Microsoftは2024年3月に、Copilotに搭載されたAIチャット機能「Copilot GPT」をカスタマイズできるサービス「GPT Builder」の提供を、Copilot Proユーザー向けに開始しました。しかし、リリースからわずか3カ月後の6月10日に、Microsoftが個人向けのGPT Builderの提供を打ち切ることを発表しました。 GPT Builder is being retired - Microsoft Support https://support.microsoft.com/en-us/topic/gpt-builder-is-being-retired-d1de6c3a-4c7a-4bcd-98ff-2f65f3d23cd1 Microsoft makes Copilot Pro less appealing, ditches ChatGPT's G
大手クラウドはクラウド専用チップで戦う時代へ。各社がクラウド基盤に専用SoC、サーバにArm、AI処理に独自プロセッサを相次いで採用 今から10年以上前にクラウドが登場した当時、その中味はインテルのプロセッサを搭載したサーバとその上で実行される仮想化ハイパーバイザを中心に構成されていました。 しかしその後、2017年にはAmazon Web Services(AWS)は、クラウド基盤に独自開発したSystem on a Chip(SoC)を載せたNitro Systemを2013年から採用していることを明らかにします。 同じ2017年、Googleも機械学習に最適化した専用プロセッサを利用したサービス「Cloud TPU」を発表するなど、大手クラウド事業者はその規模を活かしてクラウドに最適化したチップを開発し採用することで、他社との差別化を図ろうとしていることが明らかになってきました そし
Microsoftは9月20日(米国太平洋夏時間、以下同)、Windows 7/8の無償アップグレードパスを削除した旨を告知した。本件は、無償アップグレード手続きを行わなかったWindows 7/8のライセンス(プロダクトキー)でWindows 10/11をインストールできることへの措置を行うという意味だと思われるが、今後どのようなことが起こるのだろうか? これまでの経緯 Windows 10をリリースするにあたり、MicrosoftはWindows 7とWindows 8(Windows 8.1を含む、以下同)のライセンス保有者を対象に、Windows 10への無償アップグレードプログラムを用意した。2016年7月29日までの期間限定で、旧OSのHomeライセンスは「Windows 10 Home」に、Pro(Professional)/Ultimateライセンスは「Windows 10
AIアシスタント「Copilot」の基本操作をチェック ChatGPTとの使い分けはどうする?:ChatGPT使いこなし術 Microsoftは、同社製のブラウザ「Edge」などにひもづいたAIアシスタント機能として「Microsoft Copilot」(以下、Copilot)を提供している。この機能は「ChatGPT」に近い感覚で利用できる上に、ChatGPTの有料プランで使える上位モデル「GPT-4」をベースにしており、さらにネット上の最新情報も結果に反映されるなど、ユーザーにとってメリットが多い。本記事では、こうしたCopilotを実際に使うための基本操作について紹介していこう。 なお、Copilotについての概要については、連載過去回にて解説済みだ。概要説明を知りたい場合には、そちらをご覧いただきたい。 「Copilot」はどこから使える? Copilotを使える場所は複数存在する
関連キーワード SharePoint | Microsoft(マイクロソフト) | 業務アプリケーション | Office 365 Web会議ツール「Microsoft Teams」(以下、Teams)と、社内ポータルサイト構築ツール「Microsoft SharePoint」(以下、SharePoint)は、どちらもMicrosoftのサブスクリプション形式の製品やサービス群「Microsoft 365」の一部だ。 TeamsとSharePointを連携させることは、企業のシステムを簡素化したり、データ共有の効率化を後押ししたりする。TeamsとSharePointが備える機能や、連携できる機能、Teamsで使えるSharePointの機能などを紹介する。 実は深く関係しているTeamsとSharePoint 併せて読みたいお薦め記事 Microsoft製品の連携 “古いWindows”
Microsoftは、Windows10用の古いセキュリティ更新プログラムを大量に削除しました。 古いセキュリティ更新プログラムのKBページには「2023年9月12日時点で、このKBは、Windows Update、Microsoft Updateカタログ、その他のリリースチャネルからは入手できなくなりました」といった注意書きが追加されて、ステータスが『No longer available』(使用できなくなりました)へと変更されました。 『No longer available』となったセキュリティ更新プログラムは、Microsoft Updateカタログから削除されて、ダウンロードできなくなりました。 古いセキュリティ更新プログラムは入手できなくなったとのこと Microsoft Updateカタログで検索してもヒットしない 調べたところ、以下の日付以前のセキュリティ更新プログラムがM
IDチームの前田です。以前紹介したAzure ChatGPTがGitHub上で公開直後に非公開になっていましたが、大幅にアップデートされて、「Azure Chat」と名称を変更しGitHubで公開されたので、再びローカル環境で動かしてみました 三行まとめ Microsoft製のエンタープライズ向けのPrivate ChatGPTがAzure Chatと名称を変更し、機能のアップデートされて再度公開されたので、ローカルマシン(M2 Macbook Pro)で動かしてみました Azure ChatGPT検証時に問題となっていた日本語入力の不具合は解消済 日本語入力の不具合が解消されたので、ようやく業務用途で検証が可能になりました Azure Chat とは Microsoft製のAzure OpenAIを利用したエンタープライズ向けのAIチャットです 2023年08月にGitHub上で公開され
米Microsoftは10月5日(現地時間)、WindowsとMacで利用可能な「Microsoft Teams」デスクトップ版クライアントの新バージョンを提供開始したと発表した。 既存のTeamsユーザーは向こう数カ月以内に自動的に新しいTeamsにアップグレードされる。アプリの左上隅にある「New Teams」のスイッチを入れることで、すぐに新しいTeamsに切り替えることも可能だ。 この新バージョンは、3月からプレビュー版を提供してきたもの。ゼロから再構築することで、メモリ使用量を半減し、パフォーマンスを最大2倍にしたという。インストールは3倍、起動は2倍速くなり、アプリサイズは70%削減された。 デザインも大きく変わり、先日発表のOneDrive同様にFluent Designを反映したものになっている。
米Microsoftは8月31日(現地時間)、欧州経済領域(EEA)およびスイス地域で、ビデオ会議ツール「Teams」の「Microsoft 365」バンドルを解除すると発表した。EUの欧州委員会が7月、独禁法違反の可能性について正規調査を開始したことを受けたもの。 この調査のきっかけは、米Slackが2020年、欧州委員会にMicrosoftを独禁法違反で提訴したことだ。 Microsoftは公式ブログで、この変更は顧客がTeams抜きのOfficeをより安価に購入できるようにすべきであり、競合するサービスとの相互運用性をより容易にするために努力すべきだというEUの懸念に対処するために行うと語った。 この変更は10月1日に発効する。Teamsを含むEnterpriseスイートは提供されなくなるが、既存顧客は現行のプランを継続するか、更新日に新たなプランに切り替えるかを選択できる。 Mic
米Microsoftと米OpenAIは2月14日(現地時間)、LLMなどのAIツールが国家関連の攻撃者に悪用されているという調査結果と、複数の関連アカウントを停止したことを発表した。 両社は情報を共有して協力し、5つの国家関連の悪意ある攻撃者、脅威アクターを阻止したという。「OpenAIのLLMとユーザーを攻撃や悪用から保護し、モデルにガードレールと安全メカニズムを構築するための措置を講じている」。 アカウントを停止したのは、ロシア政府とつながるForest Blizzard(APT28、Fancy Bearとも呼ばれる)、イラン政府関連のCrimson Sandstorm、中国政府のCharcoal TyphoonとSalmon Typhoon、北朝鮮政府のEmerald Sleet。これらの脅威アクターに関連付けられているすべてのアカウントと資産を無効にした。 例えば、ロシアの外交政策
Image credit: HuggingFace 「ChatGPT」「LLaMA 2」「Claude 2」「Bard」「Falcon 180B」など、現在エンタープライズソフトウェア市場で話題になっているような AI の大規模言語モデル(LLM)のトレーニングには、大規模で専門的な計算能力が必要だ。そのため、OpenAI、Meta、Cohere、Google、Abu Dhabi の Technology Innovation Institute など、資金力のある大規模な組織がその役割を担っているのは不思議ではない。 しかし、Microsoft Research 機械学習基盤(Machine Learning Foundation)チームのリーダー Sebastien Bubeck 氏は、彼らの新しい非商用の「phi-1.5」のようなオープンソースでリソース効率の良いモデルの研究のおかげ
Microsoft、生成AIのプロンプト解釈を最適化するフレームワーク「SAMMO」を発表 Microsoftは2024年4月18日、生成AI/大規模言語モデル(LLM)で長文のプロンプトを効率的に処理できるオープンソースのフレームワーク「SAMMO」を発表した。 SAMMO: A general-purpose framework for prompt optimization -Microsoft Research Blog GPT-4などの新世代の言語モデルでは、長い入力テキストを処理する機能が向上している。このため、より長文でリッチな文脈と詳細な指示を言語モデルに入力することが可能となった。しかし、この文脈を新しいタスクに適応させるための迅速なエンジニアリングが必要とされている。 長文のプロンプトを処理する一般的な手法としてRAG(検索拡張生成)がある。RAGは特定の入力例に基
日本マイクロソフトは2月20日、生成AIに関する企業向けイベント「Microsoft AI Tour」を東京ビッグサイトで開催した。基調講演には、日本マイクロソフトの津坂美樹社長らが登壇。基調講演の中で津坂社長は「AIを語る段階を卒業し、スケールさせ、フル活用の1年になる」と話し、2024年が生成AIの飛躍の年となることを予告した。 「1ドルのAI投資に、3.5ドルのリターン」 生成AIに注力するMicrosoft その自信を裏付けるのは、生成AIが生み出すという莫大な経済効果だ。経済産業省が20年に公開した報告書では、中小企業がAIを活用すると、25年に11兆円のGDP押し上げ効果があり、日本全体で34兆円の経済効果があると試算している。Microsoftの独自試算でも、1ドルのAI投資に3.5ドルのリターンが見込めると算出している。 Microsoftでは、AIアシスタント「Micro
OpenAIからの人材受け入れを表明した経営陣に対し、マイクロソフト(Microsoft)現役従業員から不満の声が……。 Nikolas Kokovlis via Reuters Connect マイクロソフト(Microsoft)のケビン・スコット最高技術責任者(CTO)は11月21日、提携先OpenAIの現役従業員を数百人規模で受け入れ、現在受け取っているのと同水準の報酬を用意するとX(旧Twitter)に投稿。 To my partners at OpenAI: We have seen your petition and appreciate your desire potentially to join Sam Altman at Microsoft’s new AI Research Lab. Know that if needed, you have a role at Mi
生成AIは既存のビジネスや仕事を破壊するのか ChatGPTをはじめとする生成AIによって仕事のやり方が大きく変わりそうだ。業界の仕組みが根本から変わるかもしれない。それどころか、今の自分の仕事が生成AIに奪われるかもしれない―─。 そんな風に生成AIに対する抵抗感や恐れを密かに抱いているビジネスパーソンは決して少なくないでしょう。ChatGPTをはじめとした生成AIの世界的トレンドは、それほどまでに人々の心を揺さぶる衝撃をもたらしています。 1つはっきりしているのは、「よくわからない」「うちは関係ない」で済ませられる人は限りなくゼロに近いというシビアな現実です。インターネットが登場した際も同様でした。 ChatGPTのような画期的なテクノロジーの登場は、いつの時代でも、それまでの価値観に揺さぶりをかけます。勤続年数や肩書と有能さが比例しないように、創業してからの歴史が長いからといって、そ
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