エコカーといえば、スローなクルマばかりが幅をきかせる中、2007年にスポーティなルックスと抜きん出た走りのEV「ロードスター」を世に送り出し、ちまたを驚かせたテスラモーターズ。若きITエンジニアたちが「自分たちが乗りたいエコカーを作ろう!」と立ち上げたEVベンチャーらしい意欲作である。 発売以来、2500台限定でロードスターを生産してきたが、そろそろ最初の一幕を降ろして、次なる幕を上げるときが来たようだ。2008年のデトロイトショーで発表した5人+2のEVサルーン「モデルS」の量産を開始したのだ。 イーロン・マスクCEOは「スタイリング、走行性能、安全性といったすべての点で最高のクルマを作りました。そのために、最高のスタッフも集めました」という。果たしてマスクCEOが語るとおりか、否か? 幸いにも、今まさに工場から出荷されたばかりのモデルSの実力を試す機会が与えられた。筆者にとって2008