国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は20日、世界の難民や難民申請者、国内で住居を追われた人の数の合計が昨年末時点で推計6530万人に上り、第2次世界大戦後で最多となったと明らかにした。 UNHCRのグローバル・トレンズ・レポート(年間統計報告書)によると、昨年末の数字は1年前と比べて500万人の増加を示しており、世界で113人に1人が難民化しているという。 一方、UNHCRのフィリッポ・グランディ高等弁務官は、欧州が移民危機への対応に苦慮するなかで高まる「外国人排斥の空気」に懸念を示した。移民・難民の流入は、極右勢力や反移民政策への支持拡大につながっている。