ロンドン/パリ(CNN) トランプ米大統領がホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領に厳しい態度で臨んだことは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に衝撃を与え、米国が自分たちと共にロシアの侵略に対抗するという欧州の根強い幻想を払い去った。 動揺し、おそらくは恐怖さえ感じながらも、欧州は「トランプ時代」における自衛の必要性についてようやく目を覚ましたかもしれない。 欧州連合(EU)のラファエル・グリュックスマン欧州議会議員はCNNに「まるでルーズベルト(元米大統領)がチャーチル(元英首相)を(ホワイトハウスに)迎え入れ、彼をいじめ始めたかのようだ」と語った。 ヘグセス米国防長官が政権関係者とのグループチャットで、防衛に「ただ乗り」している欧州を「情けない」と評した1カ月の間に、欧州は数十年にわたる防衛に関するタブーを打ち破った。数週間前には考えられなかった政策が今や検討されているのだ。