施設の俳句サークルの先輩から福島県会津若松地方で産する「会津みしらず柿」という皇室にも献上されるという名産品のお裾分けを頂いた。 現地に住まわれているご親戚から毎年贈られてくるとのことで、初めての貴重なものを味わせて貰うことになった。 漢字で書くと「身不知柿」となり、諸説ある名前の由来のひとつが、江戸時代当時の会津松平家当主が藩の献上品として将軍家に贈った際に「未だかかる美味なる柿を知らず」という賞賛の言葉を頂いたからだという説も有るらしい。 会津松平家23万石はよく知られているように3代将軍徳川家光の異母弟で名君として名高い保科正之(ほしなまさゆき)を藩祖とする。 〈保科正之は出生の事情から信濃の名族・保科家で養育され養家を継いだ〉 将軍家に忠義を果たすことを家訓とした御三家に次ぐ特別の家柄で、それが結果的に幕末の藩主・松平容保(かたもり)をはじめとする藩の行動を決定付け、戊辰戦争や明治