると思う。頭のよさを示すことよりも、優しさを示すことのほうがずっと難しいことだってね」 これはアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスが10代前半だった頃、祖父に言われた言葉だそうです。ベゾスはこの言葉がきっかけで、「与えられた」ものと「選んだ」ものの違いを知ったとのこと。頭のよさは、天から「与えられた」ものであるのに対し、優しさは自分で「選ぶ」ものであると。 「頭のよさを示すことは、なんだかんだいっても、与えられたものだから楽です。一方、選ぶことは、ときに難しいこともあります」 ベゾスのこの考えかたについて詳しく知りたいかたは、現在発売中のクーリエ・ジャポン5月号の記事「『与えられた』ものに満足するな。自分で『選んだ』ものに誇りを持て」をご参照ください。 先日、スペインのサッカークラブ「レアル・マドリード」のジョゼ・モウリーニョ監督の
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