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桐野夏生の検索結果81 - 120 件 / 255件

  • 林芙美子の「愛」を創造 桐野夏生さん新作 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    「浮雲」なぜ書かれたか 太平洋戦争中、南方の占領地へ派遣された林芙美子(1903〜51年)が囚(とら)われた孤独と愛とは――桐野夏生さんの新作長編『ナニカアル』(新潮社)は、恋多き女流作家の空白の時間を、旺盛な想像力でよみがえらせた。昭和と現代の作家の魂が重なり合い、書くことの宿命的な業も浮かび上がる。(佐藤憲一) 「死は一切の罪悪を消滅させます」。47歳で死んだ芙美子の告別式で川端康成は異例のあいさつをしたという。意地の悪さや男性遍歴、「目立ちたがり屋」の言動への非難……芙美子には同時代の文壇からの心ない評も多かった。「なぜそんなに悪く言われたのか。本当の彼女はどんな人だったのか」との疑問が芙美子に引かれた端緒にある。 放浪の子ども時代を過ごした若い女性が、職を転々としながら東京の極貧生活をたくましく生きていく自伝的小説『放浪記』で、昭和初めの文壇に躍り出た芙美子。「彼女のモラルに対する

    • 自由求め、悪事もいとわず 桐野夏生「夜また夜の深い夜」:朝日新聞デジタル

      追い込まれていく女性の視点から日本社会の暗部をえぐってきた作家、桐野夏生が新作『夜また夜の深い夜』(幻冬舎)を刊行した。日本人の少女が、イタリア・ナポリのスラム街で苦境を生き抜く物語。珍しく海外が舞台だが、時代閉塞(へいそく)の現状を鋭く突く姿勢は変わらない。 主人公は、国籍も自分の本名も知ら…

        自由求め、悪事もいとわず 桐野夏生「夜また夜の深い夜」:朝日新聞デジタル
      • 差別とビジネス、搾取される少女 桐野夏生さんの長編小説「路上のX」:朝日新聞デジタル

        女性の生きづらさや現実の過酷さを容赦なく描いてきた。作家、桐野夏生さんの長編小説『路上のX』(朝日新聞出版)は、女子高生に接客サービスをさせる「JKビジネス」が主題だ。その言葉を聞いたとき「性的搾取以外の何ものでもない」と思ったという。「居場所がないゆえに、大人の男のビジネスに吸収されてしまう少女…

          差別とビジネス、搾取される少女 桐野夏生さんの長編小説「路上のX」:朝日新聞デジタル
        • Amazon.co.jp: I'm sorry,mama.: 桐野夏生: 本

            Amazon.co.jp: I'm sorry,mama.: 桐野夏生: 本
          • だから荒野、桐野夏生著、読了 - 未来のいつか/hyoshiokの日記

            だから荒野を読んだ。 自分の誕生日の日、身勝手な夫や息子たちと決別する46歳の専業主婦、朋美の物語。特にあてもなく、車に乗って東京から西に向かう。車にあった旦那のゴルフセットを売り払い、その金で買い物をする。ロードムビーな設定である。 専業主婦のいらだち、旦那の身勝手さ、コミュニケーションを取らない息子たち、家族はどうなるのか。 主婦の視点と旦那の視点が交互に入れ替わって語られていく。旦那のキャラが嫌な感じ(とっても身勝手)が出ていてよかった。面白かった。

              だから荒野、桐野夏生著、読了 - 未来のいつか/hyoshiokの日記
            • 【レビュー・書評】ポリティコン(上・下) [著]桐野夏生 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

              ポリティコン(上・下) [著]桐野夏生[評者]鴻巣友季子(翻訳家)[掲載]2011年3月6日著者:桐野 夏生  出版社:文藝春秋 価格:¥ 1,650 ■ヒッピー型ユートピア、残酷な筆 桐野夏生のすごさは、古典的なスタイルを取り入れながら現代と密に切り結んで、既存のジャンルを「えいやっ」と投げ飛ばしてしまうことだ。『東京島』ではロビンソン・クルーソーに始まる「孤島漂着もの」というジャンルを背負い投げ。『女神記』では「神話文学」を、『ナニカアル』では「評伝小説」の足をみごとに払った。 『ポリティコン』が取り入れたのは、昨今ちょっとしたブームの反ユートピア小説だ。アリストテレスは人間を「ゾーオン・ポリティコン(社会的動物)」と呼び、ポリス(都市国家)の活動に参加する者をシチズン(市民)とした。本書の舞台「唯腕(いわん)村」も正式に入村するには一定の条件を満たし、村に奉仕する必要がある。しかし農

              • Amazon.co.jp: 柔らかな頬 下 (文春文庫): 桐野夏生: 本

                  Amazon.co.jp: 柔らかな頬 下 (文春文庫): 桐野夏生: 本
                • 小説に追いつく不穏な社会 「日没」桐野夏生さんに聞く:朝日新聞デジタル

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                    小説に追いつく不穏な社会 「日没」桐野夏生さんに聞く:朝日新聞デジタル
                  • 林真理子さん×桐野夏生さん 表現の「いま」語りあう:朝日新聞デジタル

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                      林真理子さん×桐野夏生さん 表現の「いま」語りあう:朝日新聞デジタル
                    • エリート女性を取り囲むグロテスクな状況 『高学歴女子の貧困』~『グロテスク』(桐野夏生) - 快適読書生活

                      それにしても、恐ろしいですね、あの豊田議員の怒声。いや、精神衛生に悪そうなんであの怒声は聞いていないのですが、記事を読むだけでめちゃ恐ろしいのはわかる。 それにしても「桜蔭中・桜蔭高、東大法学部を経て、97年、厚生省入省。ハーバード大大学院留学」とスーパーエリートであるのはまちがいない。 なのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのか? そこで、以前から気になっていた、この『高学歴女子の貧困~女子は学歴で「幸せ」になれるか?~』を読んでみた。 高学歴女子の貧困?女子は学歴で「幸せ」になれるか?? (光文社新書) 作者: 大理奈穂子,栗田隆子,大野左紀子,水月昭道 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2014/03/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る なぜこれほど、高学歴女子たちの心理状態は荒れがちなのだろうか? (略) 我が国の女子は、社会制

                      • 「グロテスク」桐野夏生 | 本を読む女。改訂版

                        文庫化につき感想を上に上げてみます。 文庫は上下巻。 多分、私の人生史上最高に疲れた本、ある意味最強に印象に残ってる本です。 読んでこんなに気分が悪くなったのははじめてかもしれない。 分厚い本だから一気にとはいかないのだけど、 とりつかれるように読んでしまった。 これは現実にあった事件をモチーフに描かれている。 東京電力のエリートOLが、夜は娼婦をしていて、 殺されてしまう事件があった。その事件は数々の作家、ルポライターたちを 刺激し、彼らは事件を解き明かすべく自らのペンを取った。 「東電OL殺人事件」としてまとめられた佐野眞一のルポは、 容疑者側、被害者側から事件を見ていく渾身のルポだった。 私はこれを読んで事件にひきつけられる自分を感じた。 東京電力の総合職OLが、どうして、夜は売春をしなければならなかったのか? そこまで彼女を追い詰めたものは何か? それが、そのルポだけでは、私には感

                          「グロテスク」桐野夏生 | 本を読む女。改訂版
                        • 市川沙央さんが桐野夏生さんと対談 読書バリアフリー「能動的に」:朝日新聞デジタル

                          すべての人が活字文化を享受できる「読書バリアフリー」への思いを芥川賞受賞作「ハンチバック」で表現した市川沙央さんが20日、作家で日本ペンクラブ会長の桐野夏生さんとオンラインで対談した。市川さんは「出版社や作家が、能動的に読書バリアフリーに向けて動いてもらいたい」と訴えた。 対談は、作家やジャーナリストらでつくる日本ペンクラブの言論表現委員会が、読書バリアフリーを進めるための勉強会の一環として企画した。 重度障害者の市川さんは、大…

                            市川沙央さんが桐野夏生さんと対談 読書バリアフリー「能動的に」:朝日新聞デジタル
                          • 桐野夏生新連載は「ニート」もの! - しゃんぶろう通信

                            えー、うちは朝日新聞を取ってるんですが、うれしいニュースが。 週刊文春9/22号によると、11月から朝日新聞で桐野夏生の連載が始まるみたい。テーマは何と「ニート」。 桐野さんの言葉を少し引用すると、 「若い男性を主人公に書いていく予定です。女の心の闇は、もういいかな(笑)。むしろ今、男の闇のほうが深く濃いんじゃないでしょうか」 はてさて、どうなることでしょう? 期待半分、不安半分。 ちなみに、9/28には書き下ろしも収録された初のムック本「The COOL!」(小説新潮別冊)も出るみたいです。これも買っといた方がいいかな〜。

                              桐野夏生新連載は「ニート」もの! - しゃんぶろう通信
                            • 桐野夏生さん新刊「バラカ」 負の力が渦巻く震災後の世界(1/4ページ)

                              「10年、20年後に、あんな暗い小説を書いていたんだと明るく振り返ることができれば」と話す桐野夏生さん(宮崎瑞穂撮影) 東日本大震災直後の日々、多くの人の頭をよぎった「ありえたかもしれない日本」を舞台にした桐野夏生さん(64)の新刊『バラカ』(集英社)は、平成23年夏から4年にわたり月刊誌で書き継がれた大作だ。 震災当日、桐野さんは自宅で執筆中だった。夕方からは、新しい連載小説の打ち合わせを予定していたが当然キャンセル。「フィクション以上の悲劇を見て、自分の仕事は何もできない虚業だと思ってがくぜんとした」 当時、東京の湾岸地区のタワーマンションに住む母親たちを描く『ハピネス』を連載中だったが、「目の前の現実と乖離(かいり)しすぎて、こんなことを書いていていいのかとむなしくなった」という。新連載は、今の状況を書くしかないと構想を大幅に変更し、2カ月遅れでスタートさせた。

                                桐野夏生さん新刊「バラカ」 負の力が渦巻く震災後の世界(1/4ページ)
                              • 男が搾取してきた日本文学〜速報6「芥川賞&直木賞フェス」川上未映子&桐野夏生(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース(1/2)

                                第150回記念「芥川賞&直木賞フェスティバル」速報第6弾! イベント終了後、30分以内に書いて即アップの最速リポートです。 3月2日13時から14時のステージは 『柔らかな頬』で第121回直木賞を受賞した桐野夏生と、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞した川上未映子のトークイベント。 テーマは「現代という時代に小説を書くこと」。 「小説を書くようになったきっかけ」からスタート。 桐野:自分が読みたいものがもしかしたら自分でかけるのかなあという手探りな感じだった。 川上:散文詩を書いていて、それを読んだ編集者から小説をかいてみないかと依頼があって。ふたつ自分の中に形式があることが、ありがたい。 60年代70年代の日本文学と、女性の書いているものや、アメリカ文学との違いについて話題が広がっていった。 川上:サリンジャーの「フラニーとゾーイ」なんて、思春期の女の子が描かれていて、あの女の子にぎりぎ

                                  男が搾取してきた日本文学〜速報6「芥川賞&直木賞フェス」川上未映子&桐野夏生(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース(1/2)
                                • 今週の本棚・著者:桐野夏生さん 『日没』 | 毎日新聞

                                  ◆桐野夏生(きりの・なつお)さん (岩波書店・1980円) 想像する自由を奪われない 2011年3月の東日本大震災以降、原発事故や政治的な動きを禁忌のように扱う風潮に違和感を覚えていたという。「感じたことを書くのが作家の使命なのに、それを覆い隠して何事もなかったように書けるなら、その方が不思議。いつの間にか、禁忌に法的根拠ができていて、抵触した作家が収容される物語はどうだろうと考えた」。作家たちから「表現の自由」が奪われた近未来を描き、読み手に恐怖の爪痕を残す。 女性作家のマッツ夢井は総務省の「文化文芸倫理向上委員会」から召喚状を受け取る。指定された駅に着くと、車で携帯電話の通じない崖の上の“療養所”に連れられる。所長の多田は「社会に適応した作品」を書くよう求め、これまでの作品でレイプや暴力を描写してきたマッツを非難。「B98」と番号で呼ばれるマッツの監禁生活が始まる。

                                    今週の本棚・著者:桐野夏生さん 『日没』 | 毎日新聞
                                  • 桐野夏生『メタボラ』 - 荻上式BLOG

                                    メタボラ 作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/05/08メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (79件) を見る 必死に逃げていた。ひたすら走って、この場を去ってしまいたいが、<僕>は今、深い森の中にいて逃げることはおろか、走ることさえできないのだった。しかも漆黒の闇だ。何時間歩いても途切れることのない樹木の連なりは、進めば進むほど、密度を増しているような気がする。手探りで歩くもどかしさに、<僕>は何度も芽を閉じて両目を塞いだ。悪夢なら早く覚めてくれ、次の素敵な夢をみたいから、と。 長いこと積読してしまい、ようやく読んだ『メタボラ』は、桐野夏生の新聞連載小説。引用したのは、その始まりの第一段落。読後に読み返すと、実に象徴的な始まり方。 主人公は、宮古島で決して敵わなかった年上の不良「銀二」の影を消そうと、沖縄で新たな名前を名乗ることで乗り

                                      桐野夏生『メタボラ』 - 荻上式BLOG
                                    • 武田砂鉄×桐野夏生 【アシタノカレッジ】

                                      TBSラジオ「アシタノカレッジ」 パーソナリティ:武田砂鉄 0:00 放送前 2:54 【オープニング】 25:37 【エトセトラ学部】 1:02:27 メッセージ紹介 1:28:07【ニュースエトセトラ】 1:54:48 エンディング 1:57:14 アフタートーク 楽曲はこちらでは反映されないのでラジオ放送でお楽しみください。 番組終了後には、YouTubeのみのアフタートークがあります! 〇武田砂鉄(Twitter)https://twitter.com/takedasatetsu ☆番組公式サイト https://www.tbsradio.jp/ashitano/ ☆番組公式twitter https://twitter.com/AshitanoCollege ☆番組公式instagram https://www.instagram.com/ashitanocolleg

                                        武田砂鉄×桐野夏生 【アシタノカレッジ】
                                      • Amazon.co.jp: 光源: 桐野夏生: 本

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                                        • 『図書』10月号【試し読み】宇野重規/桐野夏生×武田砂鉄/岸政彦×小川さやか

                                          かつて福島県の原町(現・南相馬市)に、佐々木孝という哲学者がいた。生涯をオルテガ・イ・ガセットやミゲル・デ・ウナムーノを中心とするスペイン思想の探究に捧げ、スペイン語とスペイン文化を教えた。定年前に父祖の地である原町に移住し、そこで病気の妻の介護をしながら紡いだ思索の成果は、著作や翻訳はもちろん、死の直前まで更新を続けた「モノディアロゴス」と題したブログからもうかがえる。 この地で福島原発事故を体験した佐々木は、その禍中にあってスペイン思想の意味を考え続けた。彼が研究したウナムーノは、一八九八年の米西戦争敗北を受けて、スペインとは何か、スペインの再生はいかにして可能かを考えた。佐々木は同じように、原発事故を受け、東北のみならず日本とは何か、東北と日本の再生はいかにして可能かを模索した。佐々木の目に、事故の原因究明はもちろん、そこに至った日本の近代を徹底的に問い直すことなく、目をそらす日本の

                                            『図書』10月号【試し読み】宇野重規/桐野夏生×武田砂鉄/岸政彦×小川さやか
                                          • Amazon.co.jp: リアルワールド: 桐野夏生: 本

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                                            • Amazon.co.jp: 魂萌え !: 桐野夏生: 本

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                                              • ゲンダイネット|【HOT Interview】日本神話の中の“男女の業”を描いて話題 桐野夏生さんに聞く|2009年1月10日 掲載

                                                日本神話の中の“男女の業”を描いて話題 桐野夏生さんに聞く 「男性もイザナギのようにもっと女性を口説けばいいんですよ」 世界のトップクラスの作家たちが自国の神話を描く、話題の「新・世界の神話」シリーズに、日本代表として「女神記」(角川書店 1400円)を上梓した桐野夏生さん。テーマとして選んだのは、有名な国生みの夫婦神、イザナキ・イザナミの物語だ。多くの「女」を描いてきた桐野さんは、夫に裏切られた女神の「恨み」の激情をどう描くのか……。 ――数ある神話の中からイザナキ・イザナミ神話を選んだ理由は? 「私は本来それほど神話に詳しくはなかったのですが、お話を頂いたときにちょうど読んでいた鎌田東二さんの『呪殺・魔境論』に、イザナキ、イザナミの話には『恨み』の原点がある、と書かれてあり興味を持ちました」 ――出産で死んだイザナミは黄泉の国に行くが、迎えに行ったイザナキは醜く変わり果て

                                                • Amazon.co.jp: 水の眠り 灰の夢 (文春文庫): 桐野夏生: 本

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                                                  • 桐野夏生「バラカ」書評 震災の暗黒郷を描き、時代を照らし出す|好書好日

                                                    バラカ [著]桐野夏生 あの日の震災で、福島第一原発がすべて爆発した。東京は避難勧告地域に指定されて住民は西に逃げた。首都機能は大阪に移り、天皇も京都御所に移住した。2020年のオリンピックは大阪に開催地が変更された。震災から8年がたち、放射線量が下がってもまだ住民の半分以上が戻らず、東京の空き家では地方から来た若い日本人や外国人労働者がルームシェアしながら住んでいる。 もちろん、これは現実の出来事ではない。だが桐野夏生の手にかかると、架空のはずの小説が禍々(まがまが)しい現実感をもって読者の前に立ち現れる。これまでもそうした作風で、あり得たかもしれない現実を鋭くあぶり出す小説を世に問うてきた著者が、ついにあの震災をテーマとする長編小説に挑んだのが本書である。 タイトルの「バラカ」は、震災後に警戒区域で発見された一人の少女の名前を意味する。日系ブラジル人として生まれながら、中東のドバイで人

                                                      桐野夏生「バラカ」書評 震災の暗黒郷を描き、時代を照らし出す|好書好日
                                                    • 桐野夏生 『ポリティコン』|文藝春秋 |特設サイト

                                                      大正時代、東北の寒村に芸術家たちが創ったユートピア「唯腕(いわん)村」。1997年3月、村の後継者・東一(といち)はこの村で美少女マヤと出会った。マヤは北田という謎の人物の「娘」として、この村に流れ着いたのだった。自らの王国に囚われた男と、国と国の狭間からこぼれ落ちた女は、愛し合い憎み合い、運命を交錯させる。過疎、高齢化、農業破綻、食品偽装、外国人妻、脱北者、国境……東アジアの片隅の日本をこの十数年間に襲った波は、いやおうなくふたりを呑み込んでいく。ユートピアはいつしかディストピアへ。今の日本のありのままの姿を、著者が5年の歳月をかけて描き尽くした渾身の長編小説! 定価:各1650円(税込) 判型:四六判上製カバー装 登場人物紹介 登場人物相関図です。羅我和子、ホア、メイ以外には簡単な説明がついています。名前をクリックしてください。なお、文中内の年齢表記は、1997年のものです。 桐野夏生

                                                      • 桐野夏生 特集[評論]

                                                        • 桐野夏生さん 「中流」家庭の階層分断 (下)  : -政治家 Watcher- 流転するJapan

                                                          -政治家 Watcher- 流転するJapan 表裏一体、政治は政治家レベルで追う必要性を悟る。 酸甜苦辣・氾濫する情報から厳選し考察、文化・風俗・政治そして海外との交錯、 全てが絡合う複雑な世を、流転しながら未来を探る 戦後史を振り返れば、日本では80年代のバブル期になってようやく、男も女も等しく働ける時代が見え始めました。けれどバブルが終わったとたん「女を切る時代」が始まり、いまや性別を問わず若者を切り捨てる時代になった。なんという国、なんという経済社会でしょう。高度成長期の日本では、他人に負けなければ幸せになれると信じることができたのだと思います。そこでは「所有」が幸福の原理になっていた。しかし今では男性にとってさえ、所有が幸福につながるという神話は現実味を持たないでしょう。 (聞き手: 塩倉裕)

                                                            桐野夏生さん 「中流」家庭の階層分断 (下)  : -政治家 Watcher- 流転するJapan
                                                          • 時代の風:グーグル問題に思う=作家・桐野夏生 - 毎日jp(毎日新聞)

                                                            ◇小説断片化への不安 今年の二月、我々作家は、あるニュースを前にして、首を傾(かし)げつつも、大いなる不安を覚えたのだった。 首を傾げたのは、記事を何度読んでも、内容が理解できなかったせいだし、不安を覚えたのは、そうは言っても、自分たちの著作を否応(いやおう)なしにネットに公開されるかもしれない、という怯(おび)えからだった。 ご存じ、グーグル問題である。が、問題、問題と叫んだところで、出版関係者や著者でなければ、関心を持ち得ないだろうし、私も専門家ではないので、ここで妥当、かつ的確な説明ができるとも思えない。しかも、グーグル問題は、現在も流動的で、結論が出ていないときている。 つい先日も、米国作家協会、米国出版社協会の代理人が来日して、日本文芸家協会・副理事長の三田誠広氏と会見した、と新聞で読んだばかりだ。それによれば、三田氏も和解案を評価して、態度を軟化させたそうだ。 その和解案に賛同

                                                            • 桐野夏生が「日没」に記す、社会に充ち満ちる怪異(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース

                                                              「文化文芸倫理向上委員会」なる政府機関らしき場所から届いた召喚状。出頭したエンタメ作家が連れて行かれたのは、絶対に逃げ出すことのできない「収容所」だった……。 作家・桐野夏生の最新作『日没』(岩波書店)は、表現の不自由の”近未来”を描く。だが世界をくまなく可視化しようとする情報網や、アンバランスな統治者や疫病の出現で加速度的変化を強いられてきた現代においては、まるでほんの数センチ先の社会を示唆するかのようだ。冒頭から静かに足元を流れる不穏は決して私たちに無縁なものではない。 【写真】社会で深刻化する問題をまるで予言したかのような作品の数々で知られる作家・桐野夏生さん 桐野夏生に聞く、現代の創作や言論を取り巻く社会に満ちる気持ち悪さ。そして私たちはそれとどう戦うのか、戦えるのか。(文中敬称略) ■着火する言論 白い手袋を嵌(は)めた運転手が優雅にドアを開け、濃紺の車から琥珀色の髪をした女性が

                                                                桐野夏生が「日没」に記す、社会に充ち満ちる怪異(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
                                                              • ピル解禁と中絶の自由のため闘った女性 描いた桐野夏生さんの思い | 毎日新聞

                                                                低用量ピル(経口避妊薬)の国内解禁から今年で25年――。その承認よりもさらに30年近く前、ピル解禁と中絶の自由を訴えた榎美沙子さんという女性がいた。ピンクのヘルメットをかぶり、女性の権利を訴える姿は一躍世間の脚光を浴びた。だが彼女はある時を境に、こつぜんと姿を消してしまう。時代の先駆者であった榎さんは、なぜ表舞台から去ってしまったのか。作家の桐野夏生さんは、榎さんをモデルにした女性の足取りを追う小説「オパールの炎」(中央公論新社)を6月に刊行した。執筆にあたり、「彼女を消した社会に若干の復讐(ふくしゅう)心があった」と話す桐野さんに思いを聞いた。【松原由佳】 桐野夏生さんが描く「中ピ連」創設者 まずは、榎さんについて確認しておきたい。榎さんは1945年生まれ。京都大薬学部を卒業後、72年に「中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合(中ピ連)」を設立した。ピルの解禁を訴え、経済的理由

                                                                  ピル解禁と中絶の自由のため闘った女性 描いた桐野夏生さんの思い | 毎日新聞
                                                                • 武田砂鉄の気になるこの人:女性への男の視線 ゲスト・作家、桐野夏生さん(その1) - 毎日新聞

                                                                  • Amazon.co.jp: 玉蘭 (文春文庫): 桐野夏生: 本

                                                                      Amazon.co.jp: 玉蘭 (文春文庫): 桐野夏生: 本
                                                                    • asahi.com(朝日新聞社):作家・桐野夏生が講演会 島尾敏雄の戦争体験と3.11 - 文化トピックス - 文化

                                                                      印刷 メール 作家・桐野夏生が講演会 島尾敏雄の戦争体験と3.11 桐野夏生 作家の桐野夏生が「島尾敏雄の戦争体験と3.11後の私たち」と題して、鹿児島市内で講演した。 桐野は島尾の小説『死の棘(とげ)』を戦後文学の最高峰と考えている。一昨年出した『IN(イン)』は『死の棘』にささげられた小説だった。 「島尾さんは特攻を志願して奄美に来たとき、死と契約した。妻のミホさんとの出会いには最初から結末に死があった。しかし敗戦で死との契約は解除され、2人は生き残る。夫は特攻基地から文学へ戦いの場を移したのに、妻はついてゆけない。その修羅の日々を描いたという意味で『死の棘』は戦争文学だと思う」 桐野は、島尾のこの戦争体験を、東日本大震災以後を生きている私たちに結びつける。 島尾が敗戦後に書いた文章のなかに、日々が通り抜けてゆき、何も感じなくなった、という意味の記述がある。敗戦の前にぼうぜんと立ちすく

                                                                        asahi.com(朝日新聞社):作家・桐野夏生が講演会 島尾敏雄の戦争体験と3.11 - 文化トピックス - 文化
                                                                      • Amazon.co.jp: 夜の谷を行く: 桐野夏生: 本

                                                                          Amazon.co.jp: 夜の谷を行く: 桐野夏生: 本
                                                                        • 桐野夏生が見たJKビジネスの危うさ「17歳以下の少女は肉のつき方が違うと目を輝かせ…」 | from AERAdot. | ダイヤモンド・オンライン

                                                                          朝日新聞出版が運営するニュースサイト。 from AERAdot. 『週刊朝日』や『AERA』を発行する朝日新聞出版のwebサイト「AERAdot.」とのコラボレーション連載。 バックナンバー一覧 貧困や虐待などの問題を抱える少女をサポートする「若草プロジェクト」の設立3周年シンポジウムが青山学院大学(東京都渋谷区)で開かれ、参加した作家の桐野夏生さんらが少女らを取り巻く現状を訴えた。桐野さんは近著『路上のX』の中で親に棄てられ、「JKビジネス」に引きずり込まれる女子高生の姿を描いている。同プロジェクト代表の村木厚子さん、瀬戸内寂聴さんの秘書、瀬尾まなほさん(同プロジェクト理事)らも登壇。桐野さんは取材を進めるうちに、少女たちを食い物にする大人の悪意に衝撃を受けたと明かした。 「作品を書いている最中に、JKビジネスに詳しく、また経営者とも知り合いだという男性に取材をしました。彼らは17歳以

                                                                            桐野夏生が見たJKビジネスの危うさ「17歳以下の少女は肉のつき方が違うと目を輝かせ…」 | from AERAdot. | ダイヤモンド・オンライン
                                                                          • 『日没』(岩波書店) - 著者:桐野 夏生 - 松本 侑子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                            著者:桐野 夏生出版社:岩波書店装丁:単行本(336ページ)発売日:2020-09-30 ISBN-10:4000614401 ISBN-13:978-4000614405 内容紹介: あなたの書いたものは、良い小説ですか、悪い小説ですか。小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は―。 市民を味方につけて行う言論統制主人公の女性作家マッツ夢井は、市民が国民と呼ばれるようになり、ネットニュースが「時の政権に阿(おもね)る書きっぷりに」なった時代に生きている。また作家の不可解な自殺や病死が増えている。 そんなある日、総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会から召喚状が

                                                                              『日没』(岩波書店) - 著者:桐野 夏生 - 松本 侑子による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                            • 『I’m sorry, mama.』桐野夏生(集英社文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

                                                                              →紀伊國屋書店で購入 「「唐突」な恐怖」 今夏一時帰国したときにお誘いを受けて、紀伊國屋サザンシアターで、福岡伸一と斉藤環の対談を聞く機会があった。どちらも旬で活躍している人達なので、大変に興味深かったのだが、その中で斉藤環が桐野夏生を高く評価しているのに気づいた。名前は知っていたが、彼女の作品は今まで読んだことはなかったので、今回手にとってみた。 『リアルワールド』と『I’m sorry, mama.』の2冊を読んだが、後者を紹介したい。アイ子という、とんでもない悪女の物語である。桐野夏生の作品の特色は「唐突さ」だ。特に最初は全く予期しない出来事が起こる。冒頭に登場する保育士の美佐江と、彼女が担当する園児であった稔が、25歳違いにも拘らず結婚しているのは、珍しいことであれ唐突ではない。 しかし、彼らが結婚二十周年記念に焼肉屋で食事をし、そこで働いているアイ子に偶然出会う。アイ子は美佐江の

                                                                                『I’m sorry, mama.』桐野夏生(集英社文庫) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
                                                                              • 桐野夏生、冲方丁、宮内悠介ら13作家が対決、『角川新春麻雀大会』生放送 | CINRA

                                                                                角川歴彦プレゼンツ『角川新春麻雀大会2018』が1月21日にニコニコ生放送で配信される。 1970年代から不定期開催されている『角川新春麻雀大会』。2014年にKADOKAWAとドワンゴの経営統合を記念して開催されて以降4年ぶりの大会となり、対局の模様が全編にわたって中継される。 今回は作家の伊集院静が発起人となり、総勢13人の作家陣が出演。参加作家には伊集院静、我孫子武丸、綾辻行人、井沢元彦、冲方丁、大沢在昌、海堂尊、桐野夏生、黒川博行、西條奈加、鳥羽亮、藤田宜永、宮内悠介、KADOKAWA取締役会長の角川歴彦が名を連ねている。

                                                                                  桐野夏生、冲方丁、宮内悠介ら13作家が対決、『角川新春麻雀大会』生放送 | CINRA
                                                                                • 日本ペンクラブ第18代会長に桐野夏生氏 就任のご挨拶

                                                                                  一般社団法人日本ペンクラブは2021年5月25日理事会で第18代会長に桐野夏生氏を選出しました。 [就任のご挨拶] このたび日本ペンクラブの会長に就任いたしました、作家の桐野夏生と申します。女性初の会長ということですし、長い歴史を持つペンクラブという組織を代表することに、大きな責任を感じております。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。 ペンのPは、Poet(詩人・俳人・歌人)、Playwrights(劇作家)、EはEditors(編集者)、Essayists(随筆・評論・翻訳・学者)、そしてNは、Novelists(作家)。これらを合わせて、PENと言い習わしております。 つまり、文筆を生業としている者が、言論の自由、表現の自由を守るために、そして、世界の平和を希求するために集まり、言語の違いを超えて連帯しよう、という高邁な理想を持った組織であります。このことについて、私の年代は承知して

                                                                                    日本ペンクラブ第18代会長に桐野夏生氏 就任のご挨拶