汎用量子コンピュータが開発されれば、現在普及している公開鍵暗号は簡単に破られてしまうことから、同暗号技術を置き換える耐量子暗号技術の開発がさかんに行われている。 今回サウジアラビアのキング・アブドラ科学技術大学、CUP Sciencesらが開発した技術もその候補となりそうだ。 CUP Sciencesのプレスリリースによると、同技術により暗号化した通信は、絶対にハッキングされないとのこと。汎用性が高く、実装コストも低く抑えられそうな新暗号化技術について見ていこう。 ・ワンタイムキー発行でチップの構造が変化研究チームが開発した暗号化技術では、特殊な光学チップを用いる。ワンタイムキーを発行するとチップの構造が不可逆的に変化。情報そのものを暗号化する同技術では、ワンタイムキーは情報とともに送信され、暗号化の解除に使われる仕組みだ。 ワンタイムキーは一時的に保存されることもなく、悪意ある第三者はお