東京五輪閉会式から一夜明けて国立競技場周辺で集められたごみをまとめる人たち=東京都渋谷区で2021年8月9日午前8時55分、手塚耕一郎撮影 オリンピック開催中に東京・国立競技場周辺で、ごみ拾いを続けた人たちがいる。閉会式翌日の9日にも活動し、パラリンピック期間中も予定しているという。新型コロナウイルスの感染者数が過去最多を更新し続ける状況で開かれた東京五輪。そんな環境でも黙々と清掃した地元住民たちの胸中にあるのは、「各国の選手や関係者をきれいな街で迎えたい」という1964年東京五輪当時の人々の思いにも通じる、おもてなしだった。【松倉佑輔/デジタル報道センター】 炎天下、雨の日も黙々と 9日の午前8時過ぎ。台風の影響で断続的に雨が降る中、国立競技場近くの東京都渋谷区の道路沿いで、地元住民らが汗をぬぐいながらごみを拾っていた。集まったのは地域の住民ら約30人。マスクを着けた参加者は密にならない