大みそか恒例の「第58回NHK紅白歌合戦」(後7・20)の出場歌手が4日、東京都渋谷区の同局で発表された。計58組のうち8組67人が初出場で、同局では過去最多の計66人が勢ぞろいして会見した。戸籍上は男ながら性同一性障害を告白した中村中(22)が紅組で選ばれた。 NHKの112スタジオ。初出場を決めた66人がずらりと並ぶ壮観な光景の中央に、ロングヘアをなびかせ、スカートで脚線美を見せつけた中村がいた。 「とても光栄です。『歌の力、歌の絆』という紅白のテーマに恥じないよう、頑張ります」 一斉にフラッシュがたかれたカメラの前で堂々とあいさつした。 中村は小学生の時、男の子を好きになり、心は女であることに目覚めた。それが原因でいじめを受け、学校での居場所をなくした。そんな時、心の支えになったのが歌謡曲だった。母親が口ずさんでいた研ナオコの「泣かせて」を聴いて、歌謡曲が好きになった。 「紅白出場は