前回(第12回)は、家電カテゴリーのマーケティング特性、戦略設計のポイントを説明した。今回(第13回)は化粧品カテゴリーだ。一口に化粧品といっても基礎化粧品から百貨店のカウンターで取り扱うブランド品までその範囲は広い。ジャンルによって消費者の「買い方」が異なるため、その特性に合わせた「売り方」をする必要がある。 今回取り上げる化粧品カテゴリーの商品特性は、前々回(第11回)の菓子・アイスクリームカテゴリー、前回(第12回)の家電カテゴリーと比べて何が違うだろうか。商品カテゴリーマトリクスで考えてみよう。 菓子・アイスクリームは、500円以内で買える安価な商品が大半を占める「最寄り品」(図の下側)。家電は「買い回り品、専門品」(図の上側)だった。化粧品は、家電と同様、買い回り品、専門品に位置する。 化粧品は大きく2つに分かれる。化粧水や乳液などスキンケアアイテムとも呼ばれる基礎化粧品と、マス