大学入試:37歳上田さん、医学部合格 がんで父妹失い決意、製薬会社辞職し /徳島 3月21日15時7分配信 毎日新聞 父親と妹をがんで失ったのを機に医師を志し、大企業の研究員を辞めた上田浩之さん(37)=徳島市北田宮3=が、今春の入試で徳島大医学部に合格した。4月から念願の医師への一歩を踏み出す。 兵庫県出身。京大農学部で新しいバイオテクノロジーに触れ、大学院を経て97年、大塚製薬に入社。約12年間、新薬の安全性評価に携わった。 5人家族だったが、父俊雄さん(当時62歳)が00年、すい臓がんで死去。07年には、1歳違いの妹珠子さんが33歳の若さで子宮がんのため亡くなった。珠子さんは前年2人目の子どもを出産、この時の検査でがんが見つかった。末期の状態で手の施しようがなかったという。 上田さんにとってただ一人の妹。見舞いに行っては励まし、体をさすった。「足が良くなったよ。ありがとう」。帰