スルガ銀不正・弁護士に聞く(上) スルガ銀行の不正融資問題は、シェアハウスから中古賃貸マンション・アパートの1棟物件に焦点が移った。巨額の借金を返済できない438人が、銀行に借金帳消しを求めている。被害弁護団の事務局長を務める五十嵐潤弁護士(56)に、中古物件の不正の実態を聞く。五十嵐さんは「2000年ごろには銀行内で偽造が横行していた」と語った。3回に分けて掲載する。 ――中古賃貸マンション・アパート問題は、シェアハウスとどう違うのでしょうか。 ◆シェアハウスは新築物件を投資用として購入させました。新たに建築し、賃貸して運用するという触れ込みでした。一方、中古賃貸マンション・アパートは「築古(ちくふる)」と言われるものです。昭和の終わりから平成の初めくらいにかけて建てられた築30年前後の物件が多いです。 「優良物件です」とお墨付き ――中古物件は、新築より運用が難しいのですか。 ◆中古物