JR西日本は29日、富山県で運行する城端線と氷見線について次世代型路面電車(LRT)化など新交通体系に移行する検討を始めたと発表した。沿線自治体とLRT化の可否などを議論する。同社は北陸新幹線の開業時に旧JR北陸線の運行を第三セクターに引き渡したが、今回の2路線のように三セク線につながるローカル線は自社で抱えていた。運営を誰が担うかを含む抜本的な見直し議論に発展しそうだ。同日、高岡市と氷見市、
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西日本旅客鉄道株式会社 (以下、「JR西日本」) は中期経営計画2022に掲げる「安全で持続可能な鉄道・交通サービスの実現」に向けて地域との対話を推進させていただいております。城端線・氷見線につきましても将来のまちづくりに資する線区のLRT化など新しい交通体系の検討を進めていくことについて、沿線4市および富山県にご提案させていただきました。 沿線4市および県では、現在、地域に利用される交通ネットワークの形成に向け、JR西日本とも連携・協力しながら同線の直通化に向けた検討を行ってきているところです。今回の提案は安全で持続可能な公共交通の実現を通じた富山県西部地域、ひいては富山県全体の発展を目指すものであるとの説明を受け、城端線・氷見線は支線であり、北陸新幹線に伴う並行在来線問題とは切り離して協議するとしたことや、JR西日本および沿線4市は城端線・氷見線の活性化に向け相互に協力すること、今後も
JR城端線・氷見線の情報発信と利用の意識醸成を目的に活動している市民グループ「路面電車と都市の未来を考える会・高岡(RACDA高岡)」は十九日、高岡市のコミュニティルームたかまちプレイスで、グループに分かれて意見を出し合う「アイデアソン」を開き、城端線と氷見線の次世代型路面電車(LRT)化についてアイデアを出し合った。 RACDA高岡の会員、富山大都市デザイン学部の学生、呉西地区交通まちづくり市民会議のメンバー計十六人が参加。RACDA高岡の島正範会長(61)は「LRT化の将来について新たな発想を作り出す機会にしたい」と述べた。 参加者は二班に分かれ、路線や駅・駅周辺について思い思いの考えを披露。「大型商業施設や市民病院に直結して利便性を高める」「一時間に三、四本の周期的に運行するパターンダイヤで、快速運行もあれば」「現存する貴重な駅舎を保存」「サイクルセンターの併設」などの意見があった。
「城端線・氷見線LRT化検討会」は、同線のLRT化を断念し、「新型鉄道車両」の導入を目指していく検討結果をとりまとめました。どのような背景があったのでしょうか。 LRTにはない「鉄道車両」の利点とは? 富山県を走るローカル線、城端線と氷見線のLRT化を検討してきた「城端線・氷見線LRT化検討会」は2023年3月、同線のLRT化を断念し、「新型鉄道車両」の導入を目指していく検討結果をとりまとめました。 拡大画像 氷見線(画像:写真AC)。 「城端線・氷見線LRT化検討会」は、沿線自治体やJR西日本で構成。2023年3月30日に富山県高岡市で開かれた6回目の会合で、これまでの検討結果を踏まえた結論が出されました。 城端線・氷見線をLRT(架線レス蓄電気式)化する場合の費用は約421億円、新型鉄道車両は約131億円、BRT(バス高速輸送システム)は約223億円と試算。年間の維持管理費や赤字額も鉄
JR西日本の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(べるもんた)とは? 「ベル・モンターニュ・エ・メール」(以下、「べるもんた」)は、JR西日本の観光列車です。土曜日・日曜日にそれぞれ2往復(4本)が運転されますが、土曜日は城端線の高岡~城端間で、日曜日には氷見線の新高岡・高岡~氷見間(一部列車は砺波発)で運転されます。 列車の正式名称「ベル・モンターニュ・エ・メール」は、フランス語で「美しい山と海」という意味だそうです。その列車名のとおり、城端線では富山平野に広がる田園風景を、氷見線では富山湾の美しい車窓を楽しむことができます。正式名称が長いためか、愛称「べるもんた」で呼ばれることが多いようです。 そんな「べるもんた」の車内では、富山湾の新鮮なネタをふんだんに使ったお食事をいただくことができるのです。それも、できあいのものが提供されるのではなく、車端部に設けられたカウンターで、寿司職
JR西日本は1月29日、富山県の城端線(高岡~城端)と氷見線(高岡~氷見)に次世代型路面電車システム(Light Rail Transit=LRT)の導入や直通化などを含む「新しい交通体系の検討」を進める意向を明らかにした。 城端線と氷見線の2線は、ともに高岡駅(富山県高岡市)を起点とする、いわゆる「盲腸線」と呼ばれるローカル線。 2015年3月に北陸新幹線長野~金沢間が開業してからは、高岡駅を含む並行在来線の北陸本線(倶利伽羅~市振)があいの風とやま鉄道に転換されたが、2線は並行在来線扱いとはならず、JR在来線としては本線と接続しない「離れ小島」のような状態となっている。 以来、JR西日本は、富山県や沿線の4市(高岡市・氷見市・砺波市・南砺市)とともに城端線と氷見線の活性化や路線存続へ向けたあり方についての協議を実施し、今回、「鉄道施設・設備の整備や維持運営の費用に係る課題をはじめ、沿線
新高岡駅前を走る城端線の列車。氷見線と併せてJR西日本からあいの風とやま鉄道に経営移管することが決まった=高岡市内 ●再構築検討会、財源など5条件了承 ●沿線4市以外に負担求めず JR城端線・氷見線の再構築に向けた検討会が23日、富山市の県民会館で開かれ、両線の運行主体をJR西日本から第三セクター「あいの風とやま鉄道」(富山市)に将来的に移管することで正式に合意した。前回の検討会であいの風の日吉敏幸社長が提示した、財源確保や人的支援など5条件への対応案を示し、あいの風側が了承した。具体的な移管時期は未定で、今後検討を進める。 検討会には会長の新田八朗知事をはじめ、角田悠紀高岡、林正之氷見、夏野修砺波、田中幹夫南砺の沿線4市長、JR西の漆原健常務理事金沢支社長、あいの風の日吉社長らが出席した。 9月の前回会合で、4市長から城端線・氷見線の運営をあいの風に移管するよう求められた日吉社長は、同社
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