トランプ政権下で長年続く米国の保健政策の不備に拍車がかかったとする研究結果が出た/Alex Wong/Getty Images (CNN) 米国で数十年間にわたって続いていた保健衛生対策の不備がトランプ前米大統領の在任4年間でさらに悪化し、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)への悲惨な対応策につながったとする新たな報告書がこのほど公表された。 報告書の作成には米国、英国やカナダの公衆衛生の専門家ら33人が参加。トランプ政権時代における公共政策・保健衛生に関するランセット委員会が発表した。 トランプ政権時代には科学の政治問題化や無視があったとし、健康保険はなおざりにされ、食料支援事業も先細りしたなどと結論づけた。 報告書は、公衆衛生対策を軽視した政策の多くは1980年代のレーガン元政権時代にさかのぼるとしながらも、トランプ氏は在任時代、米国で既に弱体化していた衛生制度やオバマ元大統領による医