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ブックマーク / yasuhisa.com (31)

  • コンテンツ管理で解決しなければならない課題

    コンテンツ管理というと、真っ先に CMS (コンテンツ管理システム)を連想する方はいると思います。どのシステムを導入するかを考える前に、そもそも Web におけるコンテンツ管理とは何かを理解しておく必要があります。理解を深めることで、クライアントが抱えている課題と解決のための模索がしやすくなります。 コンテンツを管理するということは、システムの中にデータを保管し、様々な形式に書き出すことだけに留まりせん。多くの場合、システム導入だけでは解決しない課題にぶつかります。CMS を導入しただけでは、Web コンテンツ配信における課題の一部を解決したに過ぎません。 コンテンツ管理で解決しなければならないことは、主に以下の7点です。 コンテンツの保管 テキストだけでなく画像や PDF など様々な種類のコンテンツを保管できるような仕組み。検索性が求められるだけでなく、誰がどのコンテンツにアクセスできる

    コンテンツ管理で解決しなければならない課題
    pycol
    pycol 2014/10/02
  • コンテンツから先に考えなければデザインすらできない理由 : could

    ワイヤーフレームの間違った使い方 たまにリニューアル案件をいただくときがありますが、見た目より先にコンテンツを整理しましょう、一緒に作っていきましょうと説得するようにしています。このサイトでも様々な角度からコンテンツの重要性を語ってきましたが、最もシンプルな方法は「UX を考えていきましょう」「モバイルファーストで戦略を練っていきましょう」といった専門性の高い言葉を使うのではなく、今までのやり方ではうまくいかないということを分かりやすく説明することです。 従来の Web サイト制作でよくあったのが、まずワイヤーフレームをつくって情報の大まかな構成を設計するというやり方。ワイヤーフレームを作ることは間違っていませんが、コンテンツを作る前に始めてしまうと、あとで大きなギャップを埋める作業が発生することがあります。コンテンツなしで構成を作り始めると、例えば以下のような状況に陥ります。 文字が多過

    コンテンツから先に考えなければデザインすらできない理由 : could
    pycol
    pycol 2014/09/25
  • 知りたい人にも伝わるUXにするために必要なこと

    今年のはじめ「Quantifying the User Experience」という書籍を読みました。利用者体験をいかに数値化するのかという課題を、統計学と掛け合わせて解説しています。利用者の行動の観察やアンケートといった、ユーザー調査の結果を数値化して UX に活かそうという内容です。所々、数式が出てくるなど、他の UX 関連の書籍とはひと味違う難解な書籍でした。 実は、この書籍がオススメだから記事を書いているわけではありません。これは UX 実践者(もしくは UX デザイナーと呼ばれる人たち)が陥る問題に繋がるのではと思い、この書籍を紹介しました。UX も他の分野と一緒で、深く掘り下げないと理解できないところがたくさんあります。利用者の体験を考え始めると、必然的に社会学や心理学に目が向いてしまうのもそのためでしょう。また、方法論も確立されはじめたこともあり、海外からたくさんの情報が流れ

    知りたい人にも伝わるUXにするために必要なこと
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    pycol 2013/12/11
  • コンテンツからみるWebアクセシビリティの課題と提案 : could

    コンテンツは当にアクセシブルか Webアクセシビリティは、大きく分けて 2 つの『デザイン』があります。ひとつは、情報を分かりやすく整理し、目的の情報へた辿り着くための Web アクセシビリティ。この要素は、色、形状、動き、スピードなど、UI デザインの課題と重なるところが多いです。もうひとつの要素は、情報の構成や文章のスタイルといった「編集」とも呼べる Web アクセシビリティです。 前者の情報構造や操作性は、明確なガイドライン化がしやすく、チェックもしやすいですが、後者の編集の部分は、パッと見では判断がしにくいだけでなく、ガイドラインとして共有するのも難しいです。 Webアクセシビリティにある 2 つの『デザイン』 もちろん JIS X 8341–3:2010 でも「利用者が理解できるコンテンツ」を制作・維持できるようにすることが重要であると書かれていますが、技術で解決できるところに

    コンテンツからみるWebアクセシビリティの課題と提案 : could
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    pycol 2013/12/10
  • 偽デザイナーが送るデザインに関するメッセージ

    素敵なデザインだなと思った人もいるかもしれませんが、実は全部『ウソ』。 アーティスト Amy West が立ち上げたデザイナーをあざ笑うかのようなプロジェクト。「Grafik BS」へアクセスすると、他にもたくさんの作品をみることができます。 質を追求せず、見た目やスタイルがすべてだと考える架空のクリエイティブエージェンシー GrafikBS。Behance Network のほうで物のデザイナーと混じって作品を公開しています。わざわざ Twitter アカウントを作ったり、インタビュー映像まである懲りようです。インタビュー映像ではデザイナーらしからぬ危険な言葉を次々に発しています。 スタイルがデザインで最も重要。見た目が良いものに人は反応する インターネットで調べれば、今のトレンドが分かる。それを真似れば良い デザインは見た目を良くすることであり、それ以上のものではない 見た目を良く

    偽デザイナーが送るデザインに関するメッセージ
    pycol
    pycol 2013/10/04
  • 利用者の期待とUIデザインについて

    UI デザインとひとことで言ってもたくさんのことを考慮しなければいけません。単一機能のシンプルなアプリの設計だったとしても、UI の課題は山のようにあります。私自身、どこから始めたら良いのか分からなくなることがありますが、UI デザインを考える始めるために、ふたつの疑問を自分自身に問いかけるようにしています。 利用者が期待に応えられるようなインターフェイスはなにか? 利用者が目的に辿り着く為の明確な道筋はなにか?

    利用者の期待とUIデザインについて
    pycol
    pycol 2013/07/25
  • カンプがなくなったときのデザイナーの役割

    手段を再想像する 昨年末に開催された CSS Nite Shift 5 で「Reimagination(再想像する) 」の話をしました。人とコンピュータの関わり方が行動や価値観を再定義しているのと同じように、Webサイト制作にしても同様のことがいえます。今までの当たり前を疑い、未来に柔軟に対応できるワークフローが必要とされています。 例えば従来必須だと言われていたワイヤーフレームも考慮対象です。少し前に ASCII へ「柔軟性あるデザインプロセスへ移行するためのヒント」という記事を寄稿しました。ワイヤーフレームが果たそうとしているコミュニケーションの目的は間違っていませんが、つくるためのツールや手法に問題があるのではないかという疑問を投げかけた記事。絶対いると思い込んでいるものも、今の時代にマッチしなくなってきているものは少なくありません。 また、Photoshop や Fireworks

    カンプがなくなったときのデザイナーの役割
  • 保存アイコンでみえてくるアイコンデザインの勘違い

    先日 Goodpatch さんが 保存アイコン=フロッピーディスクの時代は終わった…? という興味深い記事が掲載されていました。フロッピーディスクを保存アイコンをとして採用するのは古いのではないか、という議論は国内外で何年かに一回はあります。私も 2009 年に変わりゆく「保存」の存在と題してフロッピーディスクアイコンのあり方も踏まえて、今後の保存の姿を模索していました。また、先月開催された Android Bazaar Conference 2013 Spring でも同じ話題に触れています。 アイコンと問題解決について 様々なデザイナーが新しい保存アイコンを提案しているものの、「うん、これは保存だ」と納得できたものはほとんどなかったと思います。ダウンロードにみえるものも少なくありませんし、中には抽象的すぎて何を意味しているのかさえ分からないのもあります。自分たちのクリエイティブアウトプ

    保存アイコンでみえてくるアイコンデザインの勘違い
  • コラボがクリエイティブプロセスの唯一の方法ではない

    最近読んだお気に入りの書籍の中に Susan Cain の「Quiet: The power of introverts in a world that can’t stop talking」があります。心理学で人の性格をおおまかに Introvert (内向性)と Extrovert (外向性)に分類することがあるそうです。議論に参加したり、自分の意見をしっかり主張するほうが良いという風潮があることから、外向性のある人間になるよう努力すべき、内向性は不利だと考えてしまう方もいるかと思います。著者はこうした考え方に疑問を投げかけ、内向性のもつ強み、そして外向性と内向性のバランスについて書籍で語っています。 TEDでも講演したことがある方なので、書籍は知らなくてもプレゼンテーションは見たことがある方はいるかと思います。 スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」 社交的で活動的であること

    コラボがクリエイティブプロセスの唯一の方法ではない
  • 言葉はグラフィックより大事なインターフェイス

    2013年3月16日にAndroid Bazaar Conference 2013 Spring が開催されました。昨年に引き続き今年も登壇。前回はゲームをテーマにして話をしましたが、今回は「コンテンツで改善する UI デザインの極意」と題してコンテンツと UI をテーマに話をしました。 見た目が綺麗だから良い UI というわけではない UI のインスピレーションとして Dribblbe や Android Patterns のようなギャラリーサイトを見ている方は多いと思いますし、「素晴らしい UI のまとめ」と名付けた記事も、だいたいはこうしたギャラリーサイトを参照していることが多いです。 実装まで携わった経験がある方ならなんとなく分かると思いますが、Dribble で紹介されている UI アイデアの多くは現実味がない想像図が多く掲載されています。実装しようとするならばパフォーマンスや操

    言葉はグラフィックより大事なインターフェイス
  • アクセシビリティから変わるビジュアルデザイン

    W3C が勧告しているウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン (WCAG) 2.0 の中に「アクセシビリティの 4 原則」というのがあります。JIS X 8341–3 をはじめ、国内外で定められている Web アクセシビリティの土台のような存在です。久しぶりに、この 4 原則を振り返ってみて気付いたのが、Web デザインの原則と同じではないかという点です。特にビジュアルデザインで気をつけることと重なるところがあります。 アクセシビリティの 4 原則は以下のとおりです(翻訳サイトより抜粋)。 知覚可能 情報およびユーザーインターフェースの構成要素は、ユーザーが知覚できる方法でユーザーに提示可能でなければならない。 操作可能 ユーザーインターフェースの構成要素およびナビゲーションは操作可能でなければならない。 理解可能 情報およびユーザーインターフェースの操作は理解可能でなければなら

    アクセシビリティから変わるビジュアルデザイン
  • 対話から生まれる今後のビジネス観・デザイン観

    従来のやり方は通用しない 上図は Economist Intelligence Unit が 2012 年 11 月に発表した Outside looking in: The CMO struggles to get in sync with the C-suite(PDF)から抜粋したものです。CMO が現状、投資に力を入れている分野と、3 年後重要になると考えている分野の割合を比較しています。あくまで CMO の希望ではありますが、今後のマーケティングの青写真といえると思います。 ソーシャルメディアやモバイルといった新しい分野が伸びをみせていて、ブランド広告が大きく落ちているのが分かります。また、CRMという顧客のデータを管理をする時代から、それらのデータをつかってどのような傾向や対策が見出せるのかという視点に変化しているようにも見えます。このデータから仮説する今後のマーケティングの姿

    対話から生まれる今後のビジネス観・デザイン観
  • パフォーマンスは技術課題ではなくデザインの課題

    人気デザインギャラリーサイトから幾つかモバイル向け Web サイトのパフォーマンスを検証してみました。以下が各サイトのリクエスト数とファイルサイズになります。 FELISSIMO 500色の色えんぴつ: 81リクエスト / 1.94MB 旅館 大村屋 55リクエスト / 1.52MB UR オンラインストア 90リクエスト / 705kb JiNS PC 78リクエスト / 1.39MB らでぃっしゅレシピ 69リクエスト / 987kb 明治北海道十勝カマンベールチーズ 54リクエスト / 1.12MB いずれもスクリーンショットでは素晴らしい見た目で使いやすそうに見えますが、中身はかなり重いことが分かります。1MB 以下に抑えているサイトもありますが、それでもかなりリクエスト数が多いのが分かります。リクエスト数が多いということは、回線が安定しない場合、すべての要素が読み込まれない可能性

    パフォーマンスは技術課題ではなくデザインの課題
  • 情報だけでは価値がない時代の学びの姿

    「時代の流れが速すぎて学ぶのが辛い」 「いろいろありすぎて覚えるのが大変」 このような言葉を聞いたことがあります。確かに学ぶことが多いですが、知識との向き合い方で学習の仕方が大きく変わります。学習への向き合い方の変化が、気持ちを和らげてくれることもあります。 昔は情報をもっていることが知識であり、情報を得る方法が学習と捉えられていた時期もありました。故にセミナーに参加したり、書籍を買っても自分が知らない情報があるかどうか、たくさんの情報が書かれているかどうかが評価の基準になり、情報を得たから「学べた」という満足に繋がったのかもしれません。昔の学校の授業は情報が中心なっていたのも、何か関係しているかもしれません。 終着点があった従来の学習 知識を得る方法が書籍、新聞などといった媒体の場合、そこに書かれている情報が知識であり、学びの『終着点』でした。 その理由は媒体の制約が関係しています。 新

    情報だけでは価値がない時代の学びの姿
  • 機械化によってはじまる未来のデザインプロセス

    毎年恒例の年末イベントは、東京は CSS Nite Shift ですが、名古屋の WCAN も毎冬講演しています。今年は「モダン・タイムス 〜 コンテンツと作り手を自由にする Web デザイン」と題して今後の Web デザインワークフローのヒント紹介しました。チャーリー・チャップリンの名作「モダン・タイムス」をモチーフに講演のシナリオを構築。効率化・機械化が進む、今の Web デザインの世界で、いかにデザインの仕事をしていくのかを 4 つのキーワードに合わせて話をしました。 Content(コンテンツ) Code(コード) Communication(コミュニケーション) Creative(クリエイティブ) 機械 vs. 人間の先にあるもの 上記のデザインを見てください。実はこれ、すべて WordPress のテンプレートです。見たことがないオリジナルのデザインと感じた方もいると思います。

    機械化によってはじまる未来のデザインプロセス
  • 未来をプロトタイプしよう : could

    12月15日に年末恒例のイベント CSS Nite Shift が開催されました。今年はカバーする分野もグッと広がり、合計 9 セッションという大イベントになりました。また、参加者のおよそ半数が都外からの方で、 Web サイト制作に関わる専門家たちが全国から集まった日になりました。 今年の基調講演は 未来をプロトタイプしよう というタイトルで話をしました。今年は何度か プロトタイプをテーマにした話 をさせてもらいましたが、昨年から感じていた課題へのひとつの回答だと思っています。 繋げるためのプロトタイプ 昨年の CSS Nite Shift で、従来の Web サイト制作のあり方は終わり始めているという話をしました。当時は、Web サイトを制作することだけを考えるのではなく、利用者が必要としているコンテンツをどのように開発・配信するのかを考えるべきだということを訴えかけました。コンテンツに

    未来をプロトタイプしよう : could
  • ツールなんてどれでも良いですよ

    以前から ピクセルパーフェクトなカンプを作ることに意味はないと話してきました。Photoshop や Fireworks のような絵描きツールは、様々は誤解を引き起しますし、ピクセルパーフェクトな世界を作り上げることは、可変で自由自在に変化する Web の世界では不可能に近いです。開発の初期段階でカンプと呼ばれる架空の完成図を作り込むことのリスクは実は大きかったりします。 しかし、それが「Photoshop / Fireworksを使うな」という意味ではありません。 絵描きツールは、ビジュアル面での試行錯誤するときに大変効果的です。指を動かしただけで、すぐに結果が出てくるというプロセスは、コーディングをしてから見るというプロセスに比べると、直感やクリエイティブを刺激し、模索するという気持ちを促進させます。 たったひとつの最強ツールはない ツールの話で不毛だと感じるのが、「俺のツールは凄くて

    ツールなんてどれでも良いですよ
  • メタデザイナーを育成するデザイン教育

    今月末から デジタルハリウッド大学院 でプロトタイピングをテーマにしたコースを受け持つことになりました。1時間くらいの短い講義で話をしたり、ワークショップの経験はありますが、数週間にわたって生徒と交流しながら進めていく授業をするのは始めてになります。少々不安ではありますが、今までの経験を活かして教育の分野に貢献できればと思います。 今、デザインの教育に関わることは非常に意味のあることだと考えています。 先月開催された UX Kanazawa で、成安造形大学でデザインを教えていらっしゃる大草真弓さんが参加されていました。大草さんとの懇親会での会話やメール交換は、私の中で大変刺激になりました。デザインといっても製造・制作の要素が強かった従来の捉え方から、全体を見渡した上での設計という考え方にシフトしはじめており、多くの大学や専門学校で変化が見られ始めています。Web デザインは『製造・制作』

    メタデザイナーを育成するデザイン教育
  • 2012年 デザインの4つの課題

    ここ 1, 2 年でアプリが爆発的に増えただけでなく、スマートフォンの普及により Web がさらに身近になりました。便利な世の中になったかのように見えますが、今見るトレンドから新たな課題が浮き彫りになりました。今年末から来年にかけて、デザインの観点から解決していきたい課題が 4 つあります。こうした課題を Web やイベント、会合を通して議論できたらなと考えています。 一貫性のないジェスチャーインタラクション マルチタッチスクリーンは、インタラクションデザイナーに新たな可能性を提示たのと同時に、大きな課題を残しています。ジェスチャーUIの課題と対策でも指摘しましたが、現状ジェスチャーにはスタンダードと呼べる操作がなく、アプリごとに異なる解釈をしています。 iPhone のメールアプリで左から右へスワイプをすると「削除」のボタンが右側に表示されますが、同じジェスチャーを Twitter 公式

    2012年 デザインの4つの課題
  • 体験のレイヤーをつくるWebデザイン

    2012年10日6日は、神戸ITフェスティバルの講演に続いて CSS Nite in KOBE でも登壇しました。神戸での記念すべき第一回目ということで、技術話がほとんどない働き方をテーマにした話題が中心でした。私のセッションは、終わりなき Web の旅と題して、予測不能でトレンドも目まぐるしく変わる Web の世界で変わらないもの、目標にできるものを紹介しました。 再考 Progressive Enhancement 今頃「Progressive Enhancement」なんて言葉を使うなんて古いと考える方もいるかもしれません。不幸にも日語で最適な表現がなく、カタカナ表記でプログレッシブ エンハンスメントとしてもピンと来ないのが、言葉のもつ意味が浸透しないひとつの要因ではないかと考えています。例えば、昨年からよく耳にするようになったレスポンシブ Web デザインにしても、Progres

    体験のレイヤーをつくるWebデザイン