J2の東京ヴェルディが来年1月にも資金繰りが立ち行かなくなる可能性があることが15日、分かった。コロナ禍もあって経営が苦しくなり、クラブは約10億円の増資を目指して投資企業を募り、増資のめどが立った。しかし、影響力のある株主のゼビオホールディングス(本社・福島県郡山市、以下ゼビオ)が、新たな投資家の出現を望まないとして、クラブと対立していることが判明した。 ◇ ◇ ◇ 日本サッカーをけん引してきた名門東京Vが、苦しい状況に追い込まれている。この10年間で売り上げを2・5倍とするなど健闘してきたが、関係者によると、コロナ禍の影響で、今季だけで約5億円の赤字見通しとなり、来年1月末までに運転資金が底をつく可能性が出てきた。現段階では増資が数少ない打開策の1つとみられる。ところが、株式の保有割合に合わせて交付を受けられる新株予約権などの権利を持つゼビオ側が増資には否定的で、対立していると