『Winny』3月10日公開ビットコインやNFTなどで使用されるブロックチェーン技術の先駆けと言われる「Winny」。2002年に開発された革新的なファイル共有ソフトの開発者・金子勇はなぜ逮捕されたのか。センセーショナルな事件の裏側を丁寧に描く話題作。松本優作監督。 映画『Winny』の冒頭で、私たちはファイル共有ソフトWinny開発者の金子勇という人物に出会う。初めのうちは、金子は何を考えているかわからない“技術オタク”のように見える。だが、物語が進むにつれて金子の非凡さ、善良さ、それに「金子が目指していたもの」が徐々に見えてくる。最終陳述の場面では金子が実際に語った言葉を長回しのモノローグで再現する。監督にも俳優にも覚悟がなければ撮れない場面だ。映画を観終わったとき、金子は私たちにとってかけがえのない人物となっている(そして演じる東出昌大は素晴らしい!)。 WinnyはPure P2P