欧州連合(EU)欧州委員会は24日、交通事故防止のため、加盟27カ国で販売されるすべての新車に光量を抑えた「昼用ヘッドライト」の設置を義務付けることを決めた。乗用車などは2011年2月、バスやトラックは12年8月から適用する。 昼用ヘッドライトは発光ダイオード(LED)などを利用し、夜間用より消費エネルギーが70−90%低く、エンジンをかけると同時に点灯する仕組み。歩行者や対向車などから車が見えやすくなるため、先行導入した北欧諸国では「顕著な事故減少につながった」(欧州委)という。 同委は「1台当たり約150ユーロ(約2万3000円)の設置コストがかかるが、EU内の死亡事故を3−5%減少させる効果がある」と説明した。(共同)