「商魂」をわかりやすく言うと、ラーメン屋を経営できるような能力だ。 ラーメン屋の店主には商品企画や値付け、人の採用などさまざまな能力が要求される。それは企業経営者の仕事と同様だ。資金調達して、企画や仕入れを行ったうえで製品・サービスを組み立てる。販売で得た資金を広告やマーケティングに回したり、再投資したりする。そうしたビジネスパッケージこそが経営者の仕事なのだ。 そういう意味では、ラーメン屋の店主が必ず大企業の社長になれるとはいえないが、大企業の社長であれば、ラーメン屋もうまく経営できるとは思う。 「変化率」が重要 ──そうした経営者をどうやって見つけているのですか。 つねに事業の切り口を見いだして、競争優位を作っているかが重要だ。 例えば経営者と対話するとき私が指摘したことに、次に会ったときも対処していない経営者がいる一方、3日後くらいに会うとすでに対処している経営者がいる。 そのように