ローマの女性の理想は、ずば抜けて白い肌だった。色が白いということは、ほとんど外へ出ることなく屋内で過ごせる、使用人を雇える裕福な身分であることを意味する。 だが、もともとローマ人の自然な肌色は象牙色というよりオリーブ色に近かった。そこで、不自然に肌を白くする方法がもてはやされた。そこで使われたのが、チョークの粉、ワニの糞、白鉛だった。 かのエジプト女王クレオパトラも、美白のためにロバのミルクのお風呂に浸かっていたという。エジプトでは、シワ対策には白鳥の脂や豆の食事、紫外線のせいでできてしまったシミにはカタツムリを灰にしたものが使われた。 傷やにきび隠しのために、よくフェイクのポイントメイクが施され、頬はバラの色素やケシの花びらなどで赤くしたと言われている。 男性のハイヒール 現在ハイヒールの靴は女性の靴とされているが、昔は違ったようだ。歴史においてはさまざまな時代で男性も履いていた。 ko