私は、高校時代の3年間、私立高校で野球に打ち込んでいました。しかし、それ以来、マスコミが放映する高校野球には、どうしても馴染めなくなりました。教員を経験した人が、教員を題材にしたドラマや映画を避けるのと同じ感覚かもしれません。しかし、時が経つにつれて、あの時の高校野球が実は社会の縮図だったのではないかと感じるようになり、今では毎年、何試合かは欠かさずに観るようにしています。 今年、注目していたのは、元々在日朝鮮人のための学校であった京都国際と、東京の江戸川区にある関東一高の試合です。私はどちらかといえば、関東一高を応援していましたが、試合は見ごたえがあり、0対0で9回を終えた時点で決着がつかず、まさに手に汗握る展開となりました。延長戦に突入し、タイブレークで決着を迎えたとき、私は関東一高の勝利を心から願っていましたが、現実は厳しく、最終的に京都国際が勝利を収めました。 京都国際の左腕投手は