小さなお子さんは、転んで痛がったり、暗い所を怖がったり、友達におもちゃを取られて嫌がったりということが毎日のようにあると思います。 そのような時、お子さんにどのように声を掛けますか? このような場面で、日本特有の声の掛け方のパターンがあります。 そして、その声の掛け方は、お子さんを感情のコントロールが苦手な子にしてしまうかもしれません。 この記事は、『子どもの感情コントロールと心理臨床』(大河原美以、2015)から学んだことの記録です。著者の大河原美以氏は、児童福祉施設や精神科思春期外来に勤務された後に教育心理学が専門の大学教授として活躍されています。本作では、お子さんが感情をコントロールする能力を身につける過程と、それと深く関連のある愛着形成やトラウマについて、詳細に説明されています。本のメインターゲットは支援者なので、やや難しい部分もありますが、コントロールに困難を抱えたお子さんに対し