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リチャード・ホフスタッターの検索結果1 - 36 件 / 36件

  • アメリカを動かす「反知性主義」の正体:日経ビジネスオンライン

    イラク戦争のころ、米国駐在の友人が「こっちの人は、『Save Iraq!』ってステッカーをクルマに貼ってるんだぜ」と驚いていました。世界中から突っ込まれても平気で我が道を行く、どうしてそこまで己を信じることができるのか。脚下照顧の国に生きる私たち、慎み深い日本人には分かりにくいところです。どうやら米国の底流に「反知性主義」とやらがあるせいらしい。え、語感からして、ものすごくやばい感じがしますが… (聞き手:山中浩之) このところよく目にする「反知性主義」という言葉があります。字面からは「科学や論理的思考に背を向けて、肉体感覚やプリミティブな感情に依る」ような印象を受けるのですが。 森本:もともとの「anti-intellectualism」のニュアンスは、ちょっと違います。ネガティブな意味もありますけと、それだけじゃない。すごく誤解を招きやすい文字の並びですけれどね。 たしか『アメリカの反

      アメリカを動かす「反知性主義」の正体:日経ビジネスオンライン
    • スゴ本と読書猿が映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を語り尽くす - はてなニュース

      対談者プロフィール Dain 書評ブログ「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」(スゴ本)管理人。「その本が面白いかどうか、読んでみないと分かりません。しかし、気になる本をぜんぶ読んでいる時間もありません。だから、(私は)私が惹きつけられる人がすすめる本を読みます」 読書猿 「読書猿 Classic: between / beyond readers」管理人。正体不明。博覧強記の読書家。メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、陽の当たらない古典から目も当てられない新刊までを紹介している。人を喰ったようなペンネームだが、「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)。 谷古宇浩司 株式会社はてな 統括編集長/

        スゴ本と読書猿が映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を語り尽くす - はてなニュース
      • 『キングスマン』 知性の本質とは?

        日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 「スパイ映画は好きか?」 「最近のはシリアスで好みじゃないが、昔のは素晴らしい。荒唐無稽でね。」 「古いボンド映画とかな。」 そう、そうなのだ。最近の007シリーズへの挑戦状ともいえる『キングスマン』の会話を聞いて、私は膝を打ちたくなった。 マシュー・ヴォーン監督が仕掛けたのは会話ばかりではない。荒唐無稽でケレン味たっぷりの『キングスマン』は、全編が古いボンド映画のような痺れる作品だ。 今のボンド映画も面白い。他のスパイ映画、たとえばミッション:インポッシブルシリーズだって面白い。テンポの良さといい、アクションの迫力といい、総じて新作のほうが古い映画を上回っていると思う。 それは間違いないのだが、足りないなぁと思うものもある。それが

          『キングスマン』 知性の本質とは?
        • 日本で盛り上がる「反知性主義」論争への違和感

          日本の言論では「反知性主義」がイデオロギー批判の感情論として使われているのが目立つ(写真は昨年末の衆院選で選挙演説を聞く人たち) Yuya Shino-REUTERS 日本で「反知性主義」という言葉が流行していることも、また、その言葉の使い方について論争があることも承知していました。ですが、その議論の全体に「どこかピンと来ない」感じがあって論評を控えていました。年末に差し掛かるこの時期になって、一部のメディアで「今年の流行語」として取り上げられるなど、さらに多くの議論を呼んでいるようですので、私なりに整理してみたいと思います。 そもそも「反知性主義」という言葉については、例えば森本あんり氏が、著書『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―』で取り上げたように、アメリカが本家であって、特にアメリカのプロテスタンティズムが持っている「アンチ・エリート」の伝統を指した言葉という理解があります

            日本で盛り上がる「反知性主義」論争への違和感
          • 陰謀論 - Wikipedia

            この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "陰謀論" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年7月) 「陰謀説」「陰謀史観」はこの項目へ転送されています。 陰謀そのものについては「陰謀」をご覧ください。 具体的な陰謀論の事例については「陰謀論の一覧」をご覧ください。 陰謀論(いんぼうろん、英: conspiracy theory)とは、なんらかの有名な出来事や状況に関する説明で、根拠の有無にかかわらず「邪悪で強力な集団(組織)による陰謀が関与している」と断定したり信じたりしようとするものである[1][2][3]。この言葉は、偏見や不十分な証拠に基づいて陰謀の存在を訴

              陰謀論 - Wikipedia
            • Qアノン - Wikipedia

              バージニア州リッチモンドで行われた修正第二条支持集会で掲げられたQアノンの旗(2020年1月20日)。中央に配置された「Q」のロゴマークを取り囲むように「Where we go one, we go all(我々は一致団結して進んでいく)」というQアノン運動のスローガンが書かれている。 Qアノン[注 1](キューアノン、英: QAnon、発音: [ˌkjuːəˈnɒn])、あるいは単にQとは、アメリカの極右が提唱している陰謀論とそれに基づく政治運動である[3]。 2ちゃんねるの関係者が管理運営する、英語圏の匿名画像掲示板・4chanと8chan(現・8kun)に現れた「Q」という名前の人物の投稿に端を発する[3]。「世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者[4]・小児性愛者・人肉嗜食者による秘密結社が世界を裏で支配しており、ドナルド・トランプはこれと密かに戦っている」という主張が中心

                Qアノン - Wikipedia
              • 木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA

                決して訪れることのなかった未来。今後「TOKYO 2020」は、日本における「失われた未来」を象徴する概念となるのだろうか。音楽ジャンルのひとつ、ヴェイパーウェイヴの語源とされる「Vaporware」なる言葉は、発売が発表されたものの結局完成せず開発中止になったソフトウェアやハードウェアのプロジェクトのことを指す。政府のオリンピック主導者は、無観客を視野に入れた上で、なお強行する構えを崩そうとしない。もしそうなれば、四年に一度の祭典は、国家が制作するグロテスクなヴェイパーウェイヴとなるであろう。 菊地成孔『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(平凡社)は、はからずも東京オリンピックに対するレクイエム(追悼文)となってしまったかのようだ。さすがは「レクイエムの名手」たる氏の面目躍如、といったところだろうか。次の東京オリンピックが来る気配は未だにない。 仮にも書評とされる場で自分語りをするの

                  木澤佐登志の書評 『次の東京オリンピックが来てしまう前に』(菊地成孔 著) | SUB-ROSA
                • 反知性主義 - Wikipedia

                  反知性主義(はんちせいしゅぎ、英語: anti-intellectualism)または反主知主義(はんしゅちしゅぎ)[1][2]とは、英語辞典によれば、知識人と知的理論に向けられる反対・敵意を指す言葉[3][注 1]。1904年に「反~ + 知性主義〔主知主義〕」と「反知性〔反主知〕 + ~主義」から発生した言葉として、語源辞典に掲載されている[4][注 2]。『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によると、反知性主義的哲学は19世紀末にニーチェなどの思想として現れ、結束主義〔ファシズム〕運動へ繋がったとされる[1]。反知性主義・反主知主義という言葉は、知識人および知的活動への敵対的で嫌悪的な感覚を指し[5][注 3]、また、実際的解決と現実理解において知力と理由は重要でないという信念・教義をも指す[3]。 概要[編集] 反知性主義(anti-intellectualism 反主知主義)

                  • インパクトファクターをつくった男が選ぶ思想家ランキング250

                    これまで被引用数による書籍リストを 何を読もうか迷った時のために→Googleが選ぶ世界の名著120冊(2012年版) 読書猿Classic: between / beyond readers インパクトファクターをつくったあの男が選ぶ世界の名著ベスト50 読書猿Classic: between / beyond readers では見てきたが、拭い去れない疑念というか疑問がある。 たとえば西洋思想の根幹となっているはずのプラトンやアリストテレスはまったくこれらリストに登場しないが、いったいどうなっているのか? 引用索引をはじめとする計量文献学の祖ユージン・ガーフィールドは、この当然の疑問にこたえて、次のコラムで、著作家ごとに被引用数を集計したリストを作っている。 The 250 Most-Cited Authors in the Arts & Humanities Citation In

                      インパクトファクターをつくった男が選ぶ思想家ランキング250
                    • 新保守主義 (アメリカ合衆国) - Wikipedia

                      アメリカ合衆国における新保守主義(しんほしゅしゅぎ、英: Neoconservatism、ネオコンサバティズム, 略称:ネオコン)は、政治イデオロギーの1つで、自由主義や民主主義を重視してアメリカの国益や実益よりも思想と理想を優先し、武力介入も辞さない思想。1970年代以降に米国において民主党のリベラルタカ派から独自の発展をした。それまで民主党支持者や党員だったが、以降に共和党支持に転向して共和党のタカ派外交政策姿勢に非常に大きな影響を与えている[注 1][1]。 呼称[編集] 「Neoconservatism」の直訳として「新保守主義」が使用されている。この言葉は形容矛盾であるが、元祖ネオコン思想家の一人であるノーマン・ポドレツによれば、「ネオコンは元来左翼でリベラルな人々が保守に転向したからネオなのだ」として、伝統主義などを提唱する旧来の保守派である「PaleoConservatism

                        新保守主義 (アメリカ合衆国) - Wikipedia
                      • チャールズ・ダーウィン - Wikipedia

                        チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin ([tʃɑːlz 'dɑː.wɪn]), 1809年2月12日 - 1882年4月19日)は、イギリスの自然科学者。卓越した地質学者・生物学者。 種の形成理論を構築し進化生物学を発表し、全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにした。 進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代であり、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つである[1]。また彼の科学的な発見は修正を施されながら生物多様性に一貫した理論的説明を与えながら、現代生物学の基盤をなしている[2]。 進化論の提唱の功績から今日では生物学者と一般的に見なされる傾向にあるが、自身は存命中に地質学者を名乗って

                          チャールズ・ダーウィン - Wikipedia
                        • ジョセフ・ヒース+アンドルー・ポター著『反逆の神話〔新版〕:「反体制」はカネになる』

                          2004年に原著が刊行され、大変な論争を読んだ一冊の新版が翻訳された。2019年のフランス語版に付された、刊行後の15年を総括する文章も新たに訳出されており、本書の主張や現状の政治的状況についての理解を深めてくれるだろう。 ジョセフ・ヒース+アンドルー・ポター著『反逆の神話〔新版〕:「反体制」はカネになる』『反逆の神話』は原著タイトルを「THE REBEL SELL」と言い、「反逆が売り物にされている」という意味である。一番目先の批判のメインターゲットは、アドバスターズ・メディア社や、ナイキ、ナオミ・クラインらの反グローバリズム運動などであるが、その背景にあるカウンターカルチャーやフランクフルト学派の思想を批判的に検討するという射程の一冊であり、そうであるがゆえに非常に論争的で扱いの危険な一冊である。 『アドバスターズ』はカナダの財団が発行している「広告破壊」の雑誌で、左派活動家向けの雑誌

                            ジョセフ・ヒース+アンドルー・ポター著『反逆の神話〔新版〕:「反体制」はカネになる』
                          • アメリカ共産党 - Wikipedia

                            アメリカ合衆国共産党(アメリカがっしゅうこくきょうさんとう、英語: Communist Party of the United States of America、CPUSA)は、アメリカ合衆国の政党[1]。共産主義とマルクス・レーニン主義を掲げ[6]、1919年から1950年代後半にかけては同国で最も有力な左翼組織のひとつだった[8]。 概要[編集] 1919年にアメリカ社会党から分離した、アメリカ共産党と共産主義労働党が1920年代初頭に合同して成立[1][2]。最初、党名は「Workers (Communist) Party」だったが1929年に現行の「Communist Party of the United States of America」へ改名する[8]。当局の弾圧もあって1920年代は停滞したが、1929年の世界恐慌を期に勢力を拡大し、1930年代に最盛期を迎えた。193

                              アメリカ共産党 - Wikipedia
                            • ノア・スミス「アメリカの社会主義者たちの世界観はぶっ壊れてる」(2022年4月17日)

                              [Noah Smith, “The American socialist worldview is just totally broken,” Noahpinion, April 17, 2022] Current Affairs での最近のインタビューで,ロシアに譲歩するようノーム・チョムスキーがウクライナに求めてる発言を見て,心底ゲンナリした: べつに,ゼレンスキーを批判しているのではありませんよ.彼は誉れある人物で,すばらしい勇気を見せています.ゼレンスキーがおかれている立場・状況には共感できます.しかし,同時に,世界の現実にも注意を払うことです.そうすれば,先ほどの話が導かれるのです.先ほどの話に戻りましょう:基本的に,選択肢は2つです.ひとつは,いま我々が行っている政策を続けるという選択肢です.ふたたびフリーマン大使の言葉を引くなら,ウクライナ人が最後の一人になるまでロシアと戦う

                                ノア・スミス「アメリカの社会主義者たちの世界観はぶっ壊れてる」(2022年4月17日)
                              • 200年前にもドナルド・トランプはいた アメリカ政治で繰り返されるポピュリズムの歴史 | 町山智浩のUSニュースの番犬 vol.76

                                「たとえニューヨークの五番街のど真ん中に立って、誰かを射殺したって、私は支持者を失わないね」 今年1月23日、アイオワ予備選の支持者集会でドナルド・トランプは自信たっぷりに言った。それほど自分の支持者は忠実だということだが、実際に人を射殺したにもかかわらず、国民の支持を集め続けた大統領がいる。 20ドル札に印刷されている、第7代大統領アンドリュー・ジャクソンだ。 1806年、ジャクソンは自分の妻を侮辱した弁護士に拳銃での決闘を申し込んだ。ジャクソンは、妻が前夫と離婚する前から同居していたので、しばしば中傷にさらされた。 決闘でジャクソンは先に胸に銃弾を受けながら、相手を撃ち殺した。その後、ジャクソンは圧倒的な人気で大統領に当選した。 ドナルド・トランプが支持されている状況はポピュリズム(大衆迎合)だと言われてきた。アメリカの歴史を振り返ると、トランプのようなポピュリズムで権力の座を目指した

                                  200年前にもドナルド・トランプはいた アメリカ政治で繰り返されるポピュリズムの歴史 | 町山智浩のUSニュースの番犬 vol.76
                                • WEB連載:失われた未来を求めて 木澤佐登志 / 第九回 反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想

                                  「未来はわれらのものだ」と言いながら死んでいったサン=シモン、「未来を構築しなければならない」と言いながら自殺していったマーク・フィッシャー、そして「未来はここで終わる」と言ったリー・エーデルマン――。ルイス・キャロルは暗室の中で少女たちの写真を現像し、カール・マルクスは大英図書館で来るべき革命のための書を執筆する。これは、未来と子どもたち、近代と脱近代、革命と反動、19世紀と20世紀、ユートピアとディストピア、メランコリーとノスタルジー、テクノロジーとオカルティズム、そして失われた未来に捧げるエッセイである。 第九回反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想 どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて独自の発展を遂げたのか。また、どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて霊的資本主義という特異な形式へと変容していったのか。反脱魔術化から再魔術化へのメタ

                                    WEB連載:失われた未来を求めて 木澤佐登志 / 第九回 反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想
                                  • ダグラス・ホフスタッター - Wikipedia

                                    ダグラス・リチャード・ホフスタッター(Douglas Richard Hofstadter、1945年2月15日 - )は、アメリカ合衆国の認知科学、物理学、比較文学の研究者である。外界との関係における自己意識[2][4]、意識、類推形成、芸術的創造、文学の翻訳、数学や物理学における発見などの概念を研究している。 1979年に出版された『ゲーデル、エッシャー、バッハ』は、ピューリッツァー賞 一般ノンフィクション部門[5][6]とアメリカ図書賞科学部門を受賞した[7]。2007年に出版された『わたしは不思議の環』は、『ロサンゼルス・タイムズ』の図書賞(科学・技術部門)を受賞した[8][9][10]。 若年期と教育[編集] ホフスタッターは、ニューヨークでユダヤ人の両親のもとに生まれた。父は、1961年にノーベル物理学賞を受賞したロバート・ホフスタッターである[11]。父方の叔母は、進化生物学

                                      ダグラス・ホフスタッター - Wikipedia
                                    • 日本で盛り上がる「反知性主義」論争への違和感

                                      日本の言論では「反知性主義」がイデオロギー批判の感情論として使われているのが目立つ(写真は昨年末の衆院選で選挙演説を聞く人たち) Yuya Shino-REUTERS 日本で「反知性主義」という言葉が流行していることも、また、その言葉の使い方について論争があることも承知していました。ですが、その議論の全体に「どこかピンと来ない」感じがあって論評を控えていました。年末に差し掛かるこの時期になって、一部のメディアで「今年の流行語」として取り上げられるなど、さらに多くの議論を呼んでいるようですので、私なりに整理してみたいと思います。 そもそも「反知性主義」という言葉については、例えば森本あんり氏が、著書『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―』で取り上げたように、アメリカが本家であって、特にアメリカのプロテスタンティズムが持っている「アンチ・エリート」の伝統を指した言葉という理解があります

                                        日本で盛り上がる「反知性主義」論争への違和感
                                      • “ぶっ壊し屋”トランプ勝利は本当に「エリートの敗北」だったのか(小川 仁志) @gendai_biz

                                        大パニックの投票当日 世界をアッと驚かせたトランプの歴史的逆転勝利。その直後に私はネット上にこんな趣旨の投稿をした。 <トランプの逆転勝利の裏には、アメリカに伝統として根付く反知性主義の影響が垣間見られるが、他方アメリカにはもう一つの思想的伝統であるプラグマティズムが存在する。 今後のアメリカの動向を危惧する声は多いものの、相互依存が進むグローバル社会でプラグマティズムが機能するとき、極端な行動をとることは論理的に不可能だろう。過度に警戒するのではなく、冷静にアメリカ人のホンネを分析していく必要がある> まさに選挙結果が判明したばかりのタイミングの投稿だったので、多くの人たちはどうしたらいいのかとパニックに陥っていた。 投稿を日本語と英語の併記で行ったこともあって、何人かのアメリカ人からも反応があり、彼らもまた動揺している様子を隠さなかった。 そこで少し時間がたって冷静になったこともあるの

                                          “ぶっ壊し屋”トランプ勝利は本当に「エリートの敗北」だったのか(小川 仁志) @gendai_biz
                                        • リチャード・ホフスタッター - Wikipedia

                                          リチャード・ホフスタッター(Richard Hofstadter、1916年8月6日 - 1970年10月24日)はアメリカ合衆国の政治史家。 生涯と経歴[編集] ニューヨーク州のバッファローでユダヤ系の父とドイツ系の母の間に生まれる。1933年にバッファロー大学に入学し、哲学と歴史を専攻する。この修業時代、バッファローは大恐慌の重苦しい影響下にあり、その環境は若きホフスタッターの知的関心に寄与する。大学では青年共産主義同盟(The Young Communist League )に入り、1936年に結婚することになる左翼の女子学生フェリス・スウェイドスに出会う。コロンビア大学で修士、博士号を取得。 1938年に「熱狂ではなく、義務感」から、アメリカ共産党に入党。1939年のソビエト社会主義共和国連邦による大ドイツ国との協定により、ホフスタッターはアメリカ共産党だけではなく、ソ連・マルクス

                                          • 【オピニオン】陰謀説を考える (ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース

                                            陰謀説のマニアにとって特に興味深い2つの出来事が起きてから11月で50周年を迎える。1つはジョン・F・ケネディ大統領の暗殺である。この暗殺事件をきっかけに実行犯と疑われた秘密の勢力について何十もの説が生まれた。もう1つは歴史家リチャード・ホフスタッター氏がオックスフォード大学で行った講義である。ハーパースは後にこの講義を「The Paranoid Style in American Politics(米国政治における偏執症的スタイル)」というタイトルで出版した。その後50年間にわたる研究はホフスタッター氏の結論を足掛かりにしたものか、反対するかのいずれかだ。同氏の結論には説得力に欠ける部分もあるが、この講義録は米国の政治的偏執症をめぐって今でも最も広く引用されている論文である。 もちろん、陰謀の中には本物もある。しかし、完全に間違った陰謀説でさえも、それを信じる人が何を不安に思い、どのよ

                                            • アメリカ保守派知識人の死 - P.E.S.

                                              アメリカの保守派知識人アンドリュー・サリヴァンがウォールストリート・ジャーナルに掲載されたマーク・リーラという方のアメリカ保守主義の反知性主義に関する文章を「必読」と書かれてましたので、読んで訳してみました。アメリカではいま、さまざまな保守主義の人達が保守主義や共和党の変化を求めてますが(保守の変化って矛盾のある言葉の使いたかですが)、こういう保守主義が反知性主義に堕してしまったという批判を保守主義者が「必読」というのもその一環でしょうね。ただそう考えない人達もまだまだ多いのでしょう。ウォールストリート・ジャーナルは保守派の新聞ですが(もっとも新聞の論説以外の部分は保守とかリベラルとかは余り関係ないです。まあ、これはニューヨークタイムズや他の真っ当なメディアなら基本的にはどこでも同じですが)、この文章の載っているウェッブページでの人気記事ランキングによるとこの記事は4位、1位はブッシュはメ

                                                アメリカ保守派知識人の死 - P.E.S.
                                              • 8月6日 - Wikipedia

                                                1027年 - ノルマンディー公リシャール3世の息子ロベールがロベール1世としてノルマンディー公に就任した。のちにロベール華麗公と称された。 1439年(永享11年6月27日) - 二十一代集の最後の『新続古今和歌集』が完成。 1566年 - オスマン・ハプスブルク戦争: スィゲトヴァール包囲戦が開始。 1578年(天正6年7月3日) - 上月城の戦い: 尼子勝久らが自刃し尼子氏が滅亡。 1585年(天正13年7月11日)- 羽柴秀吉が近衛前久の猶子として関白の位に就く。 1623年 - ウルバヌス8世がローマ教皇に選出される。 1791年 - ベルリンのブランデンブルク門が竣工。 1806年 - フランツ2世が「神聖ローマ皇帝」の称号を自ら放棄し、神聖ローマ帝国が名実ともに解体。 1825年 - ボリビアがスペインから独立。 1869年(明治2年6月29日)- 戊辰戦争の官軍側戦死者を祀

                                                • 大和書房WEB連載

                                                  「未来はわれらのものだ」と言いながら死んでいったサン=シモン、「未来を構築しなければならない」と言いながら自殺していったマーク・フィッシャー、そして「未来はここで終わる」と言ったリー・エーデルマン――。ルイス・キャロルは暗室の中で少女たちの写真を現像し、カール・マルクスは大英図書館で来るべき革命のための書を執筆する。これは、未来と子どもたち、近代と脱近代、革命と反動、19世紀と20世紀、ユートピアとディストピア、メランコリーとノスタルジー、テクノロジーとオカルティズム、そして失われた未来に捧げるエッセイである。 第九回反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想 どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて独自の発展を遂げたのか。また、どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて霊的資本主義という特異な形式へと変容していったのか。反脱魔術化から再魔術化へのメタ

                                                    大和書房WEB連載
                                                  • 保守主義の歴史とリベラルの失敗 - ミュンスター再洗礼派研究日誌

                                                    南山大学社会倫理研究所の2004年度第5回懇話会で、中山俊宏氏が「アメリカが保守化した背景およびその外交的インプリケーション」という講演をしたそうです。この講演では、戦後のアメリカの保守主義の歴史が俯瞰されています。 ここで時代をさかのぼって、一九五〇年代に保守派が台頭してきたときにリベラル派がそれをどのように解釈したのかということについて若干お話しさせていただきたいと思います。 ダニエル・ベル、ルイツ・ハーツ、リチャード・ホフスタッターなど当代一流の知識人は、保守主義の萌芽みたいものを、いずれも反知性主義、排外主義、孤立主義、偏狭な反共主義(マッカーシズム)など、反動的な感情の一時的な表出に過ぎないと解釈しました。単純化すると、彼らは、「保守的なるもの」を、ジョン・バーチ協会、ミニットマンなどの極右異端勢力に封じ込め、保守化現象をアメリカにおける大きな知的地殻変動の兆候ではないと解釈しま

                                                      保守主義の歴史とリベラルの失敗 - ミュンスター再洗礼派研究日誌
                                                    • みすず書房 - Wikipedia

                                                      株式会社みすず書房(みすずしょぼう)は、哲学、科学、心理学、現代史、西洋史、社会学などの専門書を中心にした出版活動を行う学術出版社である。旧社名は美篶書房[1]。 概要[編集] 1945年(昭和20年)秋、復員した小尾俊人が、かつての同僚で戦友の和田篤志に「出版社か農業をやろう」と呼びかけたのが創業のきっかけである。最終的に出版社を設立することとなり、設立発起人を募り、1945年12月に山崎六郎や清水丈男と創設創業の申し合わせをおこなった。 創業出版は、1946年(昭和21年)7月の片山敏彦『詩心の風光』で、当初の社名は美篶書房であったが、時代錯誤の用字であると読者から苦情を受け(篶はスズタケのこと。また「美篶」は信濃の国すなわち長野県の枕詞である)、また漢字制限で作字がままならず、2冊目の坂田徳男『哲学への道』から現社名に改める。1959年4月、月刊『みすず』創刊[2]。 人文科学分野で

                                                        みすず書房 - Wikipedia
                                                      • 英国に学ぶ「衰退のマネージメント」 - ギデオン・ラッチマンが衰退を認めようとしない米国に自虐的なお説教: 園田義明めも。

                                                        <関連記事引用> 米国は国力衰退としっかり向き合え 議論を拒めば、衰退が加速する恐れ 2011.10.19(水) (2011年10月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/26182 筆者は最近、引退した英国人外交官に会った。この人物は、1945年以降の英国外交政策の主たる任務を表現するのに「衰退の管理」という言葉を生み出したのは自分だと誇らしげに語り、「批判されたが、我々の任務を表す正確な表現だと思うし、我々はこの任務をかなりうまくやり遂げたと思う」と話していた。 現代の米国人外交官、もとより政治家は決して、同じような発言をするリスクを冒せないだろう。それは残念なことだ。米国が公に自国の世界的な精力の衰退を認めることができれば、衰退にどう対処すべきか理性的に議論するのがずっと容易になるからだ。現実の否認は戦略では

                                                        • ハーバート・スペンサー:曲解された自由主義者 - Shouting Fire in a Crowded Theater

                                                          初出はLJP。今回のテーマはハーバート・スペンサーについて。スペンサーはいつか取り上げてみたいと思っていた。それが橘玲さんの新刊を読んだ際、世間の誤解と同じような記述を見つけたので、失礼ながら話の出だしとして使わせてもらったというわけだ。ぼく自身、昔は同様の誤解を抱いていた、というよりもスペンサーへの関心・知識自体がなかったが、例によってアスキュー・デイヴィッドの論文「ヴィクトリア朝最後の個人主義者―M・W・テイラー著『人間対国家』について」を読み、かれがリバタリアニズムの偉大な先駆者であることを知ることになった。以下の文章が誤って理解されたスペンサー像を正すきっかけとなれば幸いだ。 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫) 作者: 橘玲出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/04/10メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るすでに各所で話題沸騰となってい

                                                            ハーバート・スペンサー:曲解された自由主義者 - Shouting Fire in a Crowded Theater
                                                          • 「だれがみずから自由を手放すだろうか」──2010年代と現在をめぐって/酒井隆史

                                                            酒井隆史インタビュー 編集部より 本インタビューは、酒井隆史『賢人と奴隷とバカ』(亜紀書房、2023年)の刊行を機に『図書新聞』(2023年10月28日号 3612号)に掲載されたものである。本インタビュー記事に、酒井隆史氏ご本人に加筆・修正を加えていただき、ここに「完全版」を再録することとなった。 他社より刊行された書籍についてのインタビューをここに再録するのは、本インタビューでも触れられる「エキストリーム・センター(過激中道)」や「1968年」に関する論集の企画を弊社で進めていること、また本インタビューが(2023年のみならずこの十数年の諸問題の「核」を整理することで)、新たな年へ向かい「おなじことをくり返すこと」からの脱却の契機となることを期待してのことである。 今回も転載をご快諾くださった『図書新聞』編集部、そして本書を世に問われた亜紀書房、とりわけ西山大悟氏に厚く御礼申し上げたい

                                                              「だれがみずから自由を手放すだろうか」──2010年代と現在をめぐって/酒井隆史
                                                            • まもなく発売:2012年1月第5週~2月第1週の新刊2点 | URGT-B(ウラゲツブログ)

                                                              陰謀のスペクタクル――〈覚醒〉をめぐる映画論的考察 吉本光宏(1961-)著 以文社 2012年2月 本体2,500円 46判上製288頁 ISBN978-4-7531-0298-3 帯文より:なぜ陰謀論は消えないのか? 陰謀論の限界と可能性を原理的=映画論的に考察し、「シニシズムの物語」の戦略を徹底的に読み砕く。映画・アメリカ・民主主義・市場への根源的分析から「闘争の時代」の幕開けを告げる、新たなる時代の批評の誕生。 本文より:どれだけ批判され、それだけ冷淡にあしらわれても陰謀論が消滅しないのは、陰謀論に内在するユートピア的契機のためである。〔…〕陰謀があるから覚醒しなければならないのではない。覚醒への欲求が高まり集団的に共有されることで、陰謀の幻影が立ち現われるのだ。(118頁) 目次: 序にかえて 1 陰謀とイメージ 陰謀論とはなにか イメージの陰謀 冷戦と陰謀 二元論の崩壊 陰謀と

                                                                まもなく発売:2012年1月第5週~2月第1週の新刊2点 | URGT-B(ウラゲツブログ)
                                                              • ニューヨーク知識人 - Wikipedia

                                                                ニューヨーク知識人(ニューヨークちしきじん、英語: The New York Intellectuals)は、20世紀中期のアメリカ合衆国ニューヨーク市ブルックリンなどのゲットーに生まれ、アメリカ文化の中核を占めるようになった、作家と文芸評論家の知識人のユダヤ人知識人集団である。 思想[編集] 彼らは、左翼政治を主唱したが、反スターリン主義者であった。ソビエト共産主義を拒絶しながら、政治的モデルとして使用できるようにマルクス主義と社会主義を文学的セオリーに統合させた。多くのニューヨーク知識人は、ユダヤ人労働者階級家庭の出身で経済的に豊かではなかったため、「プロレタリアのハーバード」("Harvard of the Proletariat") と称されたニューヨーク市立大学シティカレッジ (CCNY) に学び、卒業後にコロンビア大学で学問を修めている。 彼らの多くは、後にアメリカの政治に大き

                                                                • 社会が狂った陰謀論、史上ワースト1は? 識者に聞いてみた

                                                                  社会が狂った陰謀論、史上ワースト1は? 識者に聞いてみた2021.08.03 20:0013,767 Daniel Kolitz - Gizmodo US [原文] ( satomi ) 米議事堂占拠で驚くのはまだ早い!? 毎回素朴な疑問をぶつけるGiz Askシリーズ、今回テーマは史上最悪の陰謀論。有識者の回答やいかに? Jennifer Rice●ケンタッキー大学で作文・修辞学・デジタルメディアを教える準教授。近著に「Awful Archives: Conspiracy Theory, Rhetoric and Acts of Evidence 」● 昔のアメリカはヨーロッパ生まれの陰謀論が主体でした。フリーメーソンは反カソリックに発展し、イルミナティに変貌を遂げて今も残っています。言わずと知れた反ユダヤの陰謀論も多数あります。 個人的には、こうした陰謀論はいずれも目先が違うだけで場し

                                                                    社会が狂った陰謀論、史上ワースト1は? 識者に聞いてみた
                                                                  • アンソニー・ロビンズ あなたが運命を変える : 佐々木俊尚 ドキュメンタリーの時代 - 映画.com

                                                                    第41回:アンソニー・ロビンズ あなたが運命を変えるアンソニー・ロビンズというのは、自己啓発セミナー業界における世界の最高峰である。このNetflix限定公開のドキュメンタリー作品は、彼がセミナーでどのようなことをしているのかということをあますことなく描いたものだ。観る人は、自己啓発セミナーの真髄がどのようなものかを詳細に知ることができる。 自己啓発セミナー業界の最高峰として知られるアンソニー(トニー)・ロビンズ(C)Netflix. All Rights Reserved. ロビンズは10代の終わり、ビル清掃のアルバイトをしながら独学でコーチングの技能を積み、世界的に著名な自己啓発セミナー主宰者として人気を集めるようになった。これまでに100か国以上、5000万人以上の人の前でセミナーを行っているという。その彼が毎年、フロリダで行っている6日間の高額セミナー「Date with Dest

                                                                      アンソニー・ロビンズ あなたが運命を変える : 佐々木俊尚 ドキュメンタリーの時代 - 映画.com
                                                                    • 座談会:「分断」の先に何が見えるか|特集|三田評論ONLINE

                                                                      渡辺 2020年11月にアメリカ大統領選挙が行われ、その後投開票をめぐってやや混乱がありましたが、民主党のバイデン氏が勝利しました。今日は、「なぜバイデンが勝ったのか」「トランプ現象は続くのか」といった議論の、少し先を見越したものにできればと思っています。 まず、岡山さんは春からアメリカに滞在され、金成さんも選挙前後に取材に行かれていますので、日本の報道や世論調査と現地でお感じになられたことの温度差について、お話しいただければと思います。 岡山 私がこちらで所属しているコーネル大学は、ニューヨーク州のイサカ市にあります。ここはマンハッタンから北西に自動車で3時間程というかなりの田舎ですが、大学町なので非常にリベラルで人種的にも多様です。 ところが車で町の外を10分も走ると、「トランプ・ペンス」のサインボードだらけで、2つの世界を見ているようなところがあります。 コロナが蔓延して基本的に閉じ

                                                                        座談会:「分断」の先に何が見えるか|特集|三田評論ONLINE
                                                                      • 革新主義時代 - Wikipedia

                                                                        アメリカ合衆国の革新主義時代(かくしんしゅぎじだい、別名進歩主義時代 しんぽしゅぎじだい、英: Progressive Era)は、1890年代から1920年代にかけて、社会と政治の改革が著しく進んだ時代である[1]。進歩主義運動(革新主義運動)の主たる目的の1つは政府の浄化であり、政治を蝕んでいた政治マシーンとボスの内情を暴露し、その力を弱めることで政府内の腐敗を取り去ろうとした。進歩主義者(革新主義者)の全員ではないがその多くは、酒場を基盤とする地方ボスの政治力を殺ぐために禁酒法を支持した[2]。これと同時に「より純粋な」女性の票を政治に取り込むために女性参政権の承認取得を推進した[3]。運動の2つめの目的は、近代化を必要とする古いやり方を特定し、科学的、医学的かつ工学的な解決策を強調することで、あらゆる分野における効率化を成し遂げることだった。 多くの人々が地方政府、公共教育、医療、

                                                                        • 「建前ばかりのリベラルはクソだ」そんなトランプの言葉にアメリカ国民が熱狂したワケ 言いたいことも言えない社会に辟易

                                                                          アメリカの底流に流れる「反知性主義」 2016年の大統領選挙でトランプが勝利するころから、「反知性主義(Anti-intellectualism)」という言葉が流行り出した。もともとは、リチャード・ホフスタッター(1916〜70)が1963年に出版した『アメリカの反知性主義』に由来した言葉である。 それによると、アメリカは建国以来「知性に対する憎悪」(反知性主義)が底流にあり、ときに応じてそれが噴出し、社会の中に深い対立を生みだすとされる。トランプが大統領選挙で勝利したのは、まさに「反知性主義」の現代的な表われだと見なされたのだ。 たしかに、民主党のオバマ大統領のときは、演説にしても記者会見にしても、理路整然とした形で行なわれていた。これは、知性主義と呼ぶこともできる態度であろう。それに比べ、トランプの場合は、感情むき出しで、話も上品ではなく、あたかも「反知性主義」に見えたかもしれない。し

                                                                            「建前ばかりのリベラルはクソだ」そんなトランプの言葉にアメリカ国民が熱狂したワケ 言いたいことも言えない社会に辟易
                                                                          1