『チベットの薔薇』の巻末の、扶桑社ミステリー既刊の広告を見ていて、ふと目についた本。 ロサンゼルスに住む日系人女性ジャッキー・イシダは、病没した祖父フランク・サカイ の遺言状にでてくるカーティスという人物を探しはじめる。 カーティスは、1965年におきた黒人暴動のさなかに、 祖父の店の冷凍庫にとじこめられ命を落とした黒人少年四人のうちの一人だった。 事件を調査する過程で浮かびあがる、 若かりし日の祖父の姿とは......。 日系人女流作家が、 人種のるつぼ L.A.の現代史を、 過去と現在を自由に飛翔しながら圧倒的な筆力で描ききる、 MWA賞候補作! <解説・池上冬樹> "Southland" Nina Revoyr 2003 Akashic Books https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594050085 カバーデザイン:バーソウ 写真