総理も酒が好きだから言うけど――。2月8日、衆院予算委の集中審議で岸田文雄総理に“ため口”で語りかけたのは、立憲民主党の野田佳彦元総理(65)だ。 【写真】「岸田文雄」を料理屋に呼びつけた大物政治家の“長男” ロン毛のコンサル社長は高級車でお見送り こんな話しぶりが許されるのは、1993年の初当選同期、同い年で酒豪同士だからこそ。野田氏はアベノミクスを「大衆酒場でいつも頼むコップ酒」と評し、「なみなみと(コップに)入れようとしてきたと思うが、下の受け皿には届かなかった」と指摘した。富裕層が潤えば低所得者層に富が浸透するという「トリクルダウン」は起きなかったと断じたのだ。アベノミクス路線を転換させるであろう総理はこの「コップ酒」論にうなずきながら耳を傾けた。 政治部記者は言う。 「総理経験者の予算委での質問は珍しいが、野田さんは第2次安倍政権と菅政権でも質問に立った。話力には定評があり、堅い