首相指名選挙での決選投票で、石破茂首相を再び首相に選出した衆院本会議=国会内で2024年11月11日午後4時9分、手塚耕一郎撮影 11日に発足する第2次石破内閣は、自民党の派閥裏金事件を受けた政治改革や、年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収の壁」の見直しなど課題が山積する中での船出となった。衆院選に大敗して自民、公明両党が「少数与党」となったことで、厳しい国会運営を余儀なくされるのは必至だ。 「決選投票の結果、石破茂君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」 11日午後4時過ぎ、額賀福志郎衆院議長が衆院本会議で、石破茂首相の再指名を告げると、首相は立ち上がり、何度も深々と頭を下げた。 30年ぶりの決選投票の末、続投を決めた首相だが、その道のりは平たんではなかった。自民、公明両党は衆院選で215議席の獲得にとどまり、過半数(233議席)割れの大敗を喫した。派閥の裏金問題で非公