明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が古墳を再現して墓として提供する会社「前方後円墳」を設立し、28日に東京・有明の東京ビッグサイトで始まった葬祭関連業界の展示会「エンディング産業展」で区画の予約販売を始めた。社長の竹田氏は「日本文化への理解を深めてもらうため、墓の一つのスタイルとして提案した」と話した。 1基に5870人以上の遺骨発売された古墳は千葉県野田市と高松市の民間霊園内に築造中で、いずれも纏向(まきむく)型前方後円墳。墳丘の長さは約18メートルで、周りに濠がある。今年末から来年1月にかけての完成を目指している。 古墳を現代人の墓にするといっても、天皇陵のように1人で葬られるわけではない。野田市の古墳の場合、1人用510区画、夫婦など2人用1680区画と、2000人以上の遺骨をまとめて埋葬する合祀墓が配置され、1基に計5870人以上が眠ることになる。 使用料は初期費用込みで1人用が63