屋根裏.tvを見ていて、なぜかいま松屋銀座でターシャ・テューダーの展覧会が行われるようだ。ターシャ・テューダーって話題になったの結構前じゃないのか、と一瞬思ったが、そういう前とか今とか後みたいな感覚こそ前時代のものなのだと思い直して反省する。 ライオット・ガールとフェミニズム運動からカウンター色が綺麗に取り除かれた日本版「ガーリー」と「乙女/和スタイル」、渋谷系残党のクラブから「カフェ」への移行やリニューアル後の『relax』の台頭に見られる「リラックス」感覚、『マーサ・スチュワート・リビング』の模倣から始まった『ku:nel』『ソトコト』『天然生活』などに見られる日本の「暮らし系」は、複雑に絡み合い混じりあって現在の独特のスローライフ/オーガニック/ロハス・カルチャーを築き上げた。これは団塊の世代の定年後のライフスタイルを提案する雑誌が新創刊されるようになった時期と図らずも連動していた。