セブン&アイ・ホールディングスは1日、同日付でそごう・西武の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループへの売却が完了したと発表した。そごう・西武の企業価値を約2200億円と算出したが、そごう・西武の有利子負債などを考慮して株式の売却額である譲渡額を8500万円と見込んだ。セブンが貸付金を放棄した後のそごう・西武単体の有利子負債は約2000億円。セブンはそごう・西武の企業価値220
「ニッセン売却」が象徴するセブン&アイEC構想の大失敗 カタログ通販に残された利用価値とは:小売・流通アナリストの視点(1/4 ページ) 5月9日、セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)は、子会社の総合通販企業ニッセンホールディングスの全株式を売却すると発表した。セブン&アイは、グループのポートフォリオの見直しを進めており、昨年は百貨店そごう・西武を不動産ファンドに売却。直近の2024年2月期決算説明会においても、祖業イトーヨーカ堂を中心としたスーパーストア事業の分離独立方針(株式上場後、持分法適用水準の株式保有が前提)を発表したばかりである。 「グローバルコンビニ企業を軸とした、食を中心とする世界トップクラスのリテールグループとしての成長戦略」という大方針の下、セブン&アイはすでに高級セレクトショップのバーニーズジャパン、スポーツ用品のオッシュマンズを売却。振り返ると、セブ
大手デパート、そごう・西武の売却をめぐって、雇用などへの懸念から反発している労働組合は31日、ストライキを実施し、西武池袋本店の全館で営業を取りやめました。一方、親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、協議が平行線のまま31日、取締役会で売却を最終的に決議したことを発表しました。 業績の不振が続くそごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイが去年11月、アメリカの投資ファンドに売却する方針を決め、最終的な決議に向けて調整を進めていました。 これに対して、そごう・西武の労働組合は雇用などへの懸念から反発して31日、ストライキを実施し、旗艦店の西武池袋本店で全館の営業を取りやめました。 ストライキの実施は、主な大手デパートではおよそ60年ぶりとなります。 一方、セブン&アイは31日午前、取締役会を開き、売却に向けた最終的な決議を行ったことを発表しました。 売却額は2200億円で、売却の完了
業績の不振が続くそごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイが去年11月、アメリカの投資ファンドに売却する方針を決め、最終的な決議に向けて調整を進めていました。 これに対して、そごう・西武の労働組合は雇用などへの懸念から反発して31日、ストライキを実施し、旗艦店の西武池袋本店で全館の営業を取りやめました。ストライキの実施は、主な大手デパートではおよそ60年ぶりとなります。 一方、セブン&アイは31日午前、取締役会を開き、売却に向けた最終的な決議を行ったことを発表しました。売却額は2200億円で、売却の完了は9月1日としています。 また、売却にあたってはそごう・西武への貸付金のうち、およそ916億円を債権放棄することを決めました。 そごう・西武の売却は、組合との協議が平行線をたどったままストライキの翌日に完了する異例の事態となっています。
30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。 バックナンバー一覧 本日(9月1日)付で決行される、そごう・西武の売却が話題です。スト決行も注目を集めましたが、この問題の本質は、セブン&アイの経営問題にあります。「モノ言う株主から逃げてしまえ」と言うセブン&アイの“逃げ得”戦略なのです。しかし、本当に逃げ切れるでしょうか?実はこの売却計画には、二
「5年」対「15年」。「短期」対「長期」。当然、選ぶ戦略は異なる。短期では正しくても、長期では間違いとなることもある。今回の株主総会は、時間軸が異なる両者の主張のぶつかり合いだった。 悪印象のアクティビスト 株主至上主義の米国でも、バリューアクトのような「物言う株主(アクティビスト)」を批判的に見る人は少なくない。 2016年の大統領候補だったヒラリー・クリントン氏は、アクティビストを「短期利益を目当てに、相手にダメージを与え責任を取らず逃げる(ひき逃げ)アクティビスト」と表現するなど手厳しい。 トランプ前大統領は、「コロナウイルス支援法(CARES)」において、アクティビストを利する「自社株買い(※)」を制限し、「自社株買いは望まない。何の役にも立たないからだ」と述べたという(ロイター通信の報道) 【自社株買い 企業が、過去に発行した自社の株式を、株主から買い戻すこと。発行価格ではなく市
スーパーのイトーヨーカドーやレストランチェーンのデニーズが家庭で出た廃食油の回収を強化している。家庭系廃食油は年間約10万トンあるといわれており、そのほとんどが家庭で廃棄されているのが現状だ。処理を施して燃料にする需要などが高まり「都市油田」とも呼ばれ始めた。 「ここやでぇ~廃食油リサイクルスポット」。大阪市内にあるセブン&アイ・フードシステムズのファミレスチェーン、デニーズ吹田寿町店の店頭では、こんなのぼりがはためいていた。 このリサイクルスポットは、大阪府大東市にある植田油脂という会社が昨年12月から実施している家庭系廃食油回収の拠点である。デニーズはこのプロジェクトのパートナーとなり、今年11月から大阪府内のデニーズ7店舗で廃食油回収を始めた。リサイクルスポットはスーパーや銀行など60カ所以上あるが、レストランで参加したのはデニーズが初めてだ。 廃食油は再生航空燃料(SAF)の原料の
経営統合を発表し握手を交わすセブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長(当時、右)とミレニアムリテイリング和田繁明社長(当時、故人)=東京都内のホテルで2005年12月26日午後4時11分、大西達也撮影 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が9月、家電量販大手のヨドバシHDと連携する米投資ファンドに対し、傘下の百貨店「そごう・西武」を売却した。2度の延期を経て異例のストライキ決行にまで発展した今回の売却劇。一連の取材で感じたのは、関係者の根深い相互不信だった。 「報道で相手の主張を知った」。そごう・西武と労働組合の幹部、そしてセブンの幹部それぞれから、取材の節目でそうした言葉を聞くことが何度もあった。両者は一大流通グループとして目標を同じくしているはずだが、コミュニケーションが円滑でないと感じた。 当初は協調していたはずの双方の間に大きな溝が生じたのはなぜだったのか。 セブンがそごう・西
大手デパートそごう・西武の売却をめぐり、親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、最終的な決議に向けて25日予定していた臨時取締役会の開催を延期することを決めました。会社側は近く取締役会を開き決議を行う方針です。 業績の不振が続くそごう・西武をめぐっては、親会社のセブン&アイが去年11月、アメリカの投資ファンドに売却する方針を決めましたが、売却に反発し、ストライキも視野に入れた労働組合などとの調整が難航しています。 こうした中、セブン&アイは、投資ファンドへの売却について最終的に決議するため、25日、臨時の取締役会を開くことを決めていました。 関係者によりますと、会社側はこの取締役会の開催を延期することにし、24日各取締役に通知したということです。 会社側の方針案では、売却の完了は来月1日で、売却額は2200億円を想定し、近く取締役会を開き決議を行う方針です。 延期の理由については、会社側
セブン&アイHDが売却を計画するそごう・西武の西武池袋本店=東京都豊島区で2023年7月、竹地広憲撮影 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は30日、傘下の百貨店大手「そごう・西武」を9月1日に売却する方針を固めた。売却先は、家電量販店大手のヨドバシHDと連携する米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ。そごう・西武の労働組合(寺岡泰博委員長)は売却方針に反発しており、31日に西武池袋本店(東京都豊島区)で予定通り終日ストライキを実施することを決めた。そごう・西武は31日に西武池袋本店を臨時休館する。 【地図】そごう・西武 今や店舗はこれだけに… 関係者によると、8月31日にセブン&アイとそごう・西武で臨時取締役会を開き、売却の手続きに必要な承認を決議する方針を固めた。売却後のそごう・西武では、旗艦店の西武池袋本店のほか、西武渋谷店(渋谷区)、そごう千葉店(千葉市)へのヨ
セブン&アイ・ホールディングスは31日、臨時取締役会を開き、百貨店そごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに売却することを決議した。9月1日に株式譲渡契約を行い、売却を完了する。売却金額は2200億円程度。売却に伴い、貸付金千数百億円のうち900億円程度の債権を放棄する方針だ。 百貨店そごう・西武の売却に反発する労働組合は同日、主力の西武池袋本店(東京都豊島区)でストライキを実施し、同店は臨時閉館した。大手百貨店のストは昭和37年の阪神百貨店で行われて以来、61年ぶり。労使が激しく対立する中で売却が決まる異例の展開となっている。 西武池袋本店はシャッターが閉められ、店頭には「ストライキ実施の影響により、誠に勝手ながら全館臨時閉館とさせていただきます」などと書いた張り紙が貼られた。 ストの実施は31日のみを予定している。対象はそごう・西武の全国10店舗のうち西武
さらなる顧客拡大のために、いまや企業のDX推進は必須といえます。しかし、顧客の利便性を重視するあまり、セキュリティーが脆弱なサービスを提供してしまっては、かえって顧客の信頼を失いかねません。本記事では、特定非営利活動法人失敗学会理事の佐伯徹氏の著書『DX失敗学 なぜ成果を生まないのか』より、セブン&アイ・ホールディングスのDX失敗原因について紐解いていきます。 顧客拡大を狙ってセキュリティレベルを下げて失敗 ~事例から【他山の石】としていただきたいこと~ 企業戦略のために顧客拡大を狙うのは民間企業では当たり前のことである。しかし、顧客の使い勝手を優先して大事なセキュリティーに目をつぶってしまった結果、顧客の信頼を失ってしまった。 セブン&アイ・ホールディングス「7pay(セブンペイ)」 DX戦略 電子決済としては後発であるが、「かんたん」「便利」「おトク」を3大コンセプトとして、登録から支
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井阪 隆一)は、カット野菜の新商品『セブンプレミアム 宮城県美里町産5種のリーフレタス』を、東北エリアのセブン‐イレブン1,421店(2022年3月末現在)にて、4月19日(火)より発売いたします。 今回発売するカット野菜は、宮城県美里町に2021年10月に竣工した株式会社舞台ファーム様の「美里グリーンベース」で生産されたレタス5種を使用しています。同工場は、天然光とLEDを併用した光源による植物の成長を可能にし、天候不順の影響を受けない環境を整えることで、安全・安心な野菜を安定的に供給することを実現した、日本最大級の次世代型植物工場です。最新の技術と設備を用いた持続可能な農業の実現を目指す取り組みと、セブン&アイグループが掲げる持続可能な原材料調達の目的が合致し、今回の商品化につながりました。まずは工場を中心と
セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)は9月1日、子会社そごう・西武の全株式を米投資ファンドFortress Investment Group LLC(フォートレス)に譲渡する。8月31日に開催した取締役会で決定した。売却額は当初の2500億円から300億円減額し、2200億円。事業売却に伴い、そごう・西武への900億円余りの債権も放棄する。 セブン&アイは2006年6月にミレニアムリテイリング(現そごう・西武)を完全子会社化。だが、百貨店業界の事業環境の悪化もあり、そごう・西武は2023年2月期決算まで4期連続の最終赤字を計上していた。グループ事業ごとに効率性・成長性を考慮した末、「事業価値の最大化は困難」と判断。22年11月にフォートレスへの事業売却を発表した。 ただ、そごう・西武労働組合が「雇用維持と事業継続に確証が持てない」と反発し、売却が延期に。セブン&アイも労組と協
流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、業績の不振が続くイトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業について、2027年以降に株式を上場する方向で検討を進めることを明らかにしました。食品開発での協業は維持しつつ、主力のコンビニ事業と経営を分離させるとしています。 発表によりますと、セブン&アイ・ホールディングスは、子会社のイトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業について、2027年以降に株式を上場する方向で検討を進めるということです。 上場にあたっては、スーパー事業を傘下に持つ中間の持ち株会社を新たに設立し、セブン&アイが一定の株式を引き続き保有し、食品開発での協業は維持するとしています。 そのうえで、株式の上場を通じて、経営資源の集中を進めている主力のコンビニ事業と経営を分離させるとしています。 グループの祖業であるイトーヨーカ堂をめぐっては、10日に発表されたことし2月までの1年間の決算で、4
セブン&アイHDが売却を計画するそごう・西武の西武池袋本店=東京都豊島区で2023年7月、竹地広憲撮影 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は30日、傘下の百貨店大手「そごう・西武」を9月1日に売却する方針を固めた。売却先は、家電量販店大手のヨドバシHDと連携する米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ。そごう・西武の労働組合(寺岡泰博委員長)は売却方針に反発しており、31日に西武池袋本店(東京都豊島区)で予定通り終日ストライキを実施することを決めた。そごう・西武は31日に西武池袋本店を臨時休館する。 関係者によると、8月31日にセブン&アイとそごう・西武で臨時取締役会を開き、売却の手続きに必要な承認を決議する方針を固めた。売却後のそごう・西武では、旗艦店の西武池袋本店のほか、西武渋谷店(渋谷区)、そごう千葉店(千葉市)へのヨドバシ出店も検討される模様だ。
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