情報処理推進機構(IPA)は2023年1月20日、サイバー攻撃によって企業が被る金銭的損失(事故対応費用や賠償費用、利益損害、金銭損害、行政損害、無形損害など)を計算する支援ツール「NANBOK」(Next-generation-scenario in Assembled Notes for security administrator with Bill calculator Optimized by Kawamura model)を公開した。担当者や経営層がセキュリティ対策に必要となる予算を算出する上で有益なデータとして利用できる。 サイバー攻撃が事業継続に及ぼす影響は多くの企業にとって無視できないものになっている。しかし、どの程度の予算をセキュリティ対策にかければよいのか、根拠となる試算が困難であり、適切な取り組みを阻害する要因になっている。今回IPAから公開されたツールは、こうした