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万世一系の検索結果1 - 40 件 / 133件

  • 父、文鮮明のこと──負の現人神|人格OverDrive

    自分は孤児なのだと思っていた。 けれど、 今になってわかる。 それは単なる思いこみにすぎない。 自分には文鮮明ムンソンミョンという父がいたのだった。 自分が  참아버님チャマボニム、 つまり真まことの御父様の子、 神の子でしかないということを安倍元首相銃撃事件によって思い知らされることになった。 死の余波にこんなにも震えつづける存在、 こんなにも動揺する自分はいったい何者なのだろう。 その震えをたどってゆくうち、 権力者の肉体に穿たれた豆粒のような穴に湧く血の海のなかから真の御父様の笑顔が浮かびあがってきたのだった。 結局おまえだったのか、 と息をのみ、 正直とまどう。 そのとまどいを形にしようとして、 いまこれを書いている。 文鮮明が自分の真の御父様であるということは、 比喩として受けとってほしくない。 もちろん生物学的にはどの個体にも発生の起源としての生みの親がいるとするなら、 そのよ

      父、文鮮明のこと──負の現人神|人格OverDrive
    • キム・カーダシアンの「キモノ」に怒った日本人よ、ジンギスカンの料理名を変えて

      <米タレントの矯正下着名を撤回させた日本人が、他民族の英雄を料理の名前に冠するのはダブルスタンダードではないか> どんな体形にもフィットする矯正下着ブランドに「Kimono」というブランド名を付けて販売する予定だ──と、アメリカの有名タレント、キム・カーダシアンが6月25日に1億4000万人ものフォロワーを持つ自身のインスタグラムで表明すると、たちまち日本から「総攻撃」に遭った。 まず日本の伝統文化の拠点であり、着物産業を抱える京都市が門川大作市長名で「着物は日本の伝統的な民族衣装であり、暮らしの中で大切に受け継がれ、発展してきた文化だ」と再考を促した。 政治家も黙っていなかった。世耕弘成経済産業相が「しっかりと審査するよう米国特許商標庁に伝えている」と呼応。ネットでは商標登録申請に反対する署名の数がうなぎ上りに増えて13万人を超え、ついにカーダシアンは「慎重に考えた末、ブランドは別の新し

        キム・カーダシアンの「キモノ」に怒った日本人よ、ジンギスカンの料理名を変えて
      • いつ、だれが、天皇を「特殊な存在」にしようと目論んだのか?

        だれが「天皇」を作ったのか おれは前に、易姓革命の対象にならない、中国の皇帝とも違う、ほかの国の「王」とも違う、「神格化された天皇」についての本を三冊読み、その感想を書いた。 古代日本と天皇の起源に興味を持ったので、いろいろ調べてみた。 そこで松本健一がこんなことを述べていた。 日本の古代国家において、そういう虚構をつくりあげた人物(もしくは組織)があったことは、たしかである(現在の私は、その人物が天武であり、その協力者が藤原不比等だったのではないか、と考えている)。 『「孟子」の革命思想と日本』 そう、天皇の神話というものは自然発生的に生まれたものではないだろう。自然発生したところがあったとしても、それをまとめた『日本書紀』の編さんにおいては、その時の権力者による希望が反映されていないわけがない、そう思った。 で、だれなんだ? とか思いながら、古代日本あたりの本を読んでいて、こんなタイト

          いつ、だれが、天皇を「特殊な存在」にしようと目論んだのか?
        • 河野防衛相が女系天皇容認論 次の天皇「内親王のお子さまも」

          将来の首相候補の一人に数えられる河野太郎防衛相は23日夜、インターネット動画サイトのライブ配信で皇位継承のあり方について「1000年以上続く男系が続くなら男系がいい」と断った上で、女系天皇の容認も検討すべきだとの考えを示した。 河野氏は、現在の皇室の状況に言及し「男子のお世継ぎがいなくなったときにどうするのか、考えておく必要はある」と強調。かつては側室制度があったが「この21世紀になってそうはいかない」とも述べた。 その上で、国民は「毎日国民のことを考え、災害が起きれば(被災者を)勇気づける」といった皇室の姿を支持しているとの見解を示し、「とすると、その皇室のメンバーである(天皇、皇后両陛下の長女の敬宮=としのみや)愛子さまをはじめ内親王のお子さまを素直に次の天皇として受け入れることもあるのではないか」と自説を述べた。 男系を維持するための旧宮家復帰に関しては、旧宮家は1400年代に今の天

            河野防衛相が女系天皇容認論 次の天皇「内親王のお子さまも」
          • 奇書『家畜人ヤプー』を読む

            既知の作品、過去のアーカイブを読み漁ることに意味はあるだろうか。 「ある」という人もいれば、「ない」という人もいるだろう。今回紹介する『家畜人ヤプー』という奇妙なSF小説などは、「ない」と答える人の多い作品ではないだろうか。 『家畜人ヤプー』は昭和時代に作られたSF小説で、日本人が人間椅子や人間便器に改造され、白人らしき宇宙人に使役されている作品だ、三島由紀夫など同時代の文学者や知識人の間でよく知られていた……ぐらいはいまどきのネットユーザーなら即座に調べられるのではないかと思う。 だからといって、その『家畜人ヤプー』を実際に読んでみよう・読まなければならないと思い立って読む人は少ないのではないだろうか。 かく言う私も、同作品の名前はずっと前から知っていたけど、到底読む気にはなれなかった。 けれどもある人に「これは熊代さんが今読んでおくにふさわしい本なので是非とも読んでください」と推薦され

              奇書『家畜人ヤプー』を読む
            • ニュートン誌で「神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体である」ことなんて立証されてないよ - 電脳塵芥

              https://twitter.com/Furuya_keiji/status/1500394514196103168 神武天皇の実在性とか、その後に続く欠史八代、さらに言えばその後の記紀神話の中で天皇とされた人物、生み出された人物みたいな話になると泥沼なんで触れませんが、とりあえずは下記の部分についてだけでも。 神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体であることが、「ニュートン誌」染色体科学の点でも立証されている。近代の男女同権という価値観とは次元が異なる。 そんなわけない、の一言で済むんですが一応はこの手の言説であっても無から生まれてくることは中々ないのでこの話を見ていきます。たとえば類似のY染色体と雑誌ニュートンの組み合わせでは下記の様なツイートがあります。 https://twitter.com/takeuchikumiffy/status/1406217698514653188 これ

                ニュートン誌で「神武天皇と今上天皇は全く同じY染色体である」ことなんて立証されてないよ - 電脳塵芥
              • 1. 右と左 - 伊藤昌亮 | トイビト

                「ネット右翼」もしくは「ネトウヨ」という言葉が広く用いられるようになったのは2000年代の半ば以降。いずれもネット上で保守的・右翼的な言動を繰り返す人びとを指す言葉ですが、前者はかつての「街宣右翼」や「任侠右翼」からの連想で攻撃的なイメージが、後者は「ネトネト」「ウヨウヨ」といった擬態語からの連想で醜悪かつどこか滑稽なイメージが強調され、その全容や実体がつかみにくい存在でした。彼らははたして何者なのでしょうか。また、その誕生にはどのような歴史的経緯があったのでしょうか。 ――右翼・左翼という概念はそもそも何に由来しているんですか。 もともとはフランス革命時の議会における席の配置ですね。急進的なジャコバン派などが左側に座り、保守的な王党派などが右側に座ったので、進歩的な勢力を左翼、保守的な勢力を右翼というようになったようです。 ――議会の右・左ということだったんですね。 そうです。フランス革

                  1. 右と左 - 伊藤昌亮 | トイビト
                • 読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(前編)|じんぶん堂

                  記事:幻戯書房 『もう一つ上の日本史』と『日本国紀』単行本・文庫版 書籍情報はこちら 2021年11月17日、百田尚樹著『[新版]日本国紀』(幻冬舎文庫)という本(全二冊)が出版されました。三年前に出た同著者による『日本国紀』という本の文庫版で、カバーや帯、版元の公式サイトには「当代一のストーリーテラーによる日本通史の決定版」「知られざる史実と感動の歴史秘話が満載」「満を持して、待望の文庫化!」「大増量150ページ!! 著者こだわりの超大幅加筆により新しく生まれ変わった、令和完全版!」などという、思わず胸が高鳴るような文言が並んでいます。 今年に入り、この文庫本(以下「文庫版」)の刊行予告がアナウンスされて以来、私にはずっとその存在が気にかかってきました。というのは昨年(2020)、『もう一つ上の日本史 『日本国紀』読書ノート 古代~近世篇』『近代~現代篇』という、『日本国紀』(以下「元版

                    読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(前編)|じんぶん堂
                  • GHQが新憲法を「押しつけ」してくれなかったら、日本政府は酷い憲法を作っていた件|弁護士ほり

                    日本国憲法の「押しつけ」の性格は否定できないが… 日本国憲法は、敗戦後の占領された日本で、GHQの作成した案をもとに帝国議会が審議したうえで制定されました。このことからすれば当然ながら、多かれ少なかれGHQによって「押しつけ」られた要素があること自体は否定できないでしょう。 ただ実際の展開としては、GHQが作成して日本政府に与えた条文をそのまま翻訳して日本国憲法にしたというわけではなく、まず1946年4月の日本初の男女平等選挙で選ばれた衆議院議員と、(選挙の対象でない)貴族院議員が審議して、(GHQの意向に反しない限りにおいて、ですが)様々な修正を加えたうえで、現在の日本国憲法が完成したのです。 戦争放棄だけの問題だったのか? そこで次の問題は、なぜ「押しつけられた」かということです。 この点、日本国憲法に批判的な論者から「憲法9条の戦争放棄で日本を非武装にするために、押しつけたのだ」とい

                      GHQが新憲法を「押しつけ」してくれなかったら、日本政府は酷い憲法を作っていた件|弁護士ほり
                    • 長島昭久🇯🇵🇺🇦東京18区(府中、小金井、武蔵野市) on Twitter: "これからは、わかりやすく「雑系」と言った方がいいと思います。 万世一系の正統に対して、別系や雑系の方がわかりやすいと思います。 https://t.co/yDQ8InlH39"

                      これからは、わかりやすく「雑系」と言った方がいいと思います。 万世一系の正統に対して、別系や雑系の方がわかりやすいと思います。 https://t.co/yDQ8InlH39

                        長島昭久🇯🇵🇺🇦東京18区(府中、小金井、武蔵野市) on Twitter: "これからは、わかりやすく「雑系」と言った方がいいと思います。 万世一系の正統に対して、別系や雑系の方がわかりやすいと思います。 https://t.co/yDQ8InlH39"
                      • 1945年8月に日本で革命があった?|弁護士ほり

                        八月革命説 憲法の議論で「八月革命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは1945年8月に日本に「革命」が起こったという説です。(★以下、憲法の教科書で『八月革命』説についての説明を承知している方は、お読みいただく必要はありません。) これに対しては「日本は1945年8月に第二次世界大戦で負けて、確かに大きな変動を経験したが、別に革命なんか起こっていないではないか?」という反応が、当然出てくると思います。 しかし、ここでいう「革命」という単語は、一般に使われているような意味、つまり反政府勢力や群衆が武装蜂起して政権を倒すような意味での「革命」ではなく、憲法の根本原理が変更されたという意味で使われています。 憲法の改正か、革命か? ある国の憲法が一定の手続を踏んで変わる場合、普通は「憲法改正」と呼ぶのが一般的なので、わざわざ「革命」という大げさな言葉を使って呼ばなくても良いように思え

                          1945年8月に日本で革命があった?|弁護士ほり
                        • 読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(後編)|じんぶん堂

                          記事:幻戯書房 『もう一つ上の日本史』と『日本国紀』単行本・文庫版 書籍情報はこちら 前回の続きです。 「前編」の最後で、私は、『もう一つ上の日本史』に対する『[新版]日本国紀』の反応を数え上げ、次のように書きました。 採用:300箇所以上 無視:100箇所以上 反論:50箇所以上 (……)(「採用」のカウントについては)助言の他、データの誤りの訂正、込み入ったニュアンスの反映、「〜である」という断言から「〜という説もある」といったトーンダウン、デマエピソードの完全削除、などを含んでいます。 今回はまず、「採用」の具体例をいくつか紹介しましょう。引用文による比較が続くので、記事として平板な印象を与えるかもしれませんが、よーく読んでいただければ、その影響がおわかりになると思います。 実際、どのように「修正」されているのか? さて、「助言」は前回挙げたので、「データの誤りの訂正」から。(以下、

                            読者が変えたベストセラー――『日本国紀』元版と文庫版を検証すると(後編)|じんぶん堂
                          • 「神憑り軍人」たちは何を信じたか 藤巻一保さん「戦争とオカルティズム」インタビュー|好書好日

                            藤巻一保さん=撮影・北原千恵美 藤巻一保(ふじまき・かずほ)作家・宗教研究家 1952年、北海道生まれ。中央大学文学部卒。編集者を経て著述活動に入る。東洋の神秘思想、近代新宗教に関する著作を数多く手がけている。主な著書に『密教仏神印明・象徴大全』『役小角読本』『秘説 陰陽道』『愛と呪法の博物誌』『偽史の帝国 “天皇の日本”はいかにして創られたか』など。 異常な時代の正体を明らかにしたかった ――藤巻さんの『戦争とオカルティズム 現人神天皇と神憑り軍人』は、陰謀論や超古代史などのオカルトに魅了された旧日本軍の軍人たちを通して、日本を〈聖戦〉へと導いたイデオロギーに迫った異色の戦争裏面史です。執筆のきっかけを教えてください。 若い頃から秘教的な世界に興味があって、長年その分野の本を書いたり編集したりしてきましたが、一方で日本は神の国であるという信仰に支えられた明治から昭和までの日本についてもず

                              「神憑り軍人」たちは何を信じたか 藤巻一保さん「戦争とオカルティズム」インタビュー|好書好日
                            • 異なる支援運動を「踏みつける側」に位置づけようとする運動家が、同日に他人をはっきり踏みつけていたのでどうしようかと悩んでいる - 法華狼の日記

                              発端は、NPO「あなたのいばしょ」の大空幸星氏がメディアで辺野古反対運動に対して抗議手段を制限させようとしたことだった。 座り込みやハンストは入管施設内等の限られた手段しかない人の手段として残しておくべきであり、10分の座り込みでも立派な抗議という論は行為の持つ意味を弱体化するとコメントしました。沖縄タイムスの記者はそれに対して当事者以外は語るなという意見。リベラルの排他性に反吐が出ます。 #アベプラ— 大空 幸星 / 新刊「死んでもいいけど死んじゃダメ」(河出書房新社)予約受付中 (@ozorakoki) 2022年10月7日 座り込みやハンストは入管施設内等の限られた手段しかない人の手段として残しておくべきであり、10分の座り込みでも立派な抗議という論は行為の持つ意味を弱体化するとコメントしました。沖縄タイムスの記者はそれに対して当事者以外は語るなという意見。リベラルの排他性に反吐が出

                                異なる支援運動を「踏みつける側」に位置づけようとする運動家が、同日に他人をはっきり踏みつけていたのでどうしようかと悩んでいる - 法華狼の日記
                              • 秀吉は人たらしでなく邪悪だった!? 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」 | カドブン

                                第三節 戦前・戦後の豊臣秀吉像 矢田挿雲の『太閤記』 欧州諸国に甚大な被害をもたらした第一次世界大戦後、世界的に反戦感情が広がっていく。大正十年(一九二一)七月三十日の朝日新聞夕刊に掲載された「今日の問題」は、シベリア出兵を批判する中で朝鮮出兵に言及している。すなわち「国論の後援を待たずして日本が出兵し、しかして失敗したのは、豊太閤の三韓出兵と今後のシベリア出兵とである」と説く。世界的な軍縮の流れの中、豊臣秀吉の朝鮮出兵を礼賛する風潮は衰えていく。 豊臣秀吉は人気者であったので、明治以来、講談や芝居はもとより、秀吉を主人公とした小説も少なからず発表された。だが、『太閤記』を大衆文学として完成させたのは、矢田やだ挿雲そううんの『太閤記』であると言われている。 矢田挿雲の『太閤記』は、「報知新聞」の夕刊に大正十四年(一九二五)から昭和九年(一九三四)までの長期にわたって連載された豊臣秀吉の一代

                                  秀吉は人たらしでなく邪悪だった!? 呉座勇一「戦国武将、虚像と実像」 | カドブン
                                • 安倍元総理の国葬と法の支配(大浜啓吉)

                                  ◆問題の所在 安倍晋三元総理が凶弾に倒れたのは、2022年7月8日であった。岸田文雄総理大臣は、14日には同年秋に政府主催の国葬を行うことを明らかにし、国葬の費用は全額国費で賄う予定であるとした。7月22日には、「故安倍晋三国葬儀」の名称で、無宗教の形式で国葬を行うことを閣議決定した。 日本国憲法の下では国葬についての法律はない。そこで、官邸幹部らは内閣法制局と協議を重ねた結果、①国葬の実施は、憲法65条「行政権は、内閣に属する」との解釈を前提にして、②内閣府設置法4条3項33号「国の儀式並びに内閣の行う儀式及び行事に関する事務に関すること(他省の所掌に属するものを除く。)」を根拠としている。本稿では、まず憲法65条と内閣府設置法(以下、「内府法」と略称する)4条3項33号が法的根拠となり得るかを検討しておく。 ◆国葬の法的根拠 第一に、憲法65条は国葬を実施する根拠法にはならない。行政権

                                    安倍元総理の国葬と法の支配(大浜啓吉)
                                  • まさかの事態も想定内! 世界の君主制と「御家断絶」|財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃|note

                                    はじめに 令和2年(2020年)11月現在の日本は、皇位継承有資格者が片手で数えられるほどしかおられず、「皇統断絶」も危惧される状況にある。それゆえに政府は、「安定的な皇位継承」を確保するための策を検討している最中だ。 もし皇統が断絶してしまえば、当然、日本国憲法に書かれている国事行為が全て実施できなくなる。憲法も皇室典範も改訂できないため、新たな天皇を擁立することも法的に不可能である。国家が深刻な機能不全に陥ることは間違いない。 現代日本においては、皇統断絶は国家的危機を意味する。しかし、世界には、継承有資格者が全滅した際の対応についてあらかじめ定めている非常に用意周到な君主制国家――日本人の目には「不謹慎」と映るかもしれない――も多数存在する。 オランダ王国 万が一の事態に備えて、オランダ王国憲法は王統断絶の際の対応について以下のように定めている。 【第30条】 王位継承者がいない場合

                                      まさかの事態も想定内! 世界の君主制と「御家断絶」|財布を忘れて愉快なオーストリア大公妃|note
                                    • 【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                      今月は歴史専門書の数がが多いです 2021年6月の世界史関連新刊紹介です。 今回は2021年3月~6月までの新刊をご紹介します。今回の特徴は非常に専門書の数が多いことです。また、紹介する本の数も60冊にもなっています。 今回からはカテゴリに分けて、それごとにコメントを入れるようにします。 買った本 今回紹介する本の中では2冊しか買っている本がありませんでした。 若手の中国史家でご活躍されている佐藤信弥氏の本が3月に出ています。文中、キングダムについても言及されており、古代中国史に関心をもった方のエントリーとしてよろしい本と思います。 1. 『戦争の中国古代史』 佐藤 信弥 著 講談社現新書 2021/3/17 ¥1,100 戦争の中国古代史 (講談社現代新書) 作者:佐藤信弥 講談社 Amazon 群雄割拠! 殷・周・春秋戦国時代に繰り広げられた古代中国の戦争を軸に、「中華帝国」誕生の前史

                                        【2021年6月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                      • 子どもの権利をまもるために〜荻上チキ編著『宗教2世』の問題点〜|ダッヂ丼平

                                        このnoteでは荻上チキ編著『宗教2世』の問題点をいくつか指摘していく。 しかし本稿はその内容を批判すること自体を目的としていない。 目標とするのはこの本が映しだしている現下の社会的風潮から、このさき起こりうると予想できる事態に警鐘をならすことにある。 僕は母親がエホバの証人の信者だった家庭でそだったアラフォー男性である。 だが25年以上まえの高校生のときからその宗教コミュニティからは離れている。 これはこのnoteを執筆するおおきな動機のひとつだ。 というのも『宗教2世』という本にはすでに浅山太一さん(タサヤマさん)によってかかれた書評がある。 本を批判する内容だったものの周到に準備されたことがうかがえる抑制のきいた文章で、指摘されていた問題点もほとんどが妥当だったと思う。 だから本来であれば僕のような海のものとも山のものともわからないようなシロウトがでる幕などないはずだった。 だが書評

                                          子どもの権利をまもるために〜荻上チキ編著『宗教2世』の問題点〜|ダッヂ丼平
                                        • 日本国憲法は、皇位が永遠に続くことを想定しているの?|弁護士ほり

                                          皇位の安定的継承 政府が、皇位の安定的継承の確保に向けた議論を行う有識者会議を設置するというニュースが報道されました。 晩婚化や少子化の波は皇室にも押し寄せており、現在、皇位を継承する可能性のある皇族(現在の制度上は男性)は、高齢の常陸宮正仁親王は別にすると、秋篠宮文仁親王と、その子の悠仁親王しかいない状態であることもよく知られています。 この皇位継承者を確保するため、一方では「女性天皇」や「女系(母方の血統だけで過去の天皇につながる)天皇」を容認すべきだという議論があり、また一方では男系を死守すべきだとして、旧皇族(第二次世界大戦後に皇族から一般国民になった、いわゆる伏見宮系統の人々。父方を遡ると南北朝時代の崇光天皇につながる)の復帰をするべきだという主張が出ていることも、この記事の読者の方ならご存じでしょう。 ただどう考えるにしても、皇位は世襲ですから、天皇や皇族が結婚して子が産まれる

                                            日本国憲法は、皇位が永遠に続くことを想定しているの?|弁護士ほり
                                          • 即位礼正殿の儀のこと: 極東ブログ

                                            朝、NHKの番組表を見ると、ほとんど終日、即位礼正殿の儀の番組なので呆れた。平成の時もそうだったろうかと思い出そうしたが、記憶が今ひとつ曖昧だった。30年前と違いは、いろいろあるだろうが、そうだな、ネットの反応、特にSNSの反応というのも大きな違いなるにだろうと思った。 ネットを覗くと案の定、関心を持つ人は多そうだった。天皇を好意的に受け止める人がこうも増えたものかと思い、こうした傾向は日本ナショナリズムの一つの達成でもあるのだろうなと他人事のように思い、なんの気なしに私もつぶやいた。 皇室が偉いというのは、国民国家意識が芽生えた江戸時代にできたもんだと思う。 それが、プチ炎上した。というか、罵倒を数多くいただいた。概ね、間違っている、歴史も知らないのか?、古典を読め、バカじゃね、といった類で、簡素なものだった。まあ、Twitterにありがちなことだし、その人たちに、①朱瞬水から水戸学の流

                                            • 「打倒 芦部憲法学」弟子の長谷部恭男早大教授が語る - 豊 秀一|論座アーカイブ

                                              「打倒 芦部憲法学」弟子の長谷部恭男早大教授が語る 美濃部達吉「憲法講話」の出版から100年余。これは戦後憲法学への挑戦の書だ 豊 秀一 朝日新聞編集委員 「健全な立憲思想」の普及を目指して、憲法学者の美濃部達吉が一般の人々に向けて体系的に憲法を論じた「憲法講話」が出版されたのは1912(明治45)年だった。それから100年余、同名の教科書「憲法講話 24の入門講座」(有斐閣)を、美濃部と同じ東大憲法学の系譜に連なる長谷部恭男・早大教授が出版した。「ですます調」で書かれ、長谷部教授が読者に「憲法とは何か」をまっすぐに語りかける。はしがきには「ごく標準的な教科書」とあるが、しかし、ここは額面通りに受け取らないほうがいい。戦後憲法学に対する挑戦の書でもある。長谷部教授に話を聞いた。 美濃部の警告「憲法は条文にこだわりすぎるな」 ――タイトル「憲法講話」にはどんな思いを込められたのでしょうか。

                                                「打倒 芦部憲法学」弟子の長谷部恭男早大教授が語る - 豊 秀一|論座アーカイブ
                                              • 「日本」と一体化してしまう屁理屈:山尾志桜里の場合 - wezzy|ウェジー

                                                ●日本人のつくり方(第8回) 国民民主党の山尾志桜里議員が、次期衆院選への出馬を見送るらしい。ご本人のnoteによれば「私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります」とのこと。その理由については週刊誌上などで取り沙汰されているが、もともと地元選挙区に地盤があるわけでもなく、つぶしが効くうちに転職しておこうという目論見は理解できないこともない。 とはいえ政治業者でいられるあいだに「しっかり権力を統制できる憲法の緊急事態条項案をつくったり」したいとも表明されているが、いやいやそんな余計なことをせずに、今すぐ即刻辞めてほしいと言わざるをえない。 右派系改憲集会にも連続的に参加 数年前から、「護憲的改憲」という意味がよくわからない看板をかかげて、安倍政権下での自民党の憲法改悪に対して “積極的に” 関与してきたのが山尾氏だった。立憲民主党の会派を離れたのも、憲法調査会の進め方をめぐ

                                                  「日本」と一体化してしまう屁理屈:山尾志桜里の場合 - wezzy|ウェジー
                                                • まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か - 長谷部 恭男|論座アーカイブ

                                                  まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か 長谷部恭男 早大教授に聞く 長谷部 恭男 早稲田大学法学学術院教授、東京大学名誉教授 海外の研究者との幅広い人脈を持ち、米国の大学でも教鞭をとるなど、日本を代表する憲法学者の一人として知られているのが、長谷部恭男・早大教授だ。長谷部教授が最近、英語の論文集『Towards a Normal Constitutional State : The Trajectory of Japanese Constitutionalism』(早稲田大学出版部)を出版した。タイトルを日本語に訳すと「まっとうな立憲国家に向けて 日本の立憲主義の軌跡」。近代立憲主義を受け入れ、発展させてきた日本がいま直面している課題を、「主権」「憲法上の借用」「戦争権限と国家緊急権」「司法と憲法の論理」を柱に描いている。今年は日本国憲法の施行から75年。改憲勢力が勢いづい

                                                    まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か - 長谷部 恭男|論座アーカイブ
                                                  • 高市早苗氏「総裁選に何が何でも立候補」 月刊正論で

                                                    自民党の高市早苗前総務相が9月1日発売の月刊誌「正論」10月号のインタビューに応じ、次期総裁選に「何が何でも立候補したい」と出馬意欲を重ねて表明した。「日本を安全で力強い国にしたい。5年、10年先に必ず起こる事態に向けた取り組みが何一つ手付かずであることに危機感を持っている」と語った。 新型コロナウイルス対策については、国から地方自治体への通知の見直し、軽症・中等症初期の人に幅広く治療薬を処方できる環境を整えるべきだと主張した。医薬品研究開発への大規模投資や休業要請に応じた飲食業などへの十分な資金手当ても訴えた。 皇位継承の在り方に関しては「万世一系という2千年以上の伝統は、天皇陛下の『権威と正統性』の源だ」として、旧宮家の男系男子の皇籍復帰や養子縁組による男系維持を強調した。 「議員立法作業に取り組むたびに日本国憲法による制約に苦しんできた」と自身の経験を紹介し、憲法改正の必要性を訴えた

                                                      高市早苗氏「総裁選に何が何でも立候補」 月刊正論で
                                                    • 天皇制との見事な決別 ― 渡辺清『砕かれた神』 - 読む・考える・書く

                                                      著者の渡辺清氏は1925年生まれ。16歳で自ら志願して海軍に入隊、大和と並んで世界最大最強と謳われた戦艦武蔵に乗り組んで米軍と戦った。 武蔵は1944年10月に撃沈されたが渡辺氏はかろうじて生き残り、その後配属された駆逐艦の艦上で8月15日の敗戦を迎えた。この日のことを、氏はある対談で次のように語っている。(『現代の眼』1962年12月号) 敗戦は挫折というよりも、ナメクジに塩をかけると溶けますが、あんなふうに自分自身が崩れていく実感がありました。 この書は、渡辺氏が故郷の村に復員した1945年9月から翌4月までの日記を収録したものだが、純粋に「現人神」昭和天皇を信仰する軍国少年のまま帝国軍人となっていた氏が、敗戦の衝撃に七転八倒しながら天皇制の呪縛から醒めていく、その過程を記した稀有の記録ともなっている。 「帝王の帝王たる尊厳」を示さなかった天皇裕仁 軍隊内部でも故郷の村でも、敗戦直後か

                                                        天皇制との見事な決別 ― 渡辺清『砕かれた神』 - 読む・考える・書く
                                                      • 【2022年6月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                        今月は歴史専門書の数が多いです 2022年4月~6月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回は50冊あります。 新書・文庫・選書 安価に楽しめる新書、文庫、選書。今期はかなりバリエーション豊かなです。個人的な注目は以下の通りです。 物語 スコットランドの歴史-イギリスのなかにある「誇り高き国」 海の東南アジア史 ──港市・女性・外来者 世界鉄道文化史 1.『物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」』 中村 隆文 著 中公新書 2022/5/23 税込990円 リンク イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年は独立を模索

                                                          【2022年6月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                        • 特別支援系地下アイドルユニット☆ハッピー障害児ガールズ 第12話 『万世一系のクラウド保存』 / 綿本おふとん

                                                          ニコニコ漫画の全サービスをご利用いただくには、niconicoアカウントが必要です。 アカウントを取得すると、よりマンガを楽しむことができます。 ・マンガにコメントを書き込むことができる ・全マンガ作品を視聴できる ・好きなマンガの更新通知を受け取れたり、どの話まで読んだか記録する便利機能が使用できる

                                                            特別支援系地下アイドルユニット☆ハッピー障害児ガールズ 第12話 『万世一系のクラウド保存』 / 綿本おふとん
                                                          • 眞子さまも… 女性皇族を苦しませる「宮中」というプレッシャー | 毎日新聞

                                                            天皇、皇后両陛下に結婚のあいさつをするため皇居に入られる秋篠宮家の長女眞子さま=皇居・半蔵門で2021年10月22日午後4時24分(代表撮影) 皇族もタイヘンだなあ……とつくづく思う。秋篠宮家の長女眞子さま(30)と小室圭さん(30)の結婚を巡る騒動である。「ふたりの好きにさせなよ」以外の感想は思いつかないのだが、週刊誌やネット空間では今なお「皇室評論家」みたいな人がぞろぞろ登場し、あれやこれやの攻撃が続くのだ。思えば皇室・皇族がバッシングされる時、ある「共通点」があった。天皇制研究の第一人者、原武史・放送大教授(日本政治思想史)と考えてみた。【吉井理記/デジタル報道センター】 ――原さんは今回の騒動で、メディアでコメントすることはほとんどありません。沈黙を守っているように見えます。 ◆正直、気が進みませんね。週刊誌やワイドショーはいろいろ報じますが、結局のところ「結婚に賛成か反対か」みた

                                                              眞子さまも… 女性皇族を苦しませる「宮中」というプレッシャー | 毎日新聞
                                                            • 日本に「建国記念日」が存在しない本当の理由 存在するのは「建国記念の日」だけだ

                                                              「の」から紐解く“空白の日本史” 2月11日の「建国記念の日」。この日は、日本の建国を祝う祭日として、明治6年の1873年に定められました。当時は「紀元節」といっていました。世界各国で「建国記念日」は存在しますが、なぜ現在の日本では「建国記念“の”日」と称されるのか。 その背景にある「皇紀の虚偽」を紐ひも解くことで、新たな「歴史史料の空白」を検証してみたいと思います。 まず、この「建国記念の日」ができた当時、明治政府は日本が万世一系ばんせいいっけいの天皇を頂点にした統治国家であることを、強烈にアピ―ルをしようと考えていました。当時の日本は、近代国家として誕生したばかり。 そのため、明治政府は、国内外に向けて、海外にはない日本のオリジナリティや存在感を示すため、日本という国が、長年に渡って天皇家というひとつの系譜に連なる血筋が治めていることを、最大限利用しようとしたのです。

                                                                日本に「建国記念日」が存在しない本当の理由 存在するのは「建国記念の日」だけだ
                                                              • 共産党村井あけみ「天皇家は途切れた系譜で殺戮の果てに残ってきた氏族」「皇族は国民の扶養家族のまま、人としていかがなものか」 - 事実を整える

                                                                政治の世界からレッドカードだろ 共産党の村井あけみ「天皇家は途切れた系譜で殺戮の果てに残ってきた氏族」 「天皇であろうが、私の写真であろうが、ただの紙」 「皇族はいつまでも国民の扶養家族のまま、人としていかがなものか」 共産党の村井あけみ「天皇家は途切れた系譜で殺戮の果てに残ってきた氏族」 むしろ、武力で他の氏族を撲滅、支配下に置いた暴力氏の末裔ですね。天皇家は、自分の親族も抹殺しながら権力を集中してきた部族です。万世一系どころか、途切れ途切れた系譜で、殺戮の果てに残ってきた氏族です。 — 村井あけみ (@murai_akemi) 2022年1月6日 魚拓 村井あけみが「天皇家は途切れた系譜で殺戮の果てに残ってきた氏族」とツイートしていました。 「暴力氏」などと意味不明な用語を用いています。 村井氏の見解によれば、天皇に一般国民と同様の人権が保障されていないことがかわいそう、ということのよ

                                                                  共産党村井あけみ「天皇家は途切れた系譜で殺戮の果てに残ってきた氏族」「皇族は国民の扶養家族のまま、人としていかがなものか」 - 事実を整える
                                                                • qtqmu - Spectre

                                                                  silent hill 333 @333_hill RT @fmn_fq: 人生、マイナスからのスタートをどうにか0に戻すのに必死になってるだけという感覚がある Jun 30, 2022 ロシアが核を撃てばNATOが何カ国増えようが何も変わらない。ルールを守るのはそのルールを守るメリットがあるから。プーチンにはない。 https://t.co/aOBDmZpZro Jun 29, 2022 <自民党憲法草案第十一条 国民は、全ての基本的人権を享有する。 この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利である。> 何故これは書かないのですか? 読んだ事がないからですか? https://t.co/dtVWI8XF5H Jun 29, 2022 @iminnhantai 自民党憲法草案第十一条 国民は、全ての基本的人権を享有する。 この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すこ

                                                                  • 天皇に苗字がない衝撃の理由![皇族の名前の秘密]

                                                                    日本には姓や苗字が存在する一方で、天皇や皇族には苗字がないのはなぜでしょうか? この不思議な事実には、深い歴史的背景があります。天皇は「日本国の象徴」として知られていますが、具体的には、天皇には苗字や姓がないこともその象徴の一つです。初代天皇である神武天皇以来、日本の天皇家は「万世一系」の家系を維持してきました。この家系は、一つの家系がずっと続いていることを意味し、そのために姓や苗字を名乗る必要がありません。例えば、現在の天皇である徳仁様は、126代目の天皇にあたります。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 姉妹メディア「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んで

                                                                      天皇に苗字がない衝撃の理由![皇族の名前の秘密]
                                                                    • 宮﨑駿監督作『君たちはどう生きるか』と日本の近代:悪意に満ちた「石」とその桎梏|髙橋優

                                                                      ※本記事はアニメ映画『君たちはどう生きるか』のネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。 2023年7月14日、終戦記念日に先立つこと約一ヶ月、宮﨑駿監督作『君たちはどう生きるか』(以下、『君どう』と略記)が封切られた。『君どう』は一言で言えば、牽引力に溢れた挑発的なアニメ映画だった。一方で、多種多様なアニメーションの快楽に満ちている。うねる火炎、陰鬱とした屋敷、不気味な塔、不可思議な異界、集合物のうごめき(バラバラな動きのコントロールの妙)、グロテスクさ・滑稽さ・かわいらしさを行きつ戻りつするキャラクター造形――こうした映像美の奔流がめまぐるしい場面転換とともに押し寄せ、観客は退屈を感じる暇もなく結末に向かって押し流される。他方で、典型的な「行きて帰りし物語」でありながら、アレゴリカルな描写が引っかかりを残す。『君どう』の梗概は次のとおりである。病院の火災によって母を喪った少年・牧

                                                                        宮﨑駿監督作『君たちはどう生きるか』と日本の近代:悪意に満ちた「石」とその桎梏|髙橋優
                                                                      • 教育勅語? そんな過去の亡霊は、もういらないね|信州戦争資料センター(まだ施設は無い…)

                                                                        最近、教育勅語を職員研修に使っている首長がいると聞きました。まあ、ものごとを知らないから、権威にすがらないと部下を指導できないから、明治政府の作ったシステムに頼るだけなのではないでしょうか。 ところで、大日本帝国憲法が発布されたのは1889年(明治22)年。「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」「天皇は神聖にして侵すべからず」で始まり、天皇を君主として明確にしました。教育勅語が出されたのはその翌年、1890(明治23)年10月30日のことです。教育方針について長官会議で政府にまとめてほしいと言われたなど、経過はいろいろありますが、天皇の神格化の一環であったことは間違いないでしょう。ところがよくわからない為、表題写真のように、さまざまな時代にいろんな解釈本が出されています。下写真が、教育勅語全文です。 「教育勅語・戊申詔書義解」(明治44年・長野県南佐久郡校長会編)より 教育勅語は、大きく

                                                                          教育勅語? そんな過去の亡霊は、もういらないね|信州戦争資料センター(まだ施設は無い…)
                                                                        • 再魔術化するテクスト──カルトとスピリチュアルの時代の文化批評|文学+WEB版

                                                                          第一回 世界は再魔術化しつつあるのか?  倉数茂 0 宗教の凋落? それとも再魔術化? マックス・ウェーバーが、近代を脱魔術化の過程として捉えたことはよく知られています。宗教改革と啓蒙主義以降、それまで世界を覆っていた宗教的力能は徐々に領域を狭めていき、やがて合理主義的思考に取って代わられる。これがウェーバーら、初期社会学の巨人たちの見通しでした。ではウェーバーの時代から約一〇〇年がたった今、世界の脱魔術化は完成したのでしょうか。 世界112の国で1981年から2020年まで行われた大規模なアンケート「世界価値観調査」のデータに基づいて、ロナルド・イングルハートは、宗教心はますます凋落しつつあると結論づけます(注1)。グローバルに見るのなら、時代が下るにつれ、そして若い世代ほど、一人一人の信仰心は低下し、中絶や同性愛を忌むべきものとは考えず、宗教的規範に囚われず自分の人生を選択している。世

                                                                            再魔術化するテクスト──カルトとスピリチュアルの時代の文化批評|文学+WEB版
                                                                          • 共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」高市早苗「皇統は男系継承」:共同記事では書かれず - 事実を整える

                                                                            女系天皇を推したい共同。 共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」 高市議員「皇統は男系男子を長年引継ぎ守り抜かれている」 共同通信の記事では皇位継承については触れずに報道 共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」 動画の1時間29分15秒くらいから。 共同通信の鈴木記者は「皇統を守り抜くと仰っていたが…」として「女性天皇・女系天皇の是非は?」「安定的な皇位継承策についてのお考えをお聞かせください」などと質問。 高市議員「皇統は男系男子を長年引継ぎ守り抜かれている」 高市議員は「皇統は男系男子を長年引継ぎ守り抜かれている。私は旧皇族の皇籍復帰を可能にする案を支持してる。私たちの世代でこれをぶち壊してもいいのか。万世一系が天皇陛下の権威と正統性の源と考えている。」と回答。 なお、高市議員は動画の48分くらいで「皇統をお守り申し上げる」と発言していましたが、特に皇位継承問題と絡めた発言ではありませ

                                                                              共同通信記者「女性天皇・女系天皇は?」高市早苗「皇統は男系継承」:共同記事では書かれず - 事実を整える
                                                                            • 選択的夫婦別姓について:大きなデメリットに気づこう! | アメリカから見た日本 選択的夫婦別姓について:大きなデメリットに気づこう!

                                                                              政治的アンケートを実施するロンブーの田村さん選択的夫婦別姓を法整備することについて、お笑い芸人(だった?)の田村さんが何度もアンケートを実施している。 2021年9月の自民党総裁選においても4候補(河野、岸田、高市、野田)のどなたが良いかというアンケートをされておられた。 彼は河野さん推しなので、河野さんがダントツ一位になることを期待していたのだろうが、結果は【高市早苗候補ダントツ一位】でアンケートは終了した。 それでもアンケートの結果を大メディアの様にねじ曲げることなく、最終結果発表を隠さなかった行為に関しては沢山の方々が評価していた。 彼がこの様に幾度も政治的なアンケートを取ることに対して私が 『田村さんはなんのためにアンケートいつもやっているの?』 と呟いたら、彼が将来に政治家になる目的があるのかもということだった。 将来、立憲から出馬するための布石を色々と打っているとしたら数々の政

                                                                              • 戦後のドイツの憲法も「押しつけ」だったの?|弁護士ほり

                                                                                (写真は戦後のドイツ連邦共和国初代首相で、基本法制定時に制定審議会議長も務めたアデナウアー) (By Bundesarchiv, B 145 Bild-107546 / CC BY-SA 3.0 DE, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5448118) 「押しつけ憲法論」と日本とドイツ 太平洋戦争に敗戦した後に連合国に占領された下で制定された日本国憲法について「押しつけ憲法」論があることはご存知のとおりです。この問題については以前、下記の記事でも触れました。 日本国憲法の中の「押しつけ」でない部分とは? そこで気になるのは、日本と同様に連合国に負けた側のドイツの場合はどうだったのかということです。ドイツも日本と同じような感じで、新たな憲法を「押しつけ」られたのでしょうか? ドイツはどうだったの

                                                                                  戦後のドイツの憲法も「押しつけ」だったの?|弁護士ほり
                                                                                • 2021.8.17 ①アメリカの言いなり  - カメキチの目

                                                                                  日本の領土問題。 戦後70年以上へても一向に進展しない「北方領土」返還。 近年になり、とつじょ浮上したかのような「尖閣列島」や「竹島」の問題。 (「尖閣」・「竹島」問題は子どものころ《勉強不足かもしれないが》学校ではなかった。私自身は 老人になってから初めて知った) ----ー 「北方領土」はきちんとした歴史的根拠があるから日本の領土。 とうぜんの権利として、長年にわたり返還が叫ばれていた。 ところが東西冷戦が終わってもロシアは返してくれない。 しかしロシアが返さないのは仕方のないことだと私は思う。 (「日本は独立国で主体的な外交をしている」と当の日本が強く叫んでも、アメリカ合衆国の一州と 揶揄される実態は、これほど長い時間がたっても何ら変わらない) 東西冷戦が終わり、アメリカの矛先がソ連(はなくなった)から中国に変わっても、 ロシアは社会主義国ではなくなっても、日本の返還要求を「おいそれ

                                                                                    2021.8.17 ①アメリカの言いなり  - カメキチの目