コロナ患者専用のプレハブ病床。部屋の前にそれぞれ酸素ボンベが置かれていた=埼玉県三芳町北永井のふじみの救急病院 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、急増する重症患者らを受け入れる医療機関の現場は厳しさを増している。埼玉県内では重症者用の病床が増やされたが、24日現在、使用率はコロナ禍で最高の78・5%に達した。(丸山ひかり、贄川俊) 【写真】コロナ医療の限界見た看護師 「切なかった」命の選別 埼玉県内の重症患者が156人に上った23日、昼下がりの三芳町の「ふじみの救急病院」では、そのうち10人を受け入れていた。2階のナースステーションにあるモニターには、入院患者の名前とその処置内容などが映し出されていた。 同院の病床は、プレハブの19床を含め計38床。そのうち重症者用の病床は、10床ある。鹿野晃院長(48)は「今はプレハブの2床しか空いていない。これも夜までに埋まるでしょう」と説明する。