空から見たヴェネツィア 本場の風格、イタリア音楽 前回までバッハを聴き、バッハには中世以来のヨーロッパのあらゆる音楽が流れ込んでいる、という話になりましたが、その大海に注ぐ2つの大河は、イタリア音楽とフランス音楽です。 フランス音楽については、リュリ、ドラランド、シャルパンティエ、クープラン、ラモーを〝ベルばら音楽〟として過去記事で取り上げましたが、イタリア音楽はさらに歴史が古く、あまたの音楽家を輩出しています。 両者のライバル関係についてはこれまでも触れてきましたが、イタリアの方ではフランス音楽など眼中にはなく〝音楽の本場〟の風格を保ち続けてきました。 www.classic-suganne.com 当時から絶大な人気のヴィヴァルディ その中でも、〝最先端の音楽〟としてバッハに大きな影響を与えたのは、ヴィヴァルディです。 バッハは若い頃、主君の王子、エルンスト公子がオランダ留学から持ち帰