老後資金の不安は尽きないものですが、果たして将来、年金はどれくらいもらえるのでしょうか。『令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』より見ていきましょう。 「足りない分は働いて」国主導で進む「自助努力」 高年齢者雇用安定法も改正され、70歳まで働き続けることが国主導で推進されている現在、「年金だけでは老後の生活費が賄えないから、足りない分は働いたり、投資で増やしたりしてください」と言われている感は否めない。 「もはや年金には期待できない」というのが、国民の総意になってきたともいえるが、改めて現況を把握してみよう。 年金が受け取れるのは原則65歳から(繰上げ受給の場合は減額される)。日本人の平均寿命が男女ともに80歳を超えているのだから、15年~20年は年金頼りの生活になる。では、実際の受給額はいくらか。 厚生労働省年金局発表の『令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況』では、以下の