バルミューダ、京セラが個人向けスマートフォンからの撤退を発表し、FCNTは民事再生法の適用を申請して事実上経営破綻。市場の急速な悪化で国内スマホメーカーが相次ぎギブアップした。残るシャープとソニーは大丈夫なのだろうか。 わずか1カ月で2社が撤退、FCNTは経営破綻 2023年5月は日本のスマホ市場にとって「悪夢」というべき月になってしまった。国内メーカーの撤退や経営破綻が相次いだからだ。 その口火を切ったのは、2021年にスマホ市場に参入したばかりのバルミューダだ。同社が初めて投入した「BALMUDA Phone」は、非常にコンパクトでこだわり抜いたボディーデザインを実現した。一方でそのこだわりにコストをかけたため高額となり、賛否が割れて話題となった。それだけに同社としては次期モデルの開発に力を入れていた。 だが環境の変化に開発が追いつかなくなったようだ。2023年5月12日の決算説明会を