米国最大の銃擁護団体、全米ライフル協会(NRA)は5日、ラピエール副会長兼最高経営責任者(CEO)が今月末に辞任すると発表した。1991年から30年以上、CEOを務めていた。健康上の理由としているが、不適切な資金流用疑惑に関する訴訟の審理が近く始まる予定で、辞任の判断を助長した可能性がある。 ラピエール氏は声明で辞任後も「憲法修正第2条が認める銃所持の権利のために闘うNRAを支持する」と述べた。 ニューヨーク州のジェームズ司法長官は2020年、ラピエール氏ら4人が多額の寄付金を私的に流用し、NRAに損害を与えたとして提訴していた。本格的な審理開始が来週予定されている。