在京キー局の労働組合としては、初の脱退―テレビ朝日労働組合が、日本民間放送労働組合連合会(民放労連)からの脱退を申し入れ、今月25日の民放労連の定期大会で承認されたことは、各メディアで一斉に報じられた。これらの報道では、「活動方針の違い」「組合費の負担軽減」が主な脱退の理由とされている。だが、筆者が複数のテレビ朝日関係者らに聞くと、「真の原因」はテレビ朝日の人気報道番組「報道ステーション」の元チーフプロデューサーのセクハラに端を発する、同番組の社外スタッフ派遣切り問題にあるのだという。 ◯報ステ派遣切り問題の集会に報復 今月25日、民放労連の定期大会で新たに中央執行委員長に就任した高木盛正氏(TBS労組委員長)は、次のように発言した。 「MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)のいわゆるスポンサーへの行動が(テレ朝労連の)脱退の大きな原因だったことは間違いありません。これはちゃんと聞いており