「藝大生の親に生まれて」は、芸術家の卵を子に持つ親御さんにご登場いただき、苦労や不安、喜怒哀楽、小さい頃の思い出やこれからのことなど、様々な思いについてお話を伺います。 ──お母様も本学の卒業生でいらっしゃいますよね? はい。工芸科で陶芸をしていました。大好きな田村耕一先生に憧れて陶芸に入門し、浅野陽先生からご指導していただき反抗しました。 ──名前のおかげで伊代さんは得しているようですが。なぜ「松本伊代」にしたのでしょうか? それはもちろん、「松本」だからです(笑)。こんなおいしい話はないと(笑)。絶対に幸せになるし何をするにもマイナスにはならないだろうと思ったんです。 ──その確信はすごいですね。 そうですか? それに、「伊代」って名前がかわいいし。 ──幸せになるようにと願って名付けられたんですね。伊代さんが藝大とか、美術、デザインとかって、言い始めたのはいつ頃だったんですか? 私は