野党党首会談を終えて、取材に応じる立憲民主党の枝野幸男代表(中央)ら=国会内で2021年6月10日午後3時、竹内幹撮影 通常国会が16日に閉会し、与野党は秋までにある次期衆院選に向けて「選挙モード」に突入した。中でも野党第1党の立憲民主党の枝野幸男代表は、「新しい政権をこの秋に作る」と強気の姿勢が目立つ。野党候補の当落を左右する「3対6対9」という「勝利の法則」の実現に手応えがあるためだ。その法則とは――。 「戻って来いよ」。立憲の安住淳国対委員長は今月1日、国会内の一室に当選1、2回の同党衆院議員を集めて激励した。旧民主党で選挙対策委員長も経験した安住氏の選挙塾。「若手に足りないのはとにかく知名度だ。知名度がないと最終盤で一気に相手に迫って、追い抜くことができない」と強調。知名度アップのために地元活動を徹底するようアドバイスした。 このとき、若手議員たちがじっと見つめていた資料は、4月に