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池田満寿夫 作品の検索結果1 - 40 件 / 84件

  • 西宮名塩は近未来神殿でテンションがあがる

    大阪生まれの大学院生。工作や漢字が好きです。ほら貝も吹けます。先日、教授から「あなたは何を目指しているのか分からん」と言われました。 前の記事:極楽浄土バスボムを作る > 個人サイト 唐沢ジャンボリー 遠くに見えた憧れの街 4年ほど前、私は「JR福知山線廃線敷」のハイキングコースに向かって、JR宝塚線に乗っていました。 だんだん山が深くなってきて、「自然の中をいっぱい歩くぞ~」とテンションがいや増すなか、「西宮名塩」の駅を通り過ぎた時です。 なんとなく車窓の外を眺めると、 嘘みたいな近未来都市が それからというもの、「一体あれは何だったんだろう...?」のときめきは止まず、あまりにも現実味がないので一時は「CG説」も浮上しましたが、先日ついに名塩の地に降り立つことになりました。 斜面に現る近未来エレベーター あの日と同じようにJR宝塚線に乗り、1人西宮名塩駅に到着。 めちゃくちゃ晴れた 駅

      西宮名塩は近未来神殿でテンションがあがる
    • 第139回 須藤 晃 氏 音楽プロデューサー | Musicman

      今回の「Musicman’s RELAY」はグラフィック・デザイナー 田島照久さんからのご紹介で、音楽プロデューサー須藤 晃さんのご登場です。石川啄木に憧れる文学青年として富山で過ごした須藤さんは、東京大学への入学を機に上京。大学在学中には渡米し、ニューヨークのソーホーで生活をしながら、大きな刺激を受けます。1977年、CBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社後は、プロデューサー&ディレクターとして尾崎豊、矢沢永吉、浜田省吾、村下孝蔵、橘いずみ、玉置浩二らを担当。現在も精力的にプロデュースワークを続けられています。そんな須藤さんに生い立ちやキャリアのお話から、尾崎豊との日々までお話を伺いました。 2016年7月12日 掲載 (インタビュアー:Musicman発行人 屋代卓也/山浦正彦) プロフィール 須藤 晃(すどう・あきら) 音楽プロデューサー 1952年8月6日 

        第139回 須藤 晃 氏 音楽プロデューサー | Musicman
      • 意外すぎる!?芥川賞を受賞していない有名作家まとめ - 日々の栞

        芥川賞といえば純文学の登竜門的な賞だ。 純文学で優れた新人に与えられる賞で、安部公房や大江健三郎、中村文則、平野啓一郎、川上未映子、綿矢りさ、阿部和重など数多くの有名作家が受賞してきた。 実力のある作家に賞を与えて世に送り出してきた芥川賞だが、一部の作家は正当に評価できていなかったという声もある。実力はあるが、意外にも芥川賞を受賞していない作家もいるのだ。 かつて選考委員だった池澤夏樹は、「かつて芥川賞は村上春樹、吉本ばなな、高橋源一郎、島田雅彦に賞を出せなかった。」というコメントを残している。 そんな実力があるが芥川賞を受賞してない有名作家を紹介したい。 芥川賞とはどんな文学賞? 芥川賞を受賞していない作家 太宰 治 中島敦 三島由紀夫 津島佑子 村上春樹 高橋源一郎 島田雅彦 山田詠美 吉本ばなな 松浦理英子 舞城王太郎 芥川賞とはどんな文学賞? 芥川賞全集 第十一巻 作者:村上 龍,

          意外すぎる!?芥川賞を受賞していない有名作家まとめ - 日々の栞
        • 芥川賞162回分の選評を分析してみた|大滝瓶太

          前回、「小説家になろう」に投稿された新着2000作品のタイトル分析を行った。やったからといって特別なにか新しいことがわかった訳ではないのだけれど、「精読(close reading)」の対義語である「遠読(distant reading)」は何かの役に立ちそうではある。ということで、別のものを「遠読」してみることにした。 とはいえ、ぼくとしても時間や手間がかかるようなことはしたくない。なのでネット上でデータベース化されたものを対象にしたいと周りをみるとちょうどいいのがあった。みんな大好き、「芥川賞」である。 「日本で一番有名な文学賞」である芥川賞のウォッチャーならば、上記サイトを知らないひとはおそらくいないだろう。2020年5月現在、第二次世界大戦時の中断を挟んでこれまでに162回行われてきたこの文学賞の選評がこのサイトではデータベース化されている。そこで今回、ここにある選評(の抜粋)をス

            芥川賞162回分の選評を分析してみた|大滝瓶太
          • 「小説トリッパー」編集長・池谷真吾が語る、文芸誌の領域 「境界線はなくなり〈すべて〉が小説になった」

            小説雑誌は一般的に純文学系とエンタテインメント系に大別できるが、季刊「小説トリッパー」は、両方を扱っている点に独自色がある。また、朝日新聞出版という大手新聞社系の版元からの発行なのも特徴だ。昨年は今村夏子『むらさきのスカートの女』が同誌掲載作で初の芥川賞を受賞し、2020年夏季号で創刊25周年を迎えた。 池谷真吾編集長に「小説トリッパー」の歩みとともに、前歴である角川書店(現KADOKAWAグループ)での経験、吉田修一『悪人』、角田光代『坂の途中の家』など担当した書籍についても語ってもらい、1990年代からの文芸の流れをふり返った。(10月21日取材/円堂都司昭) 「野性時代」のアルバイトからキャリアがスタート ――この世界にどういう風に足を踏み入れたんですか。 池谷:就職活動に失敗しまして、どこからも採用されませんでした。1992年のことです。年が明けて、もう大学も卒業という時に、友人が

              「小説トリッパー」編集長・池谷真吾が語る、文芸誌の領域 「境界線はなくなり〈すべて〉が小説になった」
            • 社会現象にも!話題になった芥川賞受賞作品まとめ - 日々の栞

              芥川賞といえば純文学の登竜門的な賞だ。 純文学で優れた新人に与えられる賞で、安部公房や大江健三郎、中村文則、平野啓一郎、川上未映子、綿矢りさ、阿部和重など数多くの有名作家が受賞してきた。 芥川賞は文学賞の中でも特に有名な賞である。それもあって、受賞作がベストセラーになったり、社会現象になったことも数多くあった。 歴代の芥川賞受賞作品の中でも、特に話題になった受賞作品について紹介したい。 芥川賞とはどんな文学賞? 社会現象・話題になった芥川賞受賞作品の紹介 太陽の季節 / 石原 慎太郎 されどわれらが日々 / 柴田 翔 赤頭巾ちゃん気をつけて / 庄司 薫 限りなく透明に近いブルー / 村上 龍 僕って何 / 三田 誠広 エーゲ海に捧ぐ / 池田 満寿夫 蹴りたい背中 / 綿矢 りさ 蛇にピアス / 金原 ひとみ abさんご / 黒田 夏子 火花 / 又吉 直樹 コンビニ人間 / 村田 沙耶

                社会現象にも!話題になった芥川賞受賞作品まとめ - 日々の栞
              • 松岡和子個人全訳 シェイクスピア全集 全33巻

                二〇二〇年十二月十八日、シェイクスピアの喜劇『終わりよければすべてよし』を訳了した。 振り返れば、『終わりよければ』を先頭に「前へならえ」のかたちでシェイクスピアの戯曲三十七本がずらっと一列に並んでいる。一番遠くに立つのは一九九三年に訳した『間違いの喜劇』だ。各作品それぞれに拙訳を使って上演された様々な舞台が寄り添っている。 振り返れば二十八年経っている。その歳月の道筋のそこかしこに、私をここまで連れてきてくれたあの人この人の顔が――。 一九九三年まで、私はシェイクスピアから逃げまくっていた。逃げたつもりでいると、その都度シェイクスピアに通せんぼされた。通せんぼの大半に『夏の夜の夢』がからんでいる。 最初の逃走と通せんぼ。大学二年で英文科に進んだ私は、英文学専攻なのだから卒業までにシェイクスピアの一本も読んでおかねばと殊勝な気を起こし、シェイクスピア研究会というサークルをのぞいてみた。先輩

                  松岡和子個人全訳 シェイクスピア全集 全33巻
                • Connect-“多様性”の現場から | 画家・山下清の素顔について考える 前編

                  WebライターのKです。 3月10日は放浪の天才画家・山下清の誕生日です。最近とみに評価の高くなった障害者アートの先駆者として山下清を紹介できないかと考え、山下清の作品を管理されている甥の山下浩さんに連絡をとりました。すると、「山下清の絵は障害者アートではありませんので、再考いただきたい」というメールが寄せられました。そして「山下清は障害者なのですか。本人も家族もそうは思っていませんよ」という問いかけもいただきました。 山下清に関しては、美術だけではなく、心理学や精神医学など、 さまざまな分野の書籍が出版されています。 知的障害者に対して人々が抱くステレオタイプのイメージに本人やその家族が苦しめられることは、しばしば起こることです。ランニングと半ズボンにリックサック姿で、「ぼっ、ぼっ、ぼくは、おにぎりが好きなんだな」という独特の口調で話す裸の大将・山下清。映画やテレビのイメージと実像はどの

                    Connect-“多様性”の現場から | 画家・山下清の素顔について考える 前編
                  • 横尾忠則らが挑んだ、戦後の「複製芸術」の熱気をたどる展覧会

                    国立工芸館では、1957年から79年まで開催された版画の公募展「東京国際版画ビエンナーレ展」をその受賞作・出品作を通して振り返る展覧会が開催されている。版画作品、歴代の貴重な展覧会告知ポスターと併せ、グラフィックデザインまで、紙作品のみで構成される展覧会は、同館でも初めての試み。複製芸術である版画やグラフィックデザインがいかに表現の可能性を広げたか。その魅力に改めて向き合える。 1950年代、日本は朝鮮戦争による特需を背景に復興、高度経済成長期へと入っていく。テレビの普及も相まって、マス・コミュニケーションの時代が到来。60年代には日米安保条約締結を巡り労働者や学生の運動が活性化する一方、東京オリンピックが開催され、70年代には大阪万博も開催、2度のオイルショックによる景気低迷まで、光も影も強烈なエネルギーを発していた。 美術界にもその熱量は伝播(でんぱ)し、世界にひらき、大衆文化との結び

                      横尾忠則らが挑んだ、戦後の「複製芸術」の熱気をたどる展覧会
                    • 「コロナ後の世界」には女はいない、あるいは、分別と多感③|重箱の隅から|金井 美恵子|webちくま

                      原爆記念日に、NHKが特集番組を放送しなかった昭和53年はどういう年であったのかを思い出そうとして、つい「村上春樹さん首相を批判」と無邪気に感心する無気味な新聞記事を引用して枚数が尽きてしまったのだった。 ’78年と表記するより昭和53年と書いたほうが、もちろんふさわしいのだが、その3年前、在位50年を記念した記者会見で、象徴、、ではない国家の権力者の天皇の「戦争責任」という概念を、文学的、、、なものとしてまともに答えず、原爆投下をやむを得ぬことと発言し、3年後の昭和53年10月、靖国神社は、東條英機、広田弘毅らA級戦犯14人を合祀するのだが、当然天皇の記者会見での発言の影響があるだろう。半藤一利の『マッカーサーと日本占領』(PHP研究所、平成28年)を引用して江橋崇は『日本国憲法のお誕生――その受容の社会史』(有斐閣、令和2年)に、合計11回以上の会見を通して、昭和天皇がマッカーサーに対

                        「コロナ後の世界」には女はいない、あるいは、分別と多感③|重箱の隅から|金井 美恵子|webちくま
                      • ジャケ買い上等!💪 邦楽編 (1)春から夏へ - Good Old Music 、Fantastic高校野球

                        皆様こんにちはm(_ _)m 今日4月23日(火)、、仕事は10時前に終わり、、、 そして明日24日(水)は休み、、、 4月の仕事の状況なんていつもだいたいこんな感じ(笑)ですわ(´∀`*)ウフフ こんなワタシ(笑)ですが、今週もよろしくお願い致しますm(_ _)m もう帰って来たん?、、、!! ・・・と驚きを隠せないまる君 ・・冬来たりなば春遠からじ 春来たりなば夏遠からじ、、、 というわけで春夏特集!、、、としたものの(笑) やっぱりというか(笑)予想通りというか、、、、、 当初は、ほぼ夏のセレクトとなってしまいました! まぁワタシのシュミもあるといえばありますが(笑) なので慌てて夏以外のも追加(笑)した次第です(´∀`*)ウフフ とはいえ、これも予想通りというか、、、 当ブログの常連さんばかり(笑)になってしまいました(^▽^) またか、、、と思わずに(笑)お付き合いいただければと

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                        • 坂本龍一というメディアは終わらない その活動の内と外を2冊の書籍で捉え直す | Mikiki

                          メディアとしての坂本龍一というプロジェクトへ 1980年代くらいまでのテレビには、岡本太郎や池田満寿夫、黛敏郎や山本直純、大島渚や野坂昭如、少し年齢を下げれば、三枝成彰、村上龍、中島梓、田中康夫など、美術、音楽、文学、映画、などの多くの文化人が登場していた。しかし、そうした文化人たちがその本業において、どのような仕事を成し遂げた人物なのかまでを詳しく知る視聴者はどれほどいただろうか。 本書がテーマとする、(坂本龍一の活動に見る)「マス・メディアの中の芸術家像」とは、そうした本業と乖離したタレント的なパーソナリティを要求されるようなマス・メディアとのかかわりではなく、活動の基盤を、メディアを介することでオルタナティヴに(本書に倣えばゲリラ的に)展開しようとする芸術家の謂と言えるだろう。もちろんタレント的にテレビや広告に登場することもあったにせよ、だからこそ、坂本龍一とは、その当初からメディア

                            坂本龍一というメディアは終わらない その活動の内と外を2冊の書籍で捉え直す | Mikiki
                          • SUMMER SONGS 2021 日本の夏 (その弐) ~夏の夜 - Good Old Music 、Fantastic高校野球

                            ・・・・・いよいよ暑さが本格的になって来ましたね。 いま窓の外ではヒグラシが、カナカナカナ…と、はかなげな声で鳴いてます(*´ω`*) 今ワタシの中では「その日暮らし」が「カネカネカネ!!」と泣いてます(笑) 非情に蒸し暑かった今日、ワタシとゆかいな仲間たち(笑)は、 こんなカンジでした(笑) →  _| ̄|○ というわけで明後日7/15(木)からの仕事は早出シフト(※)に! (※)早出:早朝4時半ごろから12時頃まで作業する夏仕様シフト。 8時間してないじゃないか!とおっしゃりたい気持ちは分かりますが(笑) 夏はこれが限界なんです(´∀`*)ウフフ そして明日7/14(水)は健康診断の日! リアル「ヴァリウム・サマー」(笑)、満喫してきます!(^^)/ 日本の夏、第2回は、、、 「夏の夜」! ますます「キンチョーの夏」っぽく(笑)なってきました(´∀`*)ウフフ となれば、やはりこの曲を

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                            • 第140回 酒井 政利 氏 音楽プロデューサー | Musicman

                              今回の「Musicman’s RELAY」は須藤 晃さんからのご紹介で、音楽プロデューサー 酒井政利さんのご登場です。和歌山で青春時代を過ごされた酒井さんは立教大学卒業後、映画制作を目指し松竹入社。その後、音楽業界へ転身され日本コロムビア、CBS・ソニー(現 ソニー・ミュージックエンタテインメント)の音楽プロデューサーとして南沙織、郷ひろみ、山口百恵など数多くのアイドルやアーティスト、そして名曲を送り出してきました。現在もメディアを横断してご活躍されている酒井さんに、その輝かしいキャリアや数々のエピソード、そして、ご自身のプロデュース術まで、じっくりお話を伺いました。 2016年8月17日 掲載 (インタビュアー:Musicman発行人 屋代卓也/山浦正彦) プロフィール 酒井 政利(さかい・まさとし) 音楽プロデューサー 日本コロムビア、CBS・ソニー(現:株式会社ソニー・ミュージックエ

                                第140回 酒井 政利 氏 音楽プロデューサー | Musicman
                              • 池田満寿夫記念館に行ってきた - 日々の栞

                                画家、版画家、陶芸家、作家、映画監督として活躍した芸術家を知っているだろうか? 多才さを発揮したこの芸術家は、池田満寿夫だ。エロスの作家とも呼ばれ、官能的な作風の作品を多く残した。 エーゲ海に捧ぐ (中公文庫) 作者:池田 満寿夫 中央公論新社 Amazon 小説で言えば、『エーゲ海に捧ぐ』はその前衛性と官能性で話題になった。サンフランシスコのアトリエにいる彫刻家に日本の妻から国際電話がかかってくるのだが、彫刻家の目の前には白人女性たちが痴態を繰り広げるという話だ。あらすじからして、センセーショナルなことが分かってもらえると思う。 この作品で池田満寿夫は第77回芥川賞を受賞したのだが、あまりにも官能的な内容は選考委員の間では物議を醸した。選考委員の永井龍男は本作への授賞に抗議し、芥川賞選考委員を辞任するまで至った。逆に、吉行淳之介は高く評価したようだ。内容的に吉行淳之介なら評価するのはなん

                                  池田満寿夫記念館に行ってきた - 日々の栞
                                • 宮島達男 「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」前編 | ブログ | ベネッセアートサイト直島

                                  【重要】2024年10月1日以降のご入館分より、全アート施設でオンラインチケットを導入します。詳しくはこちらをご確認ください。 宮島達男は、0が表示されず、1から9の数字を刻み続けるLED(発光ダイオード)のデジタルカウンターを用いた彫刻・インスタレーションや身体を使ったパフォーマンス、1945年に長崎で被爆した柿の木の苗木を世界各地で子供たちとともに植樹する「時の蘇生・柿の木プロジェクト」といった数々のシリーズ作品を展開し、世界的に活躍している。 その宮島が、1998年に直島の本村地区の古い家屋全体を使って作品化したのが、家プロジェクト「角屋」である。これは、本プロジェクトの第1号であり、ベネッセアートサイト直島における、地域の人々の営みの歴史を現代と繋げ、未来を思索する場所を作るという方向性を改めて示すとともに、地域の人々が作品制作に参加することにより、アート活動を、コミュニティや島の

                                    宮島達男 「それは変化し続ける」、「それはあらゆるものと関係を結ぶ」、「それは永遠に続く」前編 | ブログ | ベネッセアートサイト直島
                                  • 独学者のための文献リスト 読書猿Classic: between / beyond readers

                                    我々の時間についての遠近感は、時としてとんでもなく歪むが、それに気付く機会があまりない。 だから、何か一つの事項について年表をつくると、背筋が伸びるかのように、縮んでいた時間感覚を修正できる。 自分の経験だと、自分が生まれる前の、近現代あたりが、かなりアバウトにいっしょくたにされていることが多い。サルトルの『嘔吐』がベストセラーになるのはもっとずっと後のように思っていたが、実際は1946年である。 これは周りに質問してみるといい。世代によっては「70年代あたり」に「サルトルがブームだった」となってたりするので、自分と違う世代の人と質問し合うとおもしろい。 ベストセラーの悪口をいうにしても、ファクトを整理しといた方がいいと思って作った私物くさいリストであるが、いろいろツッコミどころや「発見」のしどころがあると思うので公開してみる。 現在に近づくほど、これまた私見だが、ベストセラーとして並ぶ本

                                      独学者のための文献リスト 読書猿Classic: between / beyond readers
                                    • 芥川賞を「大河ドラマ」として楽しめる本がある。

                                      1987年生まれ。村上春樹や太宰治など100人以上の書き手を文体模写した『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(共著・宝島社)がシリーズ累計17万部。『芥川賞ぜんぶ読む』(宝島社)では1935年~2018年までの芥川賞受賞作180作をすべて解説した。そのほか『小説幻冬』(幻冬舎)で「ニャタレー夫人の恋人」を連載、『ヤングキング』(少年画報社)で「めぞん文豪」の漫画原作を神田桂一氏とともに担当。 タイム・スリップ芥川賞 なぜ、「あの作品」が芥川賞に選ばれたのか? そもそも文学は、なんのためにあるのか? 文学を知らない少年が、異常に文学好きな科学者の博士に連れられて、時代を動かした芥川賞作品が「生まれた現場」に時間旅行する。 小説を読む前にわかる「名作の価値」と「戦後日本人の歴史」。 前代未聞の文学エンターテインメント!! バックナンバー一覧 受賞作が発表されるたび話題にのぼる「芥

                                        芥川賞を「大河ドラマ」として楽しめる本がある。
                                      • 公益財団法人日本文学振興会

                                        回受賞年受賞者受賞作掲載誌 1712024上朝比奈秋サンショウウオの四十九日新潮 1712024上松永K三蔵バリ山行(さんこう)群像 1702023下九段理江東京都同情塔新潮 1692023上市川沙央ハンチバック文學界 1682022下井戸川射子この世の喜びよ群像 1682022下佐藤厚志荒地の家族新潮 1672022上高瀬隼子おいしいごはんが食べられますように群像 1662021下砂川文次ブラックボックス群像 1652021上石沢麻依貝に続く場所にて群像 1652021上李琴峰彼岸花(ひがんばな)が咲く島文學界 1642020下宇佐見りん推し、燃ゆ文藝 1632020上高山羽根子首里の馬新潮 1632020上遠野遥破局文藝 1622019下古川真人背高泡立草(せいたかあわだちそう)すばる 1612019上今村夏子むらさきのスカートの女小説トリッパー 1602018下上田岳弘ニムロッド群像

                                          公益財団法人日本文学振興会
                                        • 第138回 田島 照久 氏 グラフィック・デザイナー | Musicman

                                          今回の「Musicman’s RELAY」は(株)ロードアンドスカイ 代表取締役 高橋信彦さんからのご紹介で、グラフィック・デザイナー 田島照久さんのご登場です。福岡出身の田島さんは多摩美術大学を卒業後、CBSソニー(現ソニー・ミュージックレーベルズ)に入社され、矢沢永吉や五輪真弓、サンタナ、マイルス・デイヴィスなど多くのアーティストのジャケットデザインを担当。退社後、1年間のアメリカ生活を挟み、フリーとなって尾崎豊、浜田省吾を始めとする数多くのアーティストのジャケットデザインを担当。音楽関係以外でも、ポスターや広告、カレンダー、写真集、小説や文庫本の装丁など幅広い分野でご活躍される田島さんにご自身のキャリアから、デザインへの思い、テジタルへの取り組みと今後の展望までお話を伺いました。 2016年6月9日 掲載 (インタビュアー:Musicman発行人 屋代卓也/山浦正彦) プロフィール

                                            第138回 田島 照久 氏 グラフィック・デザイナー | Musicman
                                          • 【銀座 蔦屋書店】 日本写真界に革新を巻き起こした写真家・奈良原一高、伝説の写真集の復刊『ヨーロッパ・静止した時間 Where Time Has Stopped』刊行記念展を10月29日(土)より開催

                                            【銀座 蔦屋書店】 日本写真界に革新を巻き起こした写真家・奈良原一高、伝説の写真集の復刊『ヨーロッパ・静止した時間 Where Time Has Stopped』刊行記念展を10月29日(土)より開催銀座 蔦屋書店クリスマスフェア特別企画としてサイン入りヴィンテージプリントの展示・販売を実施。 銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZASIX 6F)は、2022年10月29日(土)~11月11日(金)の期間に、戦後日本の写真表現を切り開いた写真家・奈良原一高による代表的写真集の復刊新装版『ヨーロッパ・静止した時間 Where Time Has Stopped』の刊行を記念して、店内ショーケースにて奈良原一高のサイン入のヴィンテージプリントの展示・販売を行います。合わせて写真集コーナーでは、新装版作品集とヴィンテージ作品集の展示・販売も実施します。 © NARAHARA IKKO ARCHIV

                                              【銀座 蔦屋書店】 日本写真界に革新を巻き起こした写真家・奈良原一高、伝説の写真集の復刊『ヨーロッパ・静止した時間 Where Time Has Stopped』刊行記念展を10月29日(土)より開催
                                            • 瀬戸内寂聴「生き過ぎたと思います」 | AERA dot. (アエラドット)

                                              瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)/1922年、徳島市生まれ。73年、平泉・中尊寺で得度。著書多数。2006年文化勲章。17年度朝日賞。近著に『寂聴 残された日々』(朝日新聞出版)。 横尾忠則(よこお・ただのり)/1936年、兵庫県西脇市生まれ。ニューヨーク近代美術館をはじめ国内外の美術館で個展開催。小説『ぶるうらんど』で泉鏡花文学賞。2011年度朝日賞。15年世界文化賞。20年東京都名誉都民顕彰。(写真=横尾忠則さん提供) 半世紀ほど前に出会った98歳と84歳。人生の妙味を知る老親友の瀬戸内寂聴さんと横尾忠則さんが、往復書簡でとっておきのナイショ話を披露しあう。 【横尾忠則さんの写真はこちら】 *  *  * ■横尾忠則「池田満寿夫と熱く交わした、ぜんざい論争」 セトウチさん ムカシ、池田満寿夫が生きていた頃、箱根の温泉旅館で対談することになりました。彼は僕より二歳年長で初対面でした。

                                                瀬戸内寂聴「生き過ぎたと思います」 | AERA dot. (アエラドット)
                                              • 意外すぎる?村上春樹が芥川賞を受賞していないことについて - 日々の栞

                                                現代日本文学を代表する作家・村上春樹。その人気は日本にとどまらず、世界中で広く読まれ愛されている。 それもあってか、ノーベル賞が発表される時期になると、「ノーベル文学賞最有力候補」ともてはやされている。まあ、ノーベル文学賞の候補は公表されていないので、本当に候補になっているのか分からないのだが。やれやれ。 ノーベル文学賞の受賞が近いと言われている村上春樹だが、実は芥川賞を受賞していない。 意外だと思われる人が多いのではないかと思う。村上春樹は純文学系の作品を中心に書いてきているので、純文学を対象にする芥川賞を村上春樹が受賞するのはあり得ることだ。村上春樹は芥川賞に2回ノミネートされたが、受賞することがなかった。 なんなら、日本を代表する純文学作家に芥川賞を与えられなかったというのは芥川賞にも問題があると言っても過言ではない。 この記事では、なぜ村上春樹に芥川賞が与えられなかったのかについて

                                                • 日曜美術館「写真家・奈良原一高」 - チャンスはピンチだ。

                                                  日曜美術館「写真家・奈良原一高」 放送日 プロローグ 報道から芸術へ スタジオ 奈良原の原点 スタジオ スタジオ 変幻自在なスタイル スタジオ 取材先など 放送記録 書籍 展覧会 戦後の写真表現を切り開いた奈良原一高。 1950年代後半、極限状況にある生を見つめる「人間の土地」「王国」などのシリーズによって、戦後日本の新しい写真表現を切り開きました。 池田満寿夫、靉嘔ら新鋭画家のグループ「実在者」に参加。池田龍雄や河原温といった芸術家や瀧口修造らとも交流を深めました。 自らのアイデンティティと真摯に向き合い、独創的な作品を生み出します。 その孤高ともいえる表現に迫ります。 【司会】小野正嗣,柴田祐規子 日経おとなのOFF 2020年 絶対に見逃せない美術展(日経トレンディ2020年1月号増刊) 作者: 出版社/メーカー: 日経BP 発売日: 2019/12/06 メディア: 雑誌 日曜美術

                                                    日曜美術館「写真家・奈良原一高」 - チャンスはピンチだ。
                                                  • フロントホックブラが有名になったCMに出演していたチチョリーナーが、日本で有名になったのはもっと後だったよね - 楽隠居は電気羊の夢を見るか?

                                                    全てのサービスで今すぐ使える!【デジタル版ConoHaカード】 ≪購入はこちら≫ ブラジャー フロントホック ナイトブラ 大きいサイズ ノンワイヤー 前ホック 夜用ブラ ノンワイヤーブラ ブラ ソフト インナー 30代 40代 50代 下着 レディース posted with カエレバ Dagrat Yahooショッピングで検索 Amazonで検索 楽天市場で検索 まぁ〜「日独伊三国同盟」時代から、どうもよーわからない国なのが、イタリア(笑)。 雑誌「LEON」の影響でしょう、、、 2000年代以降、ちょいと「とっぽい」おっさん、爺さんに、イタリア系ファッションとか、日本でも気にされてますし、お金持ちが乗ってるイタリア製のフェラーリ、たまに見かけると、やっぱりその颯爽感は(かっこいいねー)とボクも思います。 が、本当に!日本のGDPの半分以下のイタリアに詳しい日本人て、そんなにいないでしょ

                                                      フロントホックブラが有名になったCMに出演していたチチョリーナーが、日本で有名になったのはもっと後だったよね - 楽隠居は電気羊の夢を見るか?
                                                    • 【プレビュー】「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979」国立工芸館(金沢市)で12月19日から

                                                      「東京国際版画ビエンナーレ展」 印刷、版画、グラフィックデザインという領域は近接して重なり合いながらも、決定的なズレのある、まるで〈断層〉のような関係性でした。 当時の気鋭の版画家やデザイナーたちは、その断層の意味を積極的にとらえ直して自在に接続したり、あるいはその差異を強調したりするなど、さまざまな試みを行いました。その舞台となったのが「東京国際版画ビエンナーレ展」でした。同展は、世界各国から作品を集めた国際的な規模の版画展で、1957年から1979年まで東京国立近代美術館、京都国立近代美術館などを会場に計11回開催されました。 本展は、国立美術館のコレクションから東京国際版画ビエンナーレ展の出品作家を中心に浜口陽三、池田満寿夫、菅井汲、加納光於、野田哲也、高松次郎、木村秀樹、井田照一など、「版」表現に挑んだ作家たちの代表作を紹介します。 池田満寿夫《 夏 1 》 1964年 東京国立近

                                                        【プレビュー】「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979」国立工芸館(金沢市)で12月19日から
                                                      • 真鍋博 本の本 公開座談会 <前編> | PIE International

                                                        Please select your country or region. ASIA and OCEANIA NORTH AMERICA EUROPE and OTHER REGIONS We hope you will enjoy our Pretty, Impressive and Entertaining (=PIE) Books! 松村: 本日進行を務めるパイ インターナショナルの松村と申します。『真鍋博 本の本』刊行記念の公開座談会をはじめます。スピーカーのお一人目は真鍋真先生です。今日はどちらにいらっしゃいますか? 真鍋真: 今日は実家から母の真鍋麗子と一緒に参加します。隣に座っているんですけど画面には恥ずかしがって出ていません。 松村: 真鍋博さんのご夫人・麗子さんにも同席いただけるということで心強いです。お二人目は、ブックデザイナーの川名潤さんです。川名さんは、真鍋博関連の

                                                          真鍋博 本の本 公開座談会 <前編> | PIE International
                                                        • 特集 レクイエム2022 亡くなった方々(その2止) | 毎日新聞

                                                          (敬称略) 金昌国 80 フルート奏者。70年代にハノーバー国立歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めた=15日 下山勝則 69 第56代横綱・2代目若乃花=16日 金城重明 93 元沖縄キリスト教短期大学長。沖縄戦「集団自決」の証人=19日 佐藤陽子 72 バイオリニスト。声楽家としても活動。版画家で作家の故池田満寿夫さんのパートナー=19日 島田陽子 69 俳優。テレビドラマ「続・氷点」のヒロイン役を務め、映画「砂の器」など多くの作品に出演=25日

                                                            特集 レクイエム2022 亡くなった方々(その2止) | 毎日新聞
                                                          • 自由人の系譜 三好京三「子育てごっこ」(4) : 同伴者の本棚

                                                            昭和49(1974)年6月、父親きだみのるに連れられて大森分校にやって来た11歳の未就学少女千尋は、その分校の教師夫婦と生活を共にすることになり、年齢よりは一級下の小学五年生として、分校の七人目の児童の仲間入りをした。 山の中の分校の生活にもやっと慣れた翌年5月(ただし「子育てごっこ」では、五年終了時の春休み)、東京で病に倒れて入院したきだみのるのそばへと、このまま分校に居たいとせがみ上京を嫌がる千尋に、教師夫婦は引導を渡す形で送り帰した。 この出会いと、疑似親子になってからの別れの場面までを書いたのが、「文學界」新人賞となった「子育てごっこ」前篇であった。 ところが7月25日、病重篤となったきだみのるが急逝。東京の小学校の六年生に編入していた千尋は、葬儀が終わると同時に単身で教師夫婦のもとにやって来て、分校の仲間たちとの水遊びに興じる毎日を過ごし、夏休みが終わる間際になって、再び東京の実

                                                              自由人の系譜 三好京三「子育てごっこ」(4) : 同伴者の本棚
                                                            • 低迷する文学界が「異業種組」に注目する理由

                                                              群像新人文学賞でデビューした北条裕子の受賞作『美しい顔』が、今年上半期の芥川賞候補にもノミネートされた。多くの批評家が作品を絶賛し、前評判は上々だった。ところが賞の選考会を前に、雑誌掲載時の参考文献の扱いをめぐって出版社間でトラブルが起き、その経緯がマスコミやネットでゴシップとして流れてしまった。 その結果、作品の価値自体が正当に評価される前に、この新人作家のプライバシーまでが詮索されるに至った。結果的に芥川賞の選に漏れたこともあり、『美しい顔』はいまだに単行本化されていない。だが、もし芥川賞を受賞していたら、ゴシップによる事前の宣伝効果もあり、おそらくは空前のベストセラーになったに違いない。 異業種成功者が小説執筆や文学賞候補に 今年の「群像」10月号には、すでに小説の著作もある現役AV女優・紗倉まなの短編が掲載されている。「群像」は昨年2月号では人気の女性ブロガー・はあちゅうの作品も掲

                                                                低迷する文学界が「異業種組」に注目する理由
                                                              • 加子浦歴史文化館|日生の歴史資料館と地元作家の文芸館が見学無料【備前市】

                                                                岡山県備前市日生にある「加子浦歴史文化館(かこのうられきしぶんかかん)」は、日生地域の歴史や民芸を紹介する資料館と、地元出身の作家里村欣三らの資料を展示する文芸館からなっています。 資料館は、江戸時代末期に室津の港町で本陣職を務めていた筑前屋の分家が日生に移り建てた民家を移築して作られました。 文芸館では、日生町出身の小説家である里村欣三、児童文学者の牧野大誓、南画家の久保田耕民などの他、日生町を訪れた与謝野鉄幹・晶子夫妻、土屋文明、正宗白鳥、井伏鱒二、藤原審爾、池田満寿夫などの作品や色紙が展示されています。

                                                                  加子浦歴史文化館|日生の歴史資料館と地元作家の文芸館が見学無料【備前市】
                                                                • 「時間よ止まれ」矢沢永吉(1978) - まいにちポップス(My Niche Pops)

                                                                  おはようございます。 今日は矢沢永吉の「時間よ止まれ」です。 www.youtube.com 1970年代後半〜80年代にかけて、ニュー・ミュージック〜シティポップスが盛り上がった時期に10代を過ごしたが為に、僕は田舎者なのに、いや田舎者だからこそいっそう都会的なポップスにハマってしまった人間なので、今回当時のことをじっくり思い出してみました。 歌謡曲とフォークで満ちていた当時の空気を一気に変えたと僕が感じたのは原田真二の「てぃーんずぶるーす」、「キャンディ」、「シャドウ・ボクサー」の三ヶ月連続シングルでした。1977年の終わりのことでした。 そのあと、ガツン、ときたのはこの「時間よ止まれ」です。1978年の春です。 都会的な洗練をすごく感じたんです。ご本人は革ジャン、リーゼントのシンガーなのに。 彼の長いキャリアを振り返ってもこの曲はちょっと浮き上がっているように思えます。 「YES、M

                                                                    「時間よ止まれ」矢沢永吉(1978) - まいにちポップス(My Niche Pops)
                                                                  • 奈良原一高が逝去。「人間の土地」や「王国」で大きな足跡残す

                                                                    奈良原一高が逝去。「人間の土地」や「王国」で大きな足跡残す日本を代表する写真家・奈良原一高が1月19日、心不全のため死去した。享年88。奇しくも奈良原の展覧会が都内では同時に開催されている最中だった。 奈良原一高 王国 Domains〈沈黙の園〉より (C) Ikko Narahara 日本を代表する写真家のひとり、奈良原一高が1月19日、心不全のため逝去した。享年88。 奈良原は1931年福岡県生まれ。学生時代に池田満寿夫、靉嘔(あいおう)らと活動し、59年に川田喜久治、東松照明、細江英公らとともに写真のセルフ・エージェンシー「VIVO」を設立した。 1956年には、鹿児島の桜島噴火で埋没した黒神村を写した《火の山の麓》と、長崎の人工の炭鉱島・端島(軍艦島)を撮影した《緑なき島》の2部作からなるシリーズ「人間の土地」でデビュー。 58年には、《壁の中》《沈黙の園》の2部作形式で制作された

                                                                      奈良原一高が逝去。「人間の土地」や「王国」で大きな足跡残す
                                                                    • コレクション展2023-夏秋 特集:本のために―大家利夫の仕事

                                                                      1963年に和歌山城内で開館した和歌山県立美術館を前身とする当館は、1970年11月、日本で5番目の公立近代美術館として県民文化会館の1階に開館しました。そこで23年あまり活動したのち、1994年に現在の黒川紀章の設計による建物へ移転し、展示・保存環境を拡充させてミュージアムとしての活動を続けています。 コレクションは和歌山ゆかりの作家を中心として、創作版画、関西の戦後美術などへその範囲を広げ、現在では海外の作家も含め、総数1万点を超える作品を収蔵しています。コレクション展では、所蔵品を通じて幅広い美術の表現に接していただけるよう、季節ごとに展示を替え、その紹介を続けています。 今回は特集展示として、造本家・大家利夫(おおいえ・としお)の作品を紹介します。 大家利夫は1949年、東京に生まれました。15歳の頃から限定本の世界に惹かれるようになり、18歳の時、 オペラ

                                                                        コレクション展2023-夏秋 特集:本のために―大家利夫の仕事
                                                                      • “運命としか思えない” 訳者が綴る『シェイクスピア全集』33巻個人全訳の舞台裏とは|じんぶん堂

                                                                        記事:筑摩書房 シェイクスピア全集 全33巻セット(ちくま文庫) カバー装画・デザイン=安野光雅 書籍情報はこちら シェイクスピアから逃げまくっていた学生時代 二〇二〇年十二月十八日、シェイクスピアの喜劇『終わりよければすべてよし』を訳了した。 振り返れば、『終わりよければ』を先頭に「前へならえ」のかたちでシェイクスピアの戯曲三十七本がずらっと一列に並んでいる。一番遠くに立つのは一九九三年に訳した『間違いの喜劇』だ。各作品それぞれに拙訳を使って上演された様々な舞台が寄り添っている。 振り返れば二十八年経っている。その歳月の道筋のそこかしこに、私をここまで連れてきてくれたあの人この人の顔が――。 一九九三年まで、私はシェイクスピアから逃げまくっていた。逃げたつもりでいると、その都度シェイクスピアに通せんぼされた。通せんぼの大半に『夏の夜の夢』がからんでいる。 最初の逃走と通せんぼ。大学二年で

                                                                          “運命としか思えない” 訳者が綴る『シェイクスピア全集』33巻個人全訳の舞台裏とは|じんぶん堂
                                                                        • 瑛九さんのヒミツ - 宮崎県立図書館

                                                                          瑛九さんのヒミツ 1「”みて よんで かいて”瑛九さんのヒミツ」について2 瑛九さんのヒミツ(受講者論文) (1)概要 (2)①瑛九をめぐる人物(相関図)宮崎編 ②瑛九をめぐる人物(相関図)県外活動編 (3)宮崎県立図書館と瑛九 (4)瑛九と家族 (5)妻ミヤ子から見た瑛九 (6)瑛九とエスペラント (7)瑛九と多彩な表現方法 (8)瑛九のフォト・デッサン (9)池田満寿夫との縁 (10)木水育男(福井)との縁 (11)瑛九と読書 (12)参考:瑛九の父杉田直(なお)氏の句碑 (句及び氏の功績を讃えた荻原井泉水の追悼文) 瑛九(本名 杉田秀夫 1911-1960)は宮崎を代表する画家です。 瑛九の生前、県立図書館では瑛九の作品展を行ったり、瑛九デザインによる壁画が飾られ(後に火事で焼失)たりしていました。さらに没後は瑛九と親交のあった第23代図書館長中村地平の夫人が瑛九の作品『田園B』を寄

                                                                          • 中尾美穂「ときの忘れものの本棚から」第8回 谷口昌良・畠山直哉 共著『空蓮房―仏教と写真』と谷口昌良「1973-2011 写真少年」展 : ギャラリー  ときの忘れもの

                                                                            中尾美穂「ときの忘れものの本棚から」第8回 谷口昌良・畠山直哉 共著『空蓮房―仏教と写真』と谷口昌良「1973-2011 写真少年」展 『空蓮房―仏教と写真』 谷口昌良・畠山直哉 共著 一般発売日:2019年10月7日 デザイン:木村稔将 発行:赤々舎 サイズ:190 mm × 130 mm ページ数:176 pages 並製本 『空蓮房―仏教と写真』は、写真家であり浄土宗の僧侶である谷口昌良氏の思考と活動を、写真家の畠山直哉氏が丁寧に紹介した本である。両者はほぼ同年代で、1983年に今はなきツァイト・フォト・サロンでの畠山の個展で出会っていらいの友人という。 谷口氏の美学は仏教の語彙をもとに語られる。それが問いと思索の蓄積であることを畠山氏が平明に解釈してくれる。<「滅びるのが定め」、「すべては思うようにならない」、「生きることは苦しい」、「実体は存在しない」といったお釈迦様の言葉>や、

                                                                              中尾美穂「ときの忘れものの本棚から」第8回 谷口昌良・畠山直哉 共著『空蓮房―仏教と写真』と谷口昌良「1973-2011 写真少年」展 : ギャラリー  ときの忘れもの
                                                                            • 「真鍋博 2020」記念 スペシャルトーク - 筒井康隆氏についての…

                                                                              「真鍋博2020」記念 筒井康隆氏スペシャルトーク 2020.10.31 14:00~15:00 松山市民会館中ホール 午前中、愛媛美術館で展覧会「真鍋博 2020」を見たのち、隣接の松山市民会館での筒井さんのスペシャルトークに行ってきました。メモをもとにざっとレポートします。 開場1時間ほど前から会場前には行列。体温チェック後入場、一人空け座席の会場はすぐ満杯に。 14時、愛媛美術館学芸員の五味さんより、真鍋博さん没後20年の命日となる本日に筒井康隆さんに講演していただけることにと挨拶があり、その後筒井さんが拍手に迎えられ登壇されました。 筒井さんは「真鍋さんとは作家と画家という関係で、個人的なつきあいはほぼ無く、話をもらった時、一度はお断りした。しかし美術館の方から真鍋さんと仕事を共にした同時代の作家は他にはいないのでと再度お話があり、その通りなので引き受けた」と前置きされ、トークショ

                                                                                「真鍋博 2020」記念 スペシャルトーク - 筒井康隆氏についての…
                                                                              • 書評・小説 『情事』 森 瑤子

                                                                                私が初めて森瑤子を読んだのもこの本だったと思う。多分、当時は中学生だったから、主人公の人妻の心とか一夏限りの情事の切なさとか、分かったつもりで何も分かっていなかっただろう。ただ、文体の流麗さ、大人たちの、夜の、洒脱でアンニュイな六本木の街の雰囲気、そういうものに浸っている愉悦があった。その後も、森瑤子の作品を幾つも読んだが(本作品を含めて、幾つかは母の本棚から勝手に拝借してきたものだ)、『情事」は特に印象深い作品として記憶に残っている。 森瑤子38歳のデビュー作。35歳人妻の束の間の「情事」を描いた物語で、1978年「すばる文学賞」を受賞した。《夏が、終わろうとしていた》から始まる、サガンを彷彿とさせる翻訳調の文体。六本木で暮らす外国人達、軽井沢や秋谷の別荘、夜ごとのバーで繰り広げられる洒脱な会話。 久しぶりに読み返してみて、内容よりもまず、その文体に惹きつけられた。本当に、サガンやデュラ

                                                                                  書評・小説 『情事』 森 瑤子
                                                                                • 池田満寿夫の初期銅版画「白い岩石」と代表作「聖なる手1」 : ギャラリー  ときの忘れもの

                                                                                  日本を代表する銅版画家といえばパリで孤高の生涯を終えた長谷川潔、戦後日本美術復活のプリンスと謳われた駒井哲郎、そして1966年の第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ大賞で一気にスターとなった池田満寿夫の三人。 池田さんが先輩二作家と決定的に違ったのは色彩銅版画に独自の境地を開いたことです。 池田さん(1934〜1997)が生涯に制作した1000点余の版画(その多くが銅版画)の中で最も評価(人気)の高い作品が1965年の「聖なる手1」であることは異論がないでしょう。 画廊亭主は生前の池田さんにはあまり縁が無かったのですが、パリ時代にあの天下のベルグランを出し抜いて「聖なる手1」を入手したことは以前このブログ(2008年03月11日ブログ<作者不詳〜その二>に書いたことがあります。 さらに縁がなかったといいながら、佐藤陽子さんのコンサートのツマで、富山の美術館に呼ばれ池田さんについて講演したこと

                                                                                    池田満寿夫の初期銅版画「白い岩石」と代表作「聖なる手1」 : ギャラリー  ときの忘れもの